
アース・ウインド&ファイアーがインストゥルメンタル・アルバムを作った?
それともシーウィンドがファンクをやったの?
CTI系のホーン・オール・スターズ?
ブレッカー・ブラザーズ秘蔵のL.A.セッション?
いやいや、どれも違います。
その正体は、ヤング・ガン・シルヴァー・フォックスの頭脳ショーン・リーが、
彼らのホーン・セクションを担うトロンボーン奏者ニコル・トムソンと作った
ジャズ・ファンク・アルバム。
70~80'sスタイルの都市型ジャズ・ファンクには、
インストであっても 歌ゴコロが詰まっています。
2020年3月、コロナ禍でライヴの現場がなくなってホーム・ステイを強いられていては、時間がもったいないと気づいたショーン・リーは、スタジオ・メイトのトロンボーン奏者ニコル・トムソンに電話をし、こう言った。「今こそ、スムース・ジャズ・トロンボーン・アルバムを作る絶好の機会じゃないか?」
ニコルはインコグニートやブラン・ニュー・ヘヴィーズ、レヴェル42、オマーなどと共演を重ねたUKのトップ・セッションマン。他にもティナ・ターナー、トム・ジョーンズ、クリフ・リチャード、ロッド・スチュワート、グレイス・ジョーンズ、イン・エクセス、アン・レノックス、ボーイ・ジョージ、ロビン・ウィリアムスといった人気アーティストのセッションに参加。最近ではジェイミー・カラムやグレゴリー・ポーターといったジャズ・シンガーともよくツルみ、直近ではダイアナ・ロスの新作『THANK YOU』にも参加している。が、実はこの人、ゼロ年代後半に出した2枚のアルバムでAORファンに熱く注目された、かのTALCの首謀者だった。なのにニコルの名前に反応できなかったのは、TALCではDr. Fun(ジェイムス・ナイト)とThe Gift(ニコル)と名乗って、ちょっとした覆面ユニット的スタンスを敷いていたから。だからこのザ・スーパーハイウェイ・バンド(SHB)を知って、ヤング・ガン〜やTALCが一本のセンで繋がり、ひとりで軽い興奮を覚えたのだ。
そこでTALCでのニコルを思い出してほしい。The Giftことニコルは、とりわけホーン奏者であることは強調せず、マルチ・ミュージシャンとしてクレジットされていた。つまりSHBは、ホーン・バンドでありながら、実は2人のマルチ・ミュージシャンが組んだツー・メン・ユニットでもあるワケ。でも重要なのは、コンピュータやプログラムは必要最低限で、リズム・セクション自体はほとんど生楽器であるコト。ショーンはドラム、ニコルはベースをプレイし、ホーン・セクションを除くほとんどが多重録音による2人の演奏で構成されている。彼ら以外でリズム・セクションに参加したのは、ブルーイの右腕マット・クーパー、やはりインコグニート絡みのジム・ワトソン(共にkyd)が各1曲だけである。
メール・インタビューで彼らが言及したのは、クルセイダーズやジョージ・デューク、クインシー・ジョーンズ、スティーリー・ダン、ドゥービー・ブラザーズ、クリストファー・クロス、ブレッカー・ブラザーズなどへのリスペクト。GRPレーベルやスティーヴ・ガッド愛もクチにした。そもそもSHBというユニット名自体が、スティーリー・ダン<Home At Last>の歌詞から持って来ている。それでもって、キャンディー・ダルファーに提供したが、使ってもらえなかったという曰く付きの楽曲や、 TALCの3作目に用意していた幻の作品を収録しているのだ。33管を使ったという<The Shake>は、80年代アース・ウインド&ファイアーに於けるジェリー・ヘイのホーン・アレンジを髣髴させるシャープさが特徴。ニコルの相方的トランペット奏者:トム・ウォルシュが、随所に強力なハイノートを響かせている点にも注目したい。
2人が心掛けたのは、「まずファンキーじゃなきゃ
」ということ。その上でニコルは、「SHBではホーンがメロディを奏でることが多いので、歌うようなラインを書くことに努めた」という。なるほど、インストなのに在り来たりのスムーズ・ジャズではなく、ポップで耳馴染みの良いジャズ・ファンクに仕上がったのは、そういう創意工夫があってこそ。
「SHBの目的は、大量のホーンを使ってインストをやることなんだ。2人でたくさんの楽器を演奏してね。世界的パンデミックの中なのに、とても洗練されたジャズ・ファンク・アルバムが作れたと思うよ。きっと誰も予想してなかったんじゃない!!??」(ショーン)
実はヤング・ガン〜のレコーディングも終わっているというショーン。ママズ・ガンの新作の音も届いているが、その前にまずSHBのチェックを是非に。何処かで聴いたコトがあるようなフレーズがいっぱい散りばめられていて、マジ、カッコイイんですから
ニコルはインコグニートやブラン・ニュー・ヘヴィーズ、レヴェル42、オマーなどと共演を重ねたUKのトップ・セッションマン。他にもティナ・ターナー、トム・ジョーンズ、クリフ・リチャード、ロッド・スチュワート、グレイス・ジョーンズ、イン・エクセス、アン・レノックス、ボーイ・ジョージ、ロビン・ウィリアムスといった人気アーティストのセッションに参加。最近ではジェイミー・カラムやグレゴリー・ポーターといったジャズ・シンガーともよくツルみ、直近ではダイアナ・ロスの新作『THANK YOU』にも参加している。が、実はこの人、ゼロ年代後半に出した2枚のアルバムでAORファンに熱く注目された、かのTALCの首謀者だった。なのにニコルの名前に反応できなかったのは、TALCではDr. Fun(ジェイムス・ナイト)とThe Gift(ニコル)と名乗って、ちょっとした覆面ユニット的スタンスを敷いていたから。だからこのザ・スーパーハイウェイ・バンド(SHB)を知って、ヤング・ガン〜やTALCが一本のセンで繋がり、ひとりで軽い興奮を覚えたのだ。
そこでTALCでのニコルを思い出してほしい。The Giftことニコルは、とりわけホーン奏者であることは強調せず、マルチ・ミュージシャンとしてクレジットされていた。つまりSHBは、ホーン・バンドでありながら、実は2人のマルチ・ミュージシャンが組んだツー・メン・ユニットでもあるワケ。でも重要なのは、コンピュータやプログラムは必要最低限で、リズム・セクション自体はほとんど生楽器であるコト。ショーンはドラム、ニコルはベースをプレイし、ホーン・セクションを除くほとんどが多重録音による2人の演奏で構成されている。彼ら以外でリズム・セクションに参加したのは、ブルーイの右腕マット・クーパー、やはりインコグニート絡みのジム・ワトソン(共にkyd)が各1曲だけである。
メール・インタビューで彼らが言及したのは、クルセイダーズやジョージ・デューク、クインシー・ジョーンズ、スティーリー・ダン、ドゥービー・ブラザーズ、クリストファー・クロス、ブレッカー・ブラザーズなどへのリスペクト。GRPレーベルやスティーヴ・ガッド愛もクチにした。そもそもSHBというユニット名自体が、スティーリー・ダン<Home At Last>の歌詞から持って来ている。それでもって、キャンディー・ダルファーに提供したが、使ってもらえなかったという曰く付きの楽曲や、 TALCの3作目に用意していた幻の作品を収録しているのだ。33管を使ったという<The Shake>は、80年代アース・ウインド&ファイアーに於けるジェリー・ヘイのホーン・アレンジを髣髴させるシャープさが特徴。ニコルの相方的トランペット奏者:トム・ウォルシュが、随所に強力なハイノートを響かせている点にも注目したい。
2人が心掛けたのは、「まずファンキーじゃなきゃ
」ということ。その上でニコルは、「SHBではホーンがメロディを奏でることが多いので、歌うようなラインを書くことに努めた」という。なるほど、インストなのに在り来たりのスムーズ・ジャズではなく、ポップで耳馴染みの良いジャズ・ファンクに仕上がったのは、そういう創意工夫があってこそ。「SHBの目的は、大量のホーンを使ってインストをやることなんだ。2人でたくさんの楽器を演奏してね。世界的パンデミックの中なのに、とても洗練されたジャズ・ファンク・アルバムが作れたと思うよ。きっと誰も予想してなかったんじゃない!!??」(ショーン)
実はヤング・ガン〜のレコーディングも終わっているというショーン。ママズ・ガンの新作の音も届いているが、その前にまずSHBのチェックを是非に。何処かで聴いたコトがあるようなフレーズがいっぱい散りばめられていて、マジ、カッコイイんですから








































Incognitoのような黒っぽくリズム隊の強い今風のファンクではなく、ホワイトソウル風でそこはかとなく80年代あたりを感じさせますね。いい感じです。
意図的にそうしたというより元々彼らが持っているテイストなのでしょうね。