世の中が騒然としているせいか、70年代頃のリッチなクロスオーヴァー・サウンドに身を浸していると、心が和らぐ。言いたいコトは山ほどあれど、こういう時こそ自分の為すべきことを為していかないと。ここ2日、グローヴァー・ワシントンJr.〜ボブ・ジェイムスと来たので、今日はこの人、故リチャード・ティー。まさに稀代のピアノ・プレイヤー、ワン&オンリー。
この2in1は、ティーがボブ・ジェームスのレーベル:タッパン・ジーからリリースした1stソロ『STROKIN'』(78年)と2nd『NATURAL INGREDIENTS』(80年)のカップリング。その後も3枚のリーダー作を出しているが、どれも日本制作なので、 シッカリとワールドワイドで通用していたのはこの2枚、というコトになる。どちらもティーに引っ掛けたアートワークが、タッパン・ジーらしくて洒落ていたな。
時期的に、まだかろうじてスタッフ稼働中というタイミングなので、音的にはその延長。メンツ的にもスティーヴ・ガッド、エリック・ゲイル、ラルフ・マクドナルド、トム・スコット、ランディ・ブレッカー、ヒュー・マクラッケンあたりが共通。前者にはチャック・レイニーとマイケル・ブレッカーも参加している。
とにかくティーといえば、あの丸太のような腕から叩き出される、野太いゴスペル・タッチのピアノが魅力なワケだけど、一方でリリカルで情感豊かなプレイも得意。その緩急の付け方、ダイナミクスが凄まじくて、“ティーの前にティーなし、ティーの後にもティーなし” となる。ハイライトはやはり、ガッドとのデュオで繰り広げる<Take the A Train>だろう。もちろん、 スタッフで御馴染みの、あの味わいのあるヴォーカルも聴けます。
10年近く前に出たCDなので、お求めはお早めに。ティーのファンで、これを聴いてなかったら、モグリと言われても仕方がないヨ。
時期的に、まだかろうじてスタッフ稼働中というタイミングなので、音的にはその延長。メンツ的にもスティーヴ・ガッド、エリック・ゲイル、ラルフ・マクドナルド、トム・スコット、ランディ・ブレッカー、ヒュー・マクラッケンあたりが共通。前者にはチャック・レイニーとマイケル・ブレッカーも参加している。
とにかくティーといえば、あの丸太のような腕から叩き出される、野太いゴスペル・タッチのピアノが魅力なワケだけど、一方でリリカルで情感豊かなプレイも得意。その緩急の付け方、ダイナミクスが凄まじくて、“ティーの前にティーなし、ティーの後にもティーなし” となる。ハイライトはやはり、ガッドとのデュオで繰り広げる<Take the A Train>だろう。もちろん、 スタッフで御馴染みの、あの味わいのあるヴォーカルも聴けます。
10年近く前に出たCDなので、お求めはお早めに。ティーのファンで、これを聴いてなかったら、モグリと言われても仕方がないヨ。