ponta session

明日3月9日は、日本を代表する稀代の名ドラマー:村上ポンタ秀一の一周忌。それに合わせて、この追悼ライヴ盤『 PONTA SESSION!』が出る。レコーディングされたのは、1989年12月@神戸チキンジョージ。大村憲司バンドのメンバーとしての出演だった。ポンタさん、憲司さん以外のラインナップは、高水健司(b)、続木徹(kyd)、重実徹(kyd)。ふと気づくと、ケンジとトオルが2人づつ…(苦笑)

何だ、ずいぶん古い音源じゃん、ということ勿れ。ポンタさんは憲司さんと演りたくて赤い鳥に入ったのだし、その後も大村・高水・ポンタでエントランスというバンドを組んで、五輪真弓のサポートをやっている。なのでこの3人は89年の段階で、もう約15年も一緒にプレイしていたのだ。しかもポンタさん・憲司さんは兵庫出身、大仏さんが大阪出身というコトで、もうほとんど地元トリオ。だからすべてが阿吽の呼吸というか、押しと引き、攻めと守り、ボケとツッコミ、何もかもが自由自在。インストでも歌心溢れているのは、このメンバーに拠るところが大きい。憲司さんが98年に50歳にも満たずに逝ってしまったのも早かったけど、きっと空の上で、「ポンタ、お前もずいぶん早く来ちゃったな」なんて言われたことだろう。

89年というと、ポンタさんは超多忙で、なおかつ角松敏生のバンドでもやっていた頃。かくいうカナザワも、ポンタさんと初めて直接遭遇したのがこの頃だった。場所は、角松の初婚時の披露パーティー3次会@六本木ピットイン。当時の角松バンド・メンバーにムッシュかまやつ、斎藤ノブ、吉田美奈子、JADOESなんかが集まって、日にちを跨いで内輪だけの豪華セッションが繰り広げられたのだ。当時の自分はまだ音楽ライターではなく、ただのリーマン。単純に角松の大学の友人として、某所マスターと一緒に呼ばれたのだった。そのトウシロ相手にヘベレケのポンタさん、「ナニぃ〜、角松のダチだってェ〜? オメエら、舐めんなヨ〜、こちとらムショ帰りの前科一犯じゃぁ〜」とスゴまれたっけ…

その後、自分も業界人になり、ゼロ年代に出たポンタさんの歌モノ・セッションを集めたコンピレーション『うたポン』の解説用にインタビューしたのが初のポンタさん仕事。「よろしくネ〜」なんて言われて、ずいぶん柔和になっていた。その後ジャンク フジヤマの楽屋などでチョクチョク顔を合わせるようになり…。

今週末に開催される2本のトリビュート・ライヴ、11日(金)の東京国際フォーラム、13日(日)『ありがとう、ポンタさん 〜さよなら LIVE』@目黒 Blues Alley Japan も楽しみ。お時間のある方は是非に。

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■ ありがとう、ポンタさん 〜さよなら LIVE ■
@目黒 Blues Alley Japan open 17:00 start 18:00 × 2set
【出演】 ジャンク フジヤマ/今井優子/新妻由佳子/神谷樹 (vo) 知野芳彦 (vo/g/cho) 坂本竜太 (b) 松田肇 (g) 岸田容男/外薗雄一/大山知樹 (ds)宮崎裕介/柴田敏孝/半田彬倫/太田卓真 (kyd)  Atsuki (tp/from FIRE HORNS) 寺地美穂/坂田明奈(sax)
詳細は Blues Alley Japan website