abs_a5b3sabs_single

先週のSHOGUN LIVEの余韻も冷めない中、今度はAB'SのレアCD再発。しかもライヴ会場と通販だけで限定販売されていた2作、04年発表のミニ・アルバム『A5B3S』と、05年『SINGLE』をカップリングしたもの。後者はその年に開催されたライヴ・イベント Crossover Japan 2005の物販でリリースされ、その時のライヴ音源から<Light The Night>をボーナス収録している。

ラッキーなコトに自分は、どちらもリアルタイムでゲットしていたので、レア盤という感覚が全然なかったのだが、昨年リイシューされた『NEW』(05年)、『BLUE』(07年) に続くナイス・ジョブ。

5曲入りの『A5B3S』は、88年盤『AB'S-4』以来16年ぶりとなる5作目。重要なのは、結成時のメンバー(芳野藤丸・松下誠・渡辺直樹・岡本郭男・安藤芳彦)による再結成盤だったことだ。『AB'S-4』は藤丸以下、小島良喜(kyd)、松原秀樹(b)、長谷部徹(ds)というまったくの別陣容で、名前だけを拝借したようなアルバムだったから、オリジナル・メンバーの再会に驚きつつ、とても嬉しかったのを思い出す。藤丸・松下のデュアル・ヴォーカルもなかなか良かったな。

ところがイザ活動を本格再開してみると、足並みが揃わないところも出てきて…。結局、安藤がメンバーから退いて作詞のみで協力することになり、その後任には、初期からバンドに関わっていた山田秀俊が、半ば昇格するようなカタチでメンバーに収まった。そのお披露目がCrossover Japan 2005。この出演に合わせて急遽作った3曲入りマキシが、その名もズバリの『SINGLE』だった。これに続いたのが前述『NEW』になるが、『SINGLE』はその新生AB'Sの顔見せ盤として、より濃密なAB'Sサウンドを繰り広げている。

8月開催の藤丸さん50周年記念ライヴがハネたあとに、再び活動開催が見込まれるAB'S。それも今から楽しみだな。

A5B3S & Single(+1)<タワーレコード限定>
タワーレコード AB'S