坂田明奈『Sister A.K.N. Soul Music Tribute Vol.1』@目黒BLUES ALLEY JAPAN。Sister A.K.N.こと坂田明奈ちゃんは、小振りな身体でファンキー・サックスをカマす女性プレイヤー。数年前に拠点を東京に移した頃から、ちょくちょくジャンクフジヤマのバンドに参加していて、その頃から何とはなくの顔見知り状態。今回はソウル・トリビュートというコトで、彼女のプロデューサー坂本竜太氏にちょっとしたアドヴァイスを求められ、その流れでライヴに足を運ぶことになった。メンバーは明奈ちゃん、竜太さん以下、Penny-K(kyd)、小山将平(g)、外薗雄一(ds)、そして今井優子ライヴでもお世話になってるパーカッションの山下あすかチャンがゲストで。
おそらくキャンディ・ダルファーの影響なのだろう、ある時からサックスを手にする女性が急増。その世代が成長したゼロ年代中盤、05年にデビューした小林香織がアジア圏で大きな人気を得て以降、ゾロゾロと女性サックス奏者がデビューし、美人率もやたら高まった。あまりに多くの女性プレイヤーが登場したので、自分とご縁のあるプレイヤー以外は、途中からワケ分からん状態。聴けばみんな相応のスキルはあるものの、ほとんどの奏者がジャズからフュージョンの間に足場を置いて個性をヒネリ出そうと悪戦苦闘しているようで、ドングリの何とやら。明奈ちゃんも最初にジャンクのバンドで観た頃は、まだまだ修行中、といった感じだったのに、今回は「うわ〜、成長したなぁ〜!」と。やはり自分のバンドを率いて老舗ヴェニューで看板を張るようになって、ひとつ殻を破ることができたのだろう。
セットリストは、1st『SISTER A.K.N. ~ episode I』と 2nd『SISTER A.K.N. ~ episode II』の2枚からが中心。ソウル・トリビュートは、1stセットのハイライトとなったマーヴィン・ゲイ・メドレー。<What's Going On><Mercy Mercy Me><I Want You><Sexual Healing><Ain't No Mountain High Enough>など主要曲6〜7曲を詰め込んだ壮絶メドレーで、かなりイイ感じに仕上がっていた。結構テンポが異なる楽曲ばかりだけど、それを半ば強引に、でもライヴならではのチカラ技で畳み掛けていくアレンジは、さすが竜太サンだ。
クラヴィネットや70'sっぽいトーンのシンセを多用するPenny-K氏に、ひとりでヘヴィ・メタを持ち込む北島健二ばりの飛び道具的若手ギタリスト。ファンク系で押しまくる指向性は、明奈ちゃんの持ち味にフィットしていて、サックスのスケール・アップ感を増幅する。妹分みたいな飾らないキャラと、物怖じしない肝っ玉が小さな身体に宿っているよう。そういえば彼女は、クラウドファンディングで資金を募ってアルバムを制作していたし、MCでは未だに関西弁丸出し、更に家業という安定した道を途中で捨ててサックスの道へ転身したのだから、やっぱり根性が入っている。そうした気合いの入ったプレイが、アルバム制作やライヴの実績を積み上げることで、いよいよカタチになってきた。思わず応援したくなるような、まだまだ伸びシロが大きいサックス・ファンカーだ。
CD購入は Official Site から
セットリストは、1st『SISTER A.K.N. ~ episode I』と 2nd『SISTER A.K.N. ~ episode II』の2枚からが中心。ソウル・トリビュートは、1stセットのハイライトとなったマーヴィン・ゲイ・メドレー。<What's Going On><Mercy Mercy Me><I Want You><Sexual Healing><Ain't No Mountain High Enough>など主要曲6〜7曲を詰め込んだ壮絶メドレーで、かなりイイ感じに仕上がっていた。結構テンポが異なる楽曲ばかりだけど、それを半ば強引に、でもライヴならではのチカラ技で畳み掛けていくアレンジは、さすが竜太サンだ。
クラヴィネットや70'sっぽいトーンのシンセを多用するPenny-K氏に、ひとりでヘヴィ・メタを持ち込む北島健二ばりの飛び道具的若手ギタリスト。ファンク系で押しまくる指向性は、明奈ちゃんの持ち味にフィットしていて、サックスのスケール・アップ感を増幅する。妹分みたいな飾らないキャラと、物怖じしない肝っ玉が小さな身体に宿っているよう。そういえば彼女は、クラウドファンディングで資金を募ってアルバムを制作していたし、MCでは未だに関西弁丸出し、更に家業という安定した道を途中で捨ててサックスの道へ転身したのだから、やっぱり根性が入っている。そうした気合いの入ったプレイが、アルバム制作やライヴの実績を積み上げることで、いよいよカタチになってきた。思わず応援したくなるような、まだまだ伸びシロが大きいサックス・ファンカーだ。
CD購入は Official Site から