![ryo okumoto](https://livedoor.blogimg.jp/lightmellow/imgs/7/1/711bf414.jpg)
あぁ、自分ももう口から火でも吹きたい気分。ライフワーク的なディスクガイド『AOR Light Mellow Premium 02』の入稿締め切り目前なので、仕方ないと言やぁそうなのだが、他にもレコーディング案件やら、監修案件やら、大きめの仕事がテンコ盛りで、軽くパニック状態。行きたいライヴも諦めたり、うっかり忘れていたりで、かなりストレスフル。そういう時に聴きたくなるのは、やっぱりハード・ロックとかプログレなんだな。
…というワケで、1ヶ月前に出ていた奥本亮の20年ぶりのソロ・アルバム。奥本亮は現在、米国のプログレ・バンド:スポックス・ビアードのキーボード奏者として活躍中。70年代終盤の在京時代にクリエイションに加入したり、喜多郎のツアー・メンバーを務めるようになり、80年にソロ・デビュー。2枚のソロ・アルバムを出した。その2枚がそれぞれロンドンとL.A.でのレコーディングだったため、ワールドワイドに活躍するミュージシャンの実力の高さを痛感。それから間もない81年に渡米し、プロ養成専門の音楽学校へ入学して、作編曲とジャズ・ピアノを学んだ。その後ラモント・ドジャーのアシスタントになり、ナタリー・コールやアレサ・フランクリン、バリー・ホワイトのツアーに参加したり、ライヴ・アレンジを手伝ったり…。その後知り合ったメンバーたちと、プログレを演ろうと組んだのがスポックス・ビアードだ。
実は奥本さんとはちょっとご縁があって、09年に紙ジャケ・リイシューされた1stソロ『SOLID GOLD』と2ndソロ『MAKIN' ROCK』は、ヴィヴィド・サウンドで自分が監修した【Light Mellow's Choice】で発売したものだ。目的はいうまでもなく後者。 TOTO / エアプレイ・ファミリーと渡り合ったロック・フュージョン・アルバムとして、結構お気に入りだったのだ。それでライナー用の取材だったり、マスタリングだったりと、何度かお目に掛かっている。如何にもロック・ミュージシャンといったタイプだったが、音楽に対してはすごくピュアーな人だった。「ルークを連れて行くから、ライヴのブッキングしてくれ!」なんて頼まれたりしたけど、当時の日本では彼もスポックス・ビアードも知名度が低かったから、結局何もしてあげられなかった。それが彼自身の地道な努力や、ドリームシアターとかの活躍などの影響で、ジワジワと存在感が上がり、こうして大メジャーからソロ・アルバムが出せるように。
しかもその20年ぶりのアルバムが、なかなかの充実ぶりで。書き溜めていた楽曲は100曲にも及び、そこから曲を厳選していったというから、宜なるかな。参加ミュージシャンには、スティーヴ・ハケット、マーク・ボニーラ、リヴィング・カラーのダグ・ウィンビッシュ、トッド・ラングレン一派のライル・ワークマン、GTRやマリリオンに在籍したジョナサン・ムーヴァー、ヴァイオリンの中西俊博にスポックス・ビアードのメンバーなど。
彼のアルバムを聴くのは久々だけれど、基本的にこの人、何も変わらないね。そりゃー初期2枚と比べたら、格段にプログレ色は濃くなっている。でも曲自体は聴きやすいし、音が凝っていても流れがスムーズ。ぶっちゃけイエスだったりジェネシスだったりELPだったりと、元ネタは見えちゃうけど、それを隠さずに屈託なくやっている感が大。トータルすると、カンサスあたりが一番近いかな。曲によってはスティクスあたりを思わせたりも。タイトルが20分超なのも、もうある種のお約束。でもそれを臆面もなく演れてしまうのが、奥本亮というヒト。自分はキライじゃないですよぉ〜。
実は奥本さんとはちょっとご縁があって、09年に紙ジャケ・リイシューされた1stソロ『SOLID GOLD』と2ndソロ『MAKIN' ROCK』は、ヴィヴィド・サウンドで自分が監修した【Light Mellow's Choice】で発売したものだ。目的はいうまでもなく後者。 TOTO / エアプレイ・ファミリーと渡り合ったロック・フュージョン・アルバムとして、結構お気に入りだったのだ。それでライナー用の取材だったり、マスタリングだったりと、何度かお目に掛かっている。如何にもロック・ミュージシャンといったタイプだったが、音楽に対してはすごくピュアーな人だった。「ルークを連れて行くから、ライヴのブッキングしてくれ!」なんて頼まれたりしたけど、当時の日本では彼もスポックス・ビアードも知名度が低かったから、結局何もしてあげられなかった。それが彼自身の地道な努力や、ドリームシアターとかの活躍などの影響で、ジワジワと存在感が上がり、こうして大メジャーからソロ・アルバムが出せるように。
しかもその20年ぶりのアルバムが、なかなかの充実ぶりで。書き溜めていた楽曲は100曲にも及び、そこから曲を厳選していったというから、宜なるかな。参加ミュージシャンには、スティーヴ・ハケット、マーク・ボニーラ、リヴィング・カラーのダグ・ウィンビッシュ、トッド・ラングレン一派のライル・ワークマン、GTRやマリリオンに在籍したジョナサン・ムーヴァー、ヴァイオリンの中西俊博にスポックス・ビアードのメンバーなど。
彼のアルバムを聴くのは久々だけれど、基本的にこの人、何も変わらないね。そりゃー初期2枚と比べたら、格段にプログレ色は濃くなっている。でも曲自体は聴きやすいし、音が凝っていても流れがスムーズ。ぶっちゃけイエスだったりジェネシスだったりELPだったりと、元ネタは見えちゃうけど、それを隠さずに屈託なくやっている感が大。トータルすると、カンサスあたりが一番近いかな。曲によってはスティクスあたりを思わせたりも。タイトルが20分超なのも、もうある種のお約束。でもそれを臆面もなく演れてしまうのが、奥本亮というヒト。自分はキライじゃないですよぉ〜。
だと思います 頑張ってほしいですね