str4ta 2

ドッヒャ〜、メチャかっこイイやんけ〜 と思わず小躍りしてしまったストラータ(STR4TA)の第2作。昨年リリースの『ASPECT』(その時のポスト)から約1年半ぶり。あの時も、インコグニートのブルーイと人気DJのジャイルズ・ピーターソンが組んだプロジェクトと聞いてチョッと意外だったけれど、1作きりの企画モノだと思っていたので、あっさり2作目が出て思っ切り意表を突かれた。もしかしたら、コロナ禍でインコグニートのツアーができないブルーイにとっては、スタジオ・ワークとして今 一番プライオリティの高いプロジェクトなのかもしれない。

ジャイルズの提案により、「ブリット・ファンクを演るプロジェクト」として稼働し始めたストラータ。80年代初頭のブリティッシュ・ジャズ・ファンクにオンタイムで触れ、それなりに追い掛けていた自分にとって、この音は無条件降伏に近い。しかも単なるノスタルジーではなく、その後のアシッド・ジャズや80'sブギー人気もシッカリ取り込んでいて。そこはサスガ、クラブでのDJブームに火をつけたジャイルズ。前作以上に最先端の音にさといトコロを窺わせて、ブリット・ファンク現在進化系の趣きが濃厚だ。

参加メンバーは、インコグニートやシトラス・サンといったブルーイの現行ユニット周辺から、フランシス・ヒルトン (b)、マット・クーパー (kyd), フランチェスコ・メンドリア (ds), ジョアン・カエタノ (perc)に、ピーター・ハインズ (kyd)やリチャード・ブル など。そこにセオ・クロッカー (tr)やエマ・ジーン・サックレイ (vo)、ジャズ・エレクトリック・デュオのアヌーシュカ、といったゲスト陣が参加する。驚いたのは、オマーがアナログ・シンセで1曲参加していること。シェリル・リン<Got To Be Real>を髣髴とさせるスウェイ・ビートの<Find Your Heaven>を歌っているのは、何と元ガリアーノのヴァレリー・エティエンヌ。その辺り、やはりジャイルズ人脈も活かされているようだ。

ブリット・ファンク狙いといっても、そもそもインコグニートがそこから出てきたワケだから、当然のことサウンドに大きな差はない。でもジャイルズが直接ココに関わっているコトで、より熟れて聴きやすくなった感覚。リズム・マシーンを導入した楽曲なんて、雰囲気はまるでラー・バンドだったり。ぶっちゃけ自分は、インコグニートよりもストラータ好き。日本でもPYRAMID(鳥山雄司&神保彰)と元カシオペアの3人が組んだ かつしかトリオ(向谷実・櫻井哲夫・神保彰)が合体して、こんな作品を作ってくれたら、と妄想しちゃう。ココ10年くらい、欧州〜北欧の若手ミュージシャンとの交流が多い自分だけれど、盛んに欧州をツアーしていたジャズ・ファンク期のカシオペアって、アチラの音楽関係者には今も物凄く人気が高いのヨ。