
なんとビックリの初リリース。1973年7月5日にドナルド・バードがモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演した際のライヴ音源が作品化された。このアートワーク、マリーナ・ショウやボビー・ハンフリー、ロニー・フォスター等々のモントルー・ライヴ作でお馴染みかと思うが、何故にバードのライヴ盤だけ発売されなかったのか。今となっては事情は不明だが、現社長ドン・ウォズによれば、それはブルーノートのテープ保管庫でずーっと眠っていたのだという。
1973年7月というと、マイゼル・ブラザーズと制作して人気を博した『BLACK BYRD』リリース直後。当時のノリノリの演奏が、このアルバムにそのままパッケージされている。演奏陣も、プロデュースのスカイ・ハイ・プロダクション:フォンス&ラリー・マイゼルの他、ケヴィン・トニー(kyd)、バーニー・ペリー(g)、キース・キルゴ(ds)、レイ・アーマンド(perc) 、アラン・バーンズ(sax)らブラックバーズの面々に、Black Jazz Recordsからのリーダー作のあるヘンリー・フランクリン(b)など。総勢10人のラインアップに4管(バード含む)+2鍵盤という骨太な編成で、当時の最新作『BLACK BYRD』からはタイトル曲を披露している。<You've Got It Bad Girl>はスティーヴィー・ワンダー『TALKING BOOK』からのカヴァー。同時期にクインシー・ジョーンズが取り上げて、アルバム・タイトルに掲げていた。
必ずカメラも入っているモントルーのライヴなので、ネット上には画像も上がっている。でもステージの様子は意外にクール。2本のマイクを囲むように4人のホーンズが半円形に並んでいて、バードの目の前で吹く緊張感が漂う。それでも繰り出されるサウンドはメチャメチャ熱量が高く、思わずタジタジ。ソウル・ジャズやジャズ・ファンク好きは、どうぞお聴き逃しなく。
必ずカメラも入っているモントルーのライヴなので、ネット上には画像も上がっている。でもステージの様子は意外にクール。2本のマイクを囲むように4人のホーンズが半円形に並んでいて、バードの目の前で吹く緊張感が漂う。それでも繰り出されるサウンドはメチャメチャ熱量が高く、思わずタジタジ。ソウル・ジャズやジャズ・ファンク好きは、どうぞお聴き逃しなく。