2020年夏に、我が【Light Mellow Searches】から日本デビューしたコンテンポラリー・ジャズの才媛、クラウディア・カンパニョール。2作目となる『RIGHT NOW』が、先月デジタル・リリース。早速聴いて、その素晴らしい出来に何度も頷かされている。ジミー・ハスリップやヴィニー・カリウタが関わる楽曲があったものの、アルバム全体は少々アカデミック過ぎて、ちょっと近寄り難い雰囲気があったが、今作はさにあらず。軽やかなラテン・フレイヴァーが増量されて、ちょうどケヴィン・レトゥーに近い雰囲気が出てきた。まぁ、セルジオ・メンデス周辺から出てきたケヴィンに比べると、東欧〜北欧各国で暮らしてきたクラウディアは、もう少しインテリっぽいけど。
クラウディアはハンガリーのブタペスト生まれで、スウェーデンの音楽大学を卒業。現在はデンマークのコペンハーゲンを拠点にしている。ゴスペル・クワイアも経験していて、スティーヴィー・ワンダーをサポートしたことも。作編曲をすべてこなし、ヴォーカルだけでなく、ピアノもシンセもキーボード類は自分で弾いて、ドラムやベースのプログラミングも彼女自身。そうなると現代版タニア・マリアを飛び越して、まさに今が旬のリアル・クロスオーヴァー・アクトレスだと断言できる。
前作は2019年にリリースされ、早耳ファンの間で密かに注目された。それを国内発売したワケである。だから、よりキャッチーになったこの2作目は、名のあるゲスト陣はこそいないものの、より広く日本の音楽ファンにアピールできると目論んだ。ところが、前作の成果が厳しかったとのことで、今作は国内発売見送り決定。ウ〜ム…、それでいいのか
サブスクでは普通にアップされているので、音を楽しむだけなら問題はない。でもやっぱりこういうホンモノの音は、聴いて楽しむだけでなく、演奏陣や制作スタッフをチェックして、インプットしておきたいもの。それが次なる良作の発見に繋がるし、ミュージシャン同士の横の繋がりが見えて来れば、自分自身の音楽世界もドンドン広がっていく。自分の好きなアーティスト、アルバムや楽曲を並べて詳しく探っていったら、実はみんな繋がっていた。そういう楽しみ方を知っているから、音楽への探求心が更に深まる。サブスクや動画配信は便利な上にカネも掛からないけど、ミュージック・ライフのすべてをそこに委ねてしまうのは、未来の可能性を狭めていくだけだろう。
AOR系のファン・グループに限らず、サブスクやyoutubeで先物買いを楽しんでいる人は多い。けれど、もっと積極的にアーティストにシッカリ還元される方法を使っていかないと、自分自身、イイ音楽に辿り着くことが徐々に難しくなっていく。CD、アナログ、そしてデジタル・リリース、上手にそれを使い分けていくことこそ肝要。関係者として更にもうひとつ言わせて戴けるなら、国内盤が出ているモノは、価格差が大きくない限り、できるだけ輸入盤ではなく国内盤を優先してゲットしてほしい。サンタナやボニー・レイットでさえ国内盤が出ない今の状況、でないと日本の洋楽界はお先真っ暗だよ…
なおクラウディアのフィジカルは、本人サイトから購入できます。
https://www.claudiacampagnol.com/music
前作は2019年にリリースされ、早耳ファンの間で密かに注目された。それを国内発売したワケである。だから、よりキャッチーになったこの2作目は、名のあるゲスト陣はこそいないものの、より広く日本の音楽ファンにアピールできると目論んだ。ところが、前作の成果が厳しかったとのことで、今作は国内発売見送り決定。ウ〜ム…、それでいいのか
サブスクでは普通にアップされているので、音を楽しむだけなら問題はない。でもやっぱりこういうホンモノの音は、聴いて楽しむだけでなく、演奏陣や制作スタッフをチェックして、インプットしておきたいもの。それが次なる良作の発見に繋がるし、ミュージシャン同士の横の繋がりが見えて来れば、自分自身の音楽世界もドンドン広がっていく。自分の好きなアーティスト、アルバムや楽曲を並べて詳しく探っていったら、実はみんな繋がっていた。そういう楽しみ方を知っているから、音楽への探求心が更に深まる。サブスクや動画配信は便利な上にカネも掛からないけど、ミュージック・ライフのすべてをそこに委ねてしまうのは、未来の可能性を狭めていくだけだろう。
AOR系のファン・グループに限らず、サブスクやyoutubeで先物買いを楽しんでいる人は多い。けれど、もっと積極的にアーティストにシッカリ還元される方法を使っていかないと、自分自身、イイ音楽に辿り着くことが徐々に難しくなっていく。CD、アナログ、そしてデジタル・リリース、上手にそれを使い分けていくことこそ肝要。関係者として更にもうひとつ言わせて戴けるなら、国内盤が出ているモノは、価格差が大きくない限り、できるだけ輸入盤ではなく国内盤を優先してゲットしてほしい。サンタナやボニー・レイットでさえ国内盤が出ない今の状況、でないと日本の洋楽界はお先真っ暗だよ…
なおクラウディアのフィジカルは、本人サイトから購入できます。
https://www.claudiacampagnol.com/music