■ JEFF BECK passed away

ジェフ・ベックの訃報が、朝イチで飛び込んできた。いわゆる３大ギタリストの中で、一番元気にしている印象だったので、かなりショッキング。細菌性髄膜炎に感染したらしく、まさに急死だったようだ。享年78歳。

近年はプレイヤーズ・プレイヤーというか、ギタリストのためのギター・アルバムを創っている感覚で、個人的には新作が出ればチェックする、という程度の接し方。でも一介のロック少年にクロスオーヴァーな感覚を植え付けた、という意味に於いては、ボズ・スキャッグスよりも、アース・ウインド＆ファイアーよりも早くに影響を受けた。『BLOW BY BLOW』（75年）というアルバムは、まさにロック・ギタリストというワクを超越して、それくらい大きな影響力を持ったアルバムだった。

ロックとジャズを融合したのは、マイルス（デイヴィス）やジョン・マクラフリンだったかもしれないけど、ロック・ファンをジャズに導き、マーケットを先導していったのは、間違いなくジェフ。ロック側にもトミー・ボーリンのような先駆的ミュージシャンはいたものの、マーケットにアピールできたワケではなかった。やっぱりその存在自体が大きなヒトだったのだ。

心から Rest in Peace...

Comments

[1. kan-reki]

もうショックとしか言い切れません。
本当に素晴らしいミュージシャンであったJeff Beckに心から感謝です。

[2. きゃつ]

昨年新作も出たばかりだし、最近まで元気そうな感じだったので自分もけっこうショックで1日あまり手がつきませんでした。
商業的にどうこうというより、痛快というのかギターの快楽を追い求めたというか、音色にしても生き様にしてもホントそれを地で行くような人でしたね。
もう一度くらい観れるかなと思っていましたが、残念です。
R.I.P.

[3. https://twitter.com/emfanjp]

これはショックです。
レコード・コレクターズのジェフ・ベック特集はなぜか今も読みやすいところにあって
中でも金澤さんの記事はよく読み返します。
日本公演で実現したというバーナード・パーディとの音源が（い音で）出たら、新しい研究のヒントになるでしょうか？

[4. hiro]

とうとうこういう時がきてしまいましたね
個人的にはJeff Beckはロック時代しか興味がないのですが、Jimmy Pageのコードもへったくれもないぐちゃぐちゃに音の連なるギターワーク、Eric Claptonのオーソドックスでかっちりした正統派のギターワークに対してクールでスリリング、スケールも大胆でフュージョン畑に動いたのも致し方なしと思わされる一番の腕利きだったと思います。
Jeff Beck Groupのギターワークはずいぶん参考にしましたし、真似ができないところがありました。当時どうしてもっとロックを演ってくれないのだろうと残念でなりませんでした。
もうそういう期待も叶わないのですね...悲しい限りです

[5. kanazawa]

記録より記憶に残るギタリスト、ということでしょう。
みなさんやはり思い入れが深いです。
でも70〜80年代に活躍した人の訃報は、これから加速度的に増えてしまうんでしょうね…（泣