little feat_1974

あ、コレ、いつの間にかCDが出てたのね。半年も出遅れてしまいました。リトル・フィートの『ELECTRIF LYCANTHROPE: Live At Ultra-sonic Studios,1974』。昔からブートレグで有名なFM局向けのスタジオ・ライヴ盤で、2021年のRecord Store Dayでライノから公式アナログ・リリースされた。が、当然ながら速攻で入手困難。それが昨年、アナログとCDで限定一般発売されていたのだ。

74年というと、フィート4枚目のアルバム『FEATS DON'T FAIL ME NOW(アメイジング!)』の発表直後。6人編成になっての2作目で、もちろんローウェル・ジョージはバリバリ健在。彼らのライヴといえば、名盤『WAITING FOR COLOMBUS』(78年)があって、去年リリースされた8枚組ボックスも入手済みだ。でもそれに比べると、こちらはホーン・セクションが不在で、ちょっとリラックス・ムード。でもそのユルさが却って心地よく感じられ、そこからグイグイとテンションを上げていく臨場感に溢れている。ってか、ローウェルのギターやヴォーカルは、こちらの方がずっと調子が良い。

オフィシャル・リリースに当たっては、どうやらマルチ・マスターから音を起こしたらしく、『HOY-HOY』に収められた<The Fan>もミックス違いとか。2曲のメドレーを含む11トラック全15曲が収録され、<Oh Atlanta>と<Rock And Roll Doctor>は2ヴァージョンづつ収録。そのあたりが如何にもオンエア用のスタジオ・ライヴっぽい。ブート音源は聴いたコトはないけど、正規音源だから、音質は当然最上級。限定版につき、あるうちに買うときや、だ。