ジャーニーのライヴ映像作は、スティーヴ・ペリー期もアーネル・ピネダ期も複数ずつ持っているので、そろそろお腹いっぱい。昨年リリースされた11年ぶりのニュー・アルバム『FREEDOM』でも目新しさはなく、バンド周辺ではゴタゴタ続き。もう進化はないだろう、映像作品が出ても不要かな…、と思っていた。が、コレが、かつてなかった7人編成でのパフォーマンスだと知って、思わずポチリ。メンバーはアーネル、ニール・ショーン、ジョナサン・ケインに、ナラダ・マイケル・ウォルデンとディーン・マストロノヴォのダブル・ドラム、ベースにマルコ・メンドーサ、そしてサポート・キーボードのジェイソン・ダーラトカ、という布陣で。
コレが収録されたのは、2021年7月にシカゴで開催されたロック・フェス、ロラパルーザ。4日間のイベントの3日目トリとして、10万人のオーディエンスの前でプレイしたそうだ。バンドとしては、新作『FREEDOM』完成直後で、リリース準備中というタイミング。しかし、前リズム隊であるロス・ヴァロリー&スティーヴ・スミスの控訴沙汰を受けて正式メンバーとなり、レコーディングに参加したばかりのランディ・ジャクソン(b)が、腰の緊急手術のため脱退。同じく新加入間もないナラダも体調が優れず、暴力沙汰を起こしてクビになっていたディーンをサポート・ドラマーとして呼び戻すコトになった。たがこのあとナラダは結局ジャーニーを離脱し、ディーンが正式に復帰することになる。
またマルコは、再編シン・リジィやホワイトスネイク、マイケル・シェンカー・グループ、テッド・ニュージェントのバンドなどを渡り歩いて来たきたメロディック・ロック系の職人。自分はAOR系のマイケル・ラフがヨーロッパで活動していた時のベース奏者として知ったが、ニールやディーンとはソウル・サーカスで一緒だった。そんな、この時限りの貴重なラインアップでのライヴ・パフォーマンスだったから、これは観ておく価値はある、と踏んだのである。
セットリストは、完全無欠のヒット・パレード。自分たちのツアーではなくフェス出演、ということで、多少短めのセットでもあるのだろう、新曲お披露目はまったくない。でもその分ダレることもなく、矢継ぎ早の展開で100分ほどのショウが進んでいく。
案の定、ダブル・ドラムはなかなかの迫力。ナラダがツイン・バスの大きなセット。いつもはそれと同じような大きいキットを使うディーンだが、今回はサポート役なのを弁えてか、キック1つの小ぶりなセットを使っている。でもプレイ自体は相変わらずの全力プレイで、決してナラダに遠慮はせず。カメラもナラダよりディーンに寄っていく場面が多い。それでもナラダは時折細かいハイハット・ワークを忍び込ませたりして、ジャーニーの大風呂敷なロック・スタイルを尊重しつつ、如何にもジャズ上がりらしい小技をブチ込んでいる。一方マルコもすぐにバンドに馴染んでいたようで、前任ロス・ヴァロリーよりも積極的に前へ出てくる印象。ジョナサンも地元シカゴへの凱旋というコトで、フィーチャー度が高い。ほとんど普段着で出演しているようなアーネルも、歌声は好調そう。ナンだ、ドタバタがあっても、なかなか良いライヴを演ってるじゃないか、と。
それなのに、このあとニールとジョナサンが金銭トラブルを起こし、訴訟沙汰に。今年の50周年ツアーを前に、ニールが結成メンバーであるグレッグ・ローリー復帰を画策するなど、未だスッキリしない状況が続いている。でも日本と訴訟大国の米国では、そもそも裁判に対する考え方が違っていて。日本人にとっての訴訟は、話し合いで解決できない時の最後の手段。でも米国では最初に訴訟ありきで、じゃあ話し合いを始めましょう!と宣言するような場らしい。なので互いに訴訟を抱えつつも、チャッカリ笑顔で同じステージに上がっちゃったりするのかもしれない。
まぁ、50周年でまた来日したとしても、自分的には足を運ぶかどうか、ちょっと微妙。でもUSツアー同様、TOTOとダブル・ビルで来たりしたら、きっと喜んで行っちゃうかもな…
またマルコは、再編シン・リジィやホワイトスネイク、マイケル・シェンカー・グループ、テッド・ニュージェントのバンドなどを渡り歩いて来たきたメロディック・ロック系の職人。自分はAOR系のマイケル・ラフがヨーロッパで活動していた時のベース奏者として知ったが、ニールやディーンとはソウル・サーカスで一緒だった。そんな、この時限りの貴重なラインアップでのライヴ・パフォーマンスだったから、これは観ておく価値はある、と踏んだのである。
セットリストは、完全無欠のヒット・パレード。自分たちのツアーではなくフェス出演、ということで、多少短めのセットでもあるのだろう、新曲お披露目はまったくない。でもその分ダレることもなく、矢継ぎ早の展開で100分ほどのショウが進んでいく。
案の定、ダブル・ドラムはなかなかの迫力。ナラダがツイン・バスの大きなセット。いつもはそれと同じような大きいキットを使うディーンだが、今回はサポート役なのを弁えてか、キック1つの小ぶりなセットを使っている。でもプレイ自体は相変わらずの全力プレイで、決してナラダに遠慮はせず。カメラもナラダよりディーンに寄っていく場面が多い。それでもナラダは時折細かいハイハット・ワークを忍び込ませたりして、ジャーニーの大風呂敷なロック・スタイルを尊重しつつ、如何にもジャズ上がりらしい小技をブチ込んでいる。一方マルコもすぐにバンドに馴染んでいたようで、前任ロス・ヴァロリーよりも積極的に前へ出てくる印象。ジョナサンも地元シカゴへの凱旋というコトで、フィーチャー度が高い。ほとんど普段着で出演しているようなアーネルも、歌声は好調そう。ナンだ、ドタバタがあっても、なかなか良いライヴを演ってるじゃないか、と。
それなのに、このあとニールとジョナサンが金銭トラブルを起こし、訴訟沙汰に。今年の50周年ツアーを前に、ニールが結成メンバーであるグレッグ・ローリー復帰を画策するなど、未だスッキリしない状況が続いている。でも日本と訴訟大国の米国では、そもそも裁判に対する考え方が違っていて。日本人にとっての訴訟は、話し合いで解決できない時の最後の手段。でも米国では最初に訴訟ありきで、じゃあ話し合いを始めましょう!と宣言するような場らしい。なので互いに訴訟を抱えつつも、チャッカリ笑顔で同じステージに上がっちゃったりするのかもしれない。
まぁ、50周年でまた来日したとしても、自分的には足を運ぶかどうか、ちょっと微妙。でもUSツアー同様、TOTOとダブル・ビルで来たりしたら、きっと喜んで行っちゃうかもな…