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訃報が続きます。ニューエイジ・ミュージックの牽引役だったピアノ奏者ジョージ・ウィンストンが4日、眠ったまま静かに息を引き取った。彼はこの長年ガンと戦い続け、13年には骨髄異形成症候群(MDS)克服のため骨髄移植。その後も治療を受けながら、音楽制作を継続させ、ライヴ活動も行なってきた。また全米の飢餓危機と戦うためのチャリティ・コンサートにも積極的に取り組んでいたことで知られる。享年73歳。

ジョージ・ウィンストンは1949年12月、ミシガン州ハート生まれ。幼少期を大自然豊かなモンタナで過ごしている。当初はドアーズに感化されてオルガンを弾いていたが、ファッツ・ウォーラーやヴィンス・ガラルディとの出会いからアコースティック・ピアノに転向。73年に、ジョン・フェイヒィ主宰のタコマ・レーベルから『SOLO PIANO』でデビューしている。ウィリアム・アッカーマンやアレックス・デ・グラッシなどとの交流が生まれたのも、タコマのイベントがキッカケだったらしい。

しかし、ピアノのソロ表現に限界を感じたか、そのしばらくハワイへ渡り、スラッキー・ギターを習得。そこでアッカーマンと再会し、彼が興したウィンダム・ヒル・レーベルで、ギター・アルバムを作る契約を交わす。だがジョージのピアノに惹かれていたアッカーマンが、ピアノ・アルバムの制作を進言。それがキッカケで、80年作『AUTUMN』が誕生し、82年には立て続けに『WINTER TO SUPRING』『DECEMBER』を出して大ヒットした。日本でウィンダム・ヒルが紹介されるようになったのも、この2枚のヒットが契機。『AUTUMN』に収録されていた<Longing / Love(あこがれ/愛)>は、クルマや美術館のCMに使われ、各種BGMにも採用されたことから、日本でも広く知られている。

かくいう自分も、この頃のジョージ・ウィンストンは結構聴いた。ウィンダム・ヒルの日本発売が始まったのは83年だったか。マイケル・ヘッジスとかマーク・アイシャム、リズ・ストーリー、シャドウファクス、アンディ・ナレルとか…。インテリアズも出してましたね。当時はマーク・アイシャムがサンズ・オブ・チャンプリン出身だったなんて、全然知らなかったよ。

ジョージ・ウィンストンをちゃんとフォローしていたのは90年代までだっだけれど、やはりこの当時の印象は深いなぁ。

Rest in peace...