
人気作曲家:林哲司のデビュー50周年アニヴァーサリー企画として、コンピレーションやらボックスやらの作品集、それにライヴ・イベント、トーク・ショウ、書籍など、多くの事柄が併行して動いている。自分もこれまで氏のシティポップ・サイド作品群の復刻には少なからず関わってきて、ご本人とも懇意にさせて戴いてるが、今回は蚊帳の外。でもそれでイイのだ。そもそも自分の専門フィールドは洋楽ベースであって、シティポップにはそういう立場からスポットを当ててきた。だから歌謡曲やアイドル、劇伴やアニメまでを含む氏の広範な活動領域全般について語るには相応しくないし、語り切るコトもできない。でもこの『DISCOTIQUE〜 roots of HAYASHI TETSUJI』は、文字通りのディスコ仕様。それならば…、というコトで、取り上げることにした。
「僕が80年代に作ってきた楽曲の一部が、時空を超えていま日本発のシティポップとして全世界で聴かれ楽しんで頂いています。当時、洋楽の影響を受けながらも、メロディやサウンドに神経を注ぎながら自分の音楽を作っていました。そのシティポップの重要な要素にもなっているグルーヴは、AORやソウルミュージックやディスコサウンドから培った部分が多く、今回収録した作品は、とりわけディスコサウンドを追及した、僕の作曲家としてのルーツと言っても過言ではありません」(林哲司)
本人監修の下で収録されたのは、氏が創り上げたディスコ・ミュージック作品の中心的アーティストであるイースタン・ギャングとシューディー(Shoody)。その音源を、Smooth & Mellow Side、Authentic Sideの2枚のディスクに収めている。
イースタン・ギャングは、ビクターの洋楽ディレクター:ハッスル本多と林哲司が創り上げた実体のないディスコ・ユニット。1stアルバム『THE FLASHER』(79年)は海外マーケットを視野に入れて制作され、世界19ヶ国で発売された。当コンピでオープニングになっている<Charlotte>のロング・ヴァージョンは、英国で12インチ盤になっている。ドナ・サマーやヴィレッジ・ピープルをスターにしたカサブランカ・レコード社長ニール・ボガートにも気に入られたそうだ。参加メンバーは、渡嘉敷祐一、田中清、後藤次利、岡沢章、矢島賢、高橋ゲタ夫、斎藤ノブ、ジェイク・H・コンセプション等など。2ndアルバム『MAGIC EYES』は、赤坂のナイトクラブで公演していた黒人女性トリオのザ・ソフィスティケイツをヴォーカルに起用。<ディスコ救世軍>は、アイドル出身で当時はセッション・シンガーとして活動していた槇みちるが歌っている。
シューディーはハッスル本多が発掘したミクスド・ブラッドの女性シンガー。東京音楽祭や世界歌謡祭に出演し、『TOMORROW'S CHILD』(80年)、『KEEP ME HANGIN' ON』(82年)を発表。前者は拙監修【Light Mellow's Picks】でタワーレコード限定再発したことがある。参加メンバーはイースタン・ギャングにも近く、そこに難波弘之や椎名和夫、長岡道夫らも参加。まだこのコンピレーションへのスペシャル企画として、近年のシティポップ・ブームに乗って海外での人気が高まっている<Ecstacy>を林自身が再構築し、Samurai Mix としてボーナス収録している。
70年代末〜80年代初頭の林哲司流ディスコ・ミュージックをコンパイルしたということで、時期的に竹内まりや<September>や松原みき<真夜中のドア〜stay with me>と丸かぶり。実際のサウンドにも、共通するフレーズやアレンジが散りばめられていて、それが後のシティポップ・スタイルに進化していくのがよく分かる。当時は一面的にスポットが当たっただけでも、時間が経てば、その魅力が多面的にも見えてくる。ホンモノとはそういうモノだよ。
本人監修の下で収録されたのは、氏が創り上げたディスコ・ミュージック作品の中心的アーティストであるイースタン・ギャングとシューディー(Shoody)。その音源を、Smooth & Mellow Side、Authentic Sideの2枚のディスクに収めている。
イースタン・ギャングは、ビクターの洋楽ディレクター:ハッスル本多と林哲司が創り上げた実体のないディスコ・ユニット。1stアルバム『THE FLASHER』(79年)は海外マーケットを視野に入れて制作され、世界19ヶ国で発売された。当コンピでオープニングになっている<Charlotte>のロング・ヴァージョンは、英国で12インチ盤になっている。ドナ・サマーやヴィレッジ・ピープルをスターにしたカサブランカ・レコード社長ニール・ボガートにも気に入られたそうだ。参加メンバーは、渡嘉敷祐一、田中清、後藤次利、岡沢章、矢島賢、高橋ゲタ夫、斎藤ノブ、ジェイク・H・コンセプション等など。2ndアルバム『MAGIC EYES』は、赤坂のナイトクラブで公演していた黒人女性トリオのザ・ソフィスティケイツをヴォーカルに起用。<ディスコ救世軍>は、アイドル出身で当時はセッション・シンガーとして活動していた槇みちるが歌っている。
シューディーはハッスル本多が発掘したミクスド・ブラッドの女性シンガー。東京音楽祭や世界歌謡祭に出演し、『TOMORROW'S CHILD』(80年)、『KEEP ME HANGIN' ON』(82年)を発表。前者は拙監修【Light Mellow's Picks】でタワーレコード限定再発したことがある。参加メンバーはイースタン・ギャングにも近く、そこに難波弘之や椎名和夫、長岡道夫らも参加。まだこのコンピレーションへのスペシャル企画として、近年のシティポップ・ブームに乗って海外での人気が高まっている<Ecstacy>を林自身が再構築し、Samurai Mix としてボーナス収録している。
70年代末〜80年代初頭の林哲司流ディスコ・ミュージックをコンパイルしたということで、時期的に竹内まりや<September>や松原みき<真夜中のドア〜stay with me>と丸かぶり。実際のサウンドにも、共通するフレーズやアレンジが散りばめられていて、それが後のシティポップ・スタイルに進化していくのがよく分かる。当時は一面的にスポットが当たっただけでも、時間が経てば、その魅力が多面的にも見えてくる。ホンモノとはそういうモノだよ。
これはお得なコンピレーションですね。
言仰る通りSeptemberのアレンジに通じるCharlotteは
DJさんなら繋げて掛けるでしょうね。
Dr.Drugon'sからの続投になる後藤次利が
ごりごりと太い音で良いグルーブですね。
田中清司の名前があるのが貴重です。
村上ポンタ秀一の名前が無いのが意外です。
本多慧ディレクターはこの後、ビクター音産の中で
異動になって、ゲームソフト分野に行かれます。
当時のパソコン誌「ログイン」などで
お名前を拝見する様になり不思議な気分になったものです。