訃報です。英国のセッション・ベース・マン、モー・フォスターが、肝臓及び胆管ガンのため、7月3日早朝に息を引き取った。彼は5月にステージ4の末期ガンを告知された後、盟友的存在のギタリスト:レイ・ラッセルと共に、モー・フォスター&フレンズとして最後のステージに立ち、その後まもなくハムステッドの病院に入院していた。享年78歳。
モー・フォスターことマイケル・ラルフ・フォスターは、1944年生まれ。サセックス大学卒業後にセッション・ワークを始めている。一般的にはジェフ・ベックの80年作『THERE AND BACK』とその後のツアー・バンドに参加し、サイモン・フィリップスとのコンビで名を上げたが、そのキャリアを遡ってみると、かなりユニークな足跡が。
70年代初頭に在籍したアフィニティは、ジャズ・ロック、プログレ、サイケデリック、フォーキーなど様々な形容を持つ伝説的グループで、リンダ・ホイル(vo)、リントン・ナイフ(kyd)らがメンバー。アルバム1枚で解散している。次に参加したファンシーは、やはり女性シンガーを立てたグループで、元スペンサー・デイヴィス・グループ〜後にイアン・ギラン・バンドのレイ・フェンウィック(g)や、ジューダス・プリーストに加入するレス・ビンクス(ds)と組んだテクニシャン集団。その後はセッション活動中心で、ギル・エヴァンス、フィル・コリンズ、ジョアン・アーマトレーディング、ジェリー・ラファティ、ゲイリー・ムーア、ブライアン・メイ、コージー・パウエル、ABBAのフリーダ、クリフ・リチャードなど、多くのアーティストとツアー、レコーディングを行なってきた。ロンドン交響楽団とも共演している。
ソロ・アルバムも結構出しているが、レイ・ラッセル、サイモン・フィリップスとのプロジェクト:RMS(03年)が出色。一方で音楽書を出版し、多くの音楽記事を執筆。講演なども行なっていたそうだ。
個人的には、ジェフ・ベックとの来日公演を観たこともあって、ジェフ人脈、特にサイモン・フィリップスとのチーム・アップに惹かれてきた。マイケル・シェンカーやクリス・レインボー『WHITE TRAILS』も、そのリズム・コンビの作。インテリ肌の職人プレイヤーだったなぁ。
Rest in Peace...
70年代初頭に在籍したアフィニティは、ジャズ・ロック、プログレ、サイケデリック、フォーキーなど様々な形容を持つ伝説的グループで、リンダ・ホイル(vo)、リントン・ナイフ(kyd)らがメンバー。アルバム1枚で解散している。次に参加したファンシーは、やはり女性シンガーを立てたグループで、元スペンサー・デイヴィス・グループ〜後にイアン・ギラン・バンドのレイ・フェンウィック(g)や、ジューダス・プリーストに加入するレス・ビンクス(ds)と組んだテクニシャン集団。その後はセッション活動中心で、ギル・エヴァンス、フィル・コリンズ、ジョアン・アーマトレーディング、ジェリー・ラファティ、ゲイリー・ムーア、ブライアン・メイ、コージー・パウエル、ABBAのフリーダ、クリフ・リチャードなど、多くのアーティストとツアー、レコーディングを行なってきた。ロンドン交響楽団とも共演している。
ソロ・アルバムも結構出しているが、レイ・ラッセル、サイモン・フィリップスとのプロジェクト:RMS(03年)が出色。一方で音楽書を出版し、多くの音楽記事を執筆。講演なども行なっていたそうだ。
個人的には、ジェフ・ベックとの来日公演を観たこともあって、ジェフ人脈、特にサイモン・フィリップスとのチーム・アップに惹かれてきた。マイケル・シェンカーやクリス・レインボー『WHITE TRAILS』も、そのリズム・コンビの作。インテリ肌の職人プレイヤーだったなぁ。
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