先週5日から開催している『CITY POP on VINYL 2023』。各ショップで在庫がなくなる前に、めぼしいアイテムをまとめてご紹介。前から書いているように、個人的にはオリジナルのヴァイナルを持っていたら再発は買わない、 CDがオリジナルならそれで済ませる、という主義なのだが、今年は何故か各方面からの頂きモノが多く。アナログ盤の見本盤なんてホントに数が少ないはずなのに、これは感謝に堪えません
さて、まずは12インチのLPは、以下の6枚をご紹介。
■ 岡崎友紀 / So Many Friends (Yellow Color Vinyl) 81年
■ 清野由美 / NATURAL WOMAN 81年
■ MILK / Milk 87年
■ 伊藤銀次 / Deadly Drive (Red Color Vinyl) 77年
■ 前田憲男とティン・パン・アレー / ソウル・サンバ 77年
■ BARBER IN THE LIVINGROOM / BARBER IN THE LIVINGROOM 23年
岡崎友紀『So Many Friends』は、自分の掟を破って「書い直したろか〜」と思っていたくらい好盤で、イメージ・チェンジを図った彼女の魅力が、西海岸AORスタイルに乗って鮮やかに。清野由美の2nd『NATURAL WOMAN』も、井上鑑・難波弘之・新川博がアレンジを分け合って聴きどころ盛りだくさん。ハイファイ・セット<スカイレストラン>のカヴァー収録。西城秀樹や亜蘭知子のバック・シンガーを務めたという実力派姉妹デュオ:MILKは、自主制作盤ながら和製ブギー人気で再評価。初回復刻は速攻で入手困難になり、今回は待望の再プレス。銀次さん『Deadly Drive』も、何度目かのアナログ復刻。前に自分も【Light Mellow 和モノ45】で、<風になれるなら>をアナログ・シングルで出したことがある。言わずと知れた名盤。『ソウル・サンバ』は、ボサの名曲やバカラック・ナンバーをクロスオーヴァーに展開した企画盤。これも2度目のアナログ・リイシューになる。そして永井博の描き下ろしジャケットが印象的なBARBER IN THE LIVINGROOMは、福岡の新人シティポップ・バンドによる45回転盤の1stアルバム。宅録音源をリモート・ミックスしたローファイさが今っぽいけど、若いバンドは音源だけじゃ今イチ判断できないな〜。狙いでやってるなら面白いし、逆にコレしかできないならイモ。
ター坊『サマー・コネクション』は、名盤『SUNSHOWER』とは別ヴァージョンなコトで有名な人気盤。15年のRecord Store Day以来のリイシューか。 『都会』は坂本龍一アレンジで知られ、こちらも15年以来の再プレスになる。我らが流線形 <遠い水平線 feat. 児玉奈央>と田中裕梨『真珠のピアス』は、共にサーフ・コンピレーション『Sea of Love 8 -Collaboration with SHONAN by the Sea』からのシングル・カット。流線形は書き下ろしで、田中裕梨は言わずと知れたユーミン・カヴァー。そしてTokimeki Records feat. Hikari は、お得意の杏里 x 角松敏生の人気曲カヴァー。