2020年に亡くなったカントリー・シンガーの大御所ケニー・ロジャース。彼が生前に遺した未発表曲を集めた貴重なアルバムが出た。レコーディングされたのは主にゼロ年代以降。制作時期にはそれなりにバラつきがあるのだろうが、こうしてアルバムにまとめられると、そんなコトは微塵も感じられず、一枚のアルバムとして違和感なく聴き通せる。まとめたのは奥様ワンダと2人の息子たち。『LIFE IS LIKE A SONG』というタイトルに、愛情が籠っている。
いきなりヘヴィなドブロが鳴り出すので、カントリーに苦手意識がある人はたじろいでしまうかもしれないが、アルバム全体としては、ほとんどクセのない大らかなポップ・カントリー。デヴィッド・フォスターやジェイ・グレイドンとのコラボレイトもあった人だけれど、さすがにそこまではAORしてない。だけれど、ライオネル・リッチーやバリー・ギブあたりとの蜜月を想定して聴けば、全然スンナリ聴けてしまうはず。
今回のポイントは、やはりライオネル・リッチーが提供している未発表曲<Goodbye>、エリック・クラプトン<Wonderful Tonight>のカヴァー、これまで何度も共演しているドリー・パートンとのデュエット<Tell Me That You Love Me>あたり。 <Wish It Would Rain(雨に願いを)>はテンプテーションズ、68年のR&B チャートNo.1ヒットで、グラディス・ナイト&ザ・ピップスやマーヴィン・ゲイ、アレサ・フランクリン、ロック方面ではロッド・スチュワート&フェイセズ、レア・アースなど、錚々たる顔ぶれが歌っている。ミシェル・ルグラン作<I Will Wait For You>は、64年の仏映画『シェルブールの雨傘(Les Parapluies de Cherbourg)』の主題歌としてお馴染み。また<That's Love To Me>を提供しているジム・フォトグロの名に反応するAORフリークもいるだろう。曲によってジョー・シャーメイ、アリソン・クラウスの兄弟ヴィクター・クラウスの参加もある。
大御所だけにマネージメントの楽曲管理が厳しいのか、AOR寄りの80年代作品はCD再発が進まず、長きに渡って入手困難のままなのだけど、何とかならないのかしらん?
今回のポイントは、やはりライオネル・リッチーが提供している未発表曲<Goodbye>、エリック・クラプトン<Wonderful Tonight>のカヴァー、これまで何度も共演しているドリー・パートンとのデュエット<Tell Me That You Love Me>あたり。 <Wish It Would Rain(雨に願いを)>はテンプテーションズ、68年のR&B チャートNo.1ヒットで、グラディス・ナイト&ザ・ピップスやマーヴィン・ゲイ、アレサ・フランクリン、ロック方面ではロッド・スチュワート&フェイセズ、レア・アースなど、錚々たる顔ぶれが歌っている。ミシェル・ルグラン作<I Will Wait For You>は、64年の仏映画『シェルブールの雨傘(Les Parapluies de Cherbourg)』の主題歌としてお馴染み。また<That's Love To Me>を提供しているジム・フォトグロの名に反応するAORフリークもいるだろう。曲によってジョー・シャーメイ、アリソン・クラウスの兄弟ヴィクター・クラウスの参加もある。
大御所だけにマネージメントの楽曲管理が厳しいのか、AOR寄りの80年代作品はCD再発が進まず、長きに渡って入手困難のままなのだけど、何とかならないのかしらん?