松原みきがデビューからのキャリアのほとんどを過ごしたポニーキャニオン時代のアルバム10作品が、初のUHQCD仕様で2ヶ月連続リリース! すべてLight Mellow印のカナザワ監修・解説。まずは前半の5作、『POCKET PARK』『Who are you?』『-CUPID-』『Myself』『彩』が23日に発売されている。
80年1月リリースの1st『POCKET PARK』は、言わずと知れた<真夜中のドア〜stay with me>のアルバム・バージョンを収録。これと2ndシングル<愛はエネルギー>など3曲が林哲司の提供。演奏はパラシュートの面々(林立夫・松原正樹・今剛・斎藤ノブ)が中心で、ベースに後藤次利。アーベインな<It's So Creamy>、 ライトなファンク・ナンバー<Cryin'>、アンニュイなボサ・テイストの<That's All>を書いたのは、大橋純子の公私に渡るパートナー:佐藤健で、大橋のバック・バンドである美乃家セントラル・ステーションがバックを務めている。更に、シングアウトやブラウンライスで活躍した惣領泰則、チャー<気絶するほど悩ましい>で脚光を浴びた梅垣達志が各2曲、芳野藤丸もSHOGUNのメンバーを引き連れて1曲提供。20歳になったばかりで、女の子からレディへとオシャレに変貌していく彼女を、華麗に飾っている。ボーナストラックとして<真夜中のドア~stay with me>のクラブ・ミックスを追加。
80年9月発売の2nd『Who are you?』は、都会のオトナの女性像を気取った1stから一転、あどけないサロペット姿で自由奔放な松原みきをアピール。作編曲陣は林哲司と佐藤健だけが連続参加で、鈴木茂、松任谷正隆、松本隆、杉真理、亀井登志夫らを新たにキャスティング。みき本人が3曲でペンを取る。先行シングル<あいつのブラウンシューズ>、ビートルズ〜ELO直系のポップ・ロック・チューン<気まぐれうさぎ -Run Rabbit Run->といった杉提供曲がキュートさの象徴で、多彩なポップ・アラカルト的存在だ。亀井登志夫と松本隆が共作した<Rainy Day Woman>、林哲司作編曲<Jazzy Night>は、共に疾走感溢れるAORチューンで、ライヴ人気曲となった後者は、次作を出した後にリテイクしてシングル化される。
3rdアルバム『-CUPID-』は81年4月の発売。化粧品のキャンペーン・ソングとして大ヒットした<ニートな午後3時>、佐野元春提供<スーヴェニール>収録。アレンジを当時売り出し中だった大村雅朗に一任。前半のバッキングに、モータウンに所属するL.A.のフュージョン・バンド:Dr.ストラットを起用している。国内勢は大村のお気に入りと思しき、村上ポンタ秀一 (ds), 冨倉安生/岡沢茂 (b), 今剛 (g), 佐藤準/大谷和夫/田代真紀子 (kyd), 斉藤ノヴ (perc), ジェイク・H・コンセプション (sax)らをキャスティング。タイトル曲は、バック・バンド:カステラムーンを率いた伊藤銀次の書き下ろしだ。
82年3月発売の4作目『Myself』は、前作でタッグを組んだDr.ストラットと全面コラボレイト。オープニング<バレリーナ>は人気ギタリスト:松原正樹のカヴァー(作曲は松任谷正隆)だが、これはみき本人のリクエストだったとか。他の作曲陣は、佐藤健、芳野藤丸に加え、小田裕一郎、岡本一生、みき自身もインストのタイトル曲を含む3曲を書き下ろしている。ライトなポップ・ソウル路線に進んだのは、やはりDr.ストラットがいればこそ。
そして『彩』は82年12 月のリリース。人気が落ち着いてきたトコロにカンフル剤を撒いたような一作で、多くのトライアルが詰め込まれた。みき自身も3曲書いて2曲を自分でアレンジ。とりわけドラム・ブレイクで始まる<10cmヒール>は、詞・曲・編曲をすべて自身で賄ったAORタイプの好曲に。濱田金吾と先日急逝したパンタの共作<予言>、来生たかお&えつこ姉弟作<会えない夜には>と新しい出会いもあったが、一番インパクトがあるのは、スティーリー・ダンっぽい<Sugar Me>、英国ジャズ・ファンク流儀の16ビート・ロック・フュージョン<Bay City Romance>を提供しているKyd奏者:佐藤準の手際か。後藤次利もアレンジで活躍している。
後続の6th〜10thは、9月30日発売です。
80年9月発売の2nd『Who are you?』は、都会のオトナの女性像を気取った1stから一転、あどけないサロペット姿で自由奔放な松原みきをアピール。作編曲陣は林哲司と佐藤健だけが連続参加で、鈴木茂、松任谷正隆、松本隆、杉真理、亀井登志夫らを新たにキャスティング。みき本人が3曲でペンを取る。先行シングル<あいつのブラウンシューズ>、ビートルズ〜ELO直系のポップ・ロック・チューン<気まぐれうさぎ -Run Rabbit Run->といった杉提供曲がキュートさの象徴で、多彩なポップ・アラカルト的存在だ。亀井登志夫と松本隆が共作した<Rainy Day Woman>、林哲司作編曲<Jazzy Night>は、共に疾走感溢れるAORチューンで、ライヴ人気曲となった後者は、次作を出した後にリテイクしてシングル化される。
3rdアルバム『-CUPID-』は81年4月の発売。化粧品のキャンペーン・ソングとして大ヒットした<ニートな午後3時>、佐野元春提供<スーヴェニール>収録。アレンジを当時売り出し中だった大村雅朗に一任。前半のバッキングに、モータウンに所属するL.A.のフュージョン・バンド:Dr.ストラットを起用している。国内勢は大村のお気に入りと思しき、村上ポンタ秀一 (ds), 冨倉安生/岡沢茂 (b), 今剛 (g), 佐藤準/大谷和夫/田代真紀子 (kyd), 斉藤ノヴ (perc), ジェイク・H・コンセプション (sax)らをキャスティング。タイトル曲は、バック・バンド:カステラムーンを率いた伊藤銀次の書き下ろしだ。
82年3月発売の4作目『Myself』は、前作でタッグを組んだDr.ストラットと全面コラボレイト。オープニング<バレリーナ>は人気ギタリスト:松原正樹のカヴァー(作曲は松任谷正隆)だが、これはみき本人のリクエストだったとか。他の作曲陣は、佐藤健、芳野藤丸に加え、小田裕一郎、岡本一生、みき自身もインストのタイトル曲を含む3曲を書き下ろしている。ライトなポップ・ソウル路線に進んだのは、やはりDr.ストラットがいればこそ。
そして『彩』は82年12 月のリリース。人気が落ち着いてきたトコロにカンフル剤を撒いたような一作で、多くのトライアルが詰め込まれた。みき自身も3曲書いて2曲を自分でアレンジ。とりわけドラム・ブレイクで始まる<10cmヒール>は、詞・曲・編曲をすべて自身で賄ったAORタイプの好曲に。濱田金吾と先日急逝したパンタの共作<予言>、来生たかお&えつこ姉弟作<会えない夜には>と新しい出会いもあったが、一番インパクトがあるのは、スティーリー・ダンっぽい<Sugar Me>、英国ジャズ・ファンク流儀の16ビート・ロック・フュージョン<Bay City Romance>を提供しているKyd奏者:佐藤準の手際か。後藤次利もアレンジで活躍している。
後続の6th〜10thは、9月30日発売です。