USのオバさまたちにはセックス・シンボル的人気を誇るマイケル・ボルトン、5年ぶりのニュー・アルバム。しかも、書き下ろし中心に新曲ばかりで固めたオリジナル新作としては、09年の『ONE WORLD ONE LOVE』から14年ぶり。アルバム自体は、ゼロ年代に入ってコンスタントに10枚以上出しているのに、モータウンだの、サントラ・ヒットだの、シナトラだの、クリスマスだの、デュエット集だの…と、企画モノばかり。売れる前はソングライター活動もしていたのに…、と冷めた見方をしていたが、ブルー・アイド・ソウル・シンガーとしてカヴァー曲で人気を確立しちゃったから、無理して曲を書かずとも…、というコトなのだろう。
大して期待もせずに聴き始めたら、冒頭のタイトル曲はフリートウッド・マック<Dreams>を髣髴させるミディアム・ビートの好曲。次いでフォーキーな<Running Out Of Ways>が飛び出し、意外なスタートに身を乗り出す。なるほどヴォーカルにエフェクトを掛けたり、今風のミックス処理を施すなど、いろいろ考えているのね。もっとも聴き進んでいくと、大仰なソウル・バラードなどが出てきて、彼のシグネイチャー・スタイルはシッカリ守られているけれど。
制作には数組の若手&新進サウンド・クリエイターが呼ばれ、それぞれにマイケルと共作するのが基本パターン。その中で中核を成すのが、デヴィッド・フォスターやリー・リトナーあたりの右腕として頭角を現したヨーカム・ヴァン・ダー・サーグで、半分が彼がらみ。ギターのマイケル・トンプソンが参加している楽曲もある。故にサウンド的に安心して聴けるし、ヴォーカルはチョッと暑苦しいけど安定のマイケル・ボルトン節。その中に<Home>や<Out Of The Ashes>のような、攻めのサウンド・メイクを施したバラードが鎮座する。
アートワークの色違いは、ブルーの方が10曲入りのレギュラー盤。オレンジっぽいのは12曲入りのデラックス盤で、このスリップケースにブルーのデジパックが入っている。リリースは彼自身の自主レーベル。本国と日本で人気格差の大きいヒトなので、今のところ日本リリースはなさそう。
制作には数組の若手&新進サウンド・クリエイターが呼ばれ、それぞれにマイケルと共作するのが基本パターン。その中で中核を成すのが、デヴィッド・フォスターやリー・リトナーあたりの右腕として頭角を現したヨーカム・ヴァン・ダー・サーグで、半分が彼がらみ。ギターのマイケル・トンプソンが参加している楽曲もある。故にサウンド的に安心して聴けるし、ヴォーカルはチョッと暑苦しいけど安定のマイケル・ボルトン節。その中に<Home>や<Out Of The Ashes>のような、攻めのサウンド・メイクを施したバラードが鎮座する。
アートワークの色違いは、ブルーの方が10曲入りのレギュラー盤。オレンジっぽいのは12曲入りのデラックス盤で、このスリップケースにブルーのデジパックが入っている。リリースは彼自身の自主レーベル。本国と日本で人気格差の大きいヒトなので、今のところ日本リリースはなさそう。