
どっひゃ〜、爆音で耳が完全に死んじまった。帰ってからも、ずーっと耳鳴りしっぱなし。その原因は、2日連続の@EX THEATER ROPPONGI。ある筋からお誘いいただき、外道 50th Anniversary記念コンサートへ行ってきたのだ。同じ小屋で異なる出し物、しかも音楽性がまるで違う2連チャンというのは、なかなかに珍しい。外道は高校時代に一度、イベントか何かで偶然観た記憶があるが、それっきり。いま現在 手元にあるのも、代表作たる1stと角松敏生プロデュースの再編作『ONE TWO』(91年)、それに数年前に蔵出しされた郡山ワンステップ・フェスティバルの伝説的ライヴくらい。だけど、外道50周年と同時に音楽活動55周年を迎えたリーダー:加納秀人のソロ3作『地球の夜明け』(78年)、『IN THE HEAT』(79年)、『エレクトリック・ウズ』(80年)のロック・フュージョン・テイストは結構好きで、CDも買っている。だから意外に外道への想いは深い。角松が外道をプロデュースすると知った時も、驚くと同時に、「アイツ、やりゃーやがったな

今回のアニヴァーサリー・ライヴの出演は、現在のメンバー(加納秀人:vo,g・そうる透:ds・松本慎二:b)のほか、 音楽監督として難波弘之(kyd)、ゲストで金子マリ(vo)、森園勝敏(vo,g)、渡辺香津美(g)、山本恭司 (g)、 デーモン閣下(vo)、ROLLY(g,vo)、五十嵐公太(dr)、満園庄太郎(b) という豪華布陣。当時の高校生には孤高の存在のように見えていた外道も、キャリアの長さに比例して、結構な人脈を築いている。
ステージ中央にはトレードマークの鳥居に “外道” の神額。客電が落ちると、着物を羽織って唐獅子の被り物をつけた加納秀人らメンバーが登場し、まずは3人だけで<水金地火木土天回明>を決める。そして記念アルバム及びこのライヴのサウンド・プロデューサー:難波弘之を呼び込み、外道+1で本格的にショウ・スタート。そこからは<天国への道><Dance Dance Dance><悪魔のBaby>など定番曲を立て続けに繰り出し、代表曲 <ビュンビュン>へ。歳のいったオーディエンスは、立ち上がりはしないものの、なかなかの好リアクションでヴォルテージが上がっていった。
ゲスト・コーナー最初の登場は金子マリで2曲。新録作でも歌っているジャニス・ジョプリン<Summertiime>の渋いヴォーカルが印象的で。入れ替わって元・四人囃子:森園勝敏。さらに山本恭司も加わってのジミ・ヘンドリックスのカヴァーを2曲。大病を経験している森園は、椅子に座っての参加だったが、高校時代に地元の島根で外道や四人囃子の前座を務めたという山本恭司は、大先輩の隣で元気一杯に弾きまくった。
休憩を挟んでのゲストは、何と渡辺香津美でインスト2曲。外道とはかなり意外な顔合わせなれど、キャリアの長い者同士、結構付き合いは古いようで。しかも一時はアカデミックなコトしかやらなかった香津美さんが、こうしてコンテンポラリー・ジャズやハード・フュージョンっぽい世界に戻ってきたコトが嬉しい。数年前にはあり得なかった共演だろうな。
一点、ドレッシーな黒のスーツに蝶ネクタイのROLLYはステージに。フュージョン的世界観が、突如グラムなロックン・ロールにすり替わる。和装で傾く秀人のお株を奪う派手な振る舞いは、さすがROLLY。そして紹介もなく、デーモン閣下 突如降臨。今日は何でもあり!と言いつつ、飛び出したディープ・パープル<Burn>に場内は大盛り上がりだ。秀人のギター・ソロはアドリブだったけど、難波さんのソロは ほとんど完コピでサスガ
ゲストが引けて当初の外道+1に戻り、<完了>と<やさしい裏切りの果てに>で一旦幕となった。
アンコールを求める声にステージに戻ったメンバーは、まずジャンケン大会で限定10枚のサイン色紙(ゲストぞ含む全員の書いてある貴重品)を配布。デーモン閣下、渡辺香津美、山本恭司、ROLLYのゲストも再度登場して、名刺がわりの代表曲<香り>を爆裂。オーディエンスも総立ちで熱く応える。渡辺香津美、山本恭司、ROLLY、秀人のギターのソロ回し、まさに悶絶でした。ロックってコレだわ
外道だけでなく、加納秀人の音楽性の広さを濃縮したような3時間。ライヴをやると暴走族が集まったとか機動隊が出動したとか、とかくセンセーショナルに扱われてきた外道だけど、MCで本人が言ってたように、彼は外道の前にはTHE Mに在籍(ゴダイゴの浅野孝已、イエローの垂水兄弟、ファニー・カンパニーの西哲也のほか、岡沢章やラッキー川崎らも)していた。外道にしてもストレートなハード・ロックやブギーだけでなく、疾走しながらもビートは結構ファンキーにハネてたりして、ひと筋縄ではいかない。その辺りが、オトナになって分かる外道の魅力。だから自分は秀人のフュージョン指向もスンナリ受け入られたのだろう。さすがに今は積極的に聴き込んだりはしないけど、青少年時代の熱きロック・スピリットを思い出したような一夜でした。
【Set List】
1. 水金地火木土天回明
2. Get Down
3. 天国への道
4. イエローモンキー
5. Dance Dance Dance
6. 悪魔のBaby
7. 何?
8. ビュンビュン
9. Summertime (with 金子マリ)
10. イエローモンキーブルース (with 金子マリ)
11. Little Wing (with 森園勝敏)
12. Voodoo Chile(with 森園勝敏+山本恭司)
13. ただそれだけでいい!(with 山本恭司)
〜 intermission〜
14. D3 (with 渡辺香津美)
15. SPANISH DREAM (with 渡辺香津美)
16. 俺のRock’n Roll(with ROLLY)
17. 愛の寝台車(with ROLLY)
18. 友達(with デーモン閣下、五十嵐公太、満園庄太郎)
19. BURN (with デーモン閣下、五十嵐公太、満園庄太郎)
20. 完了
21. やさしい裏切りの果てに
〜 Encore 〜
22. 香り(with デーモン閣下、渡辺香津美、山本恭司、ROLLY、五十嵐公太、満園庄太郎)
ステージ中央にはトレードマークの鳥居に “外道” の神額。客電が落ちると、着物を羽織って唐獅子の被り物をつけた加納秀人らメンバーが登場し、まずは3人だけで<水金地火木土天回明>を決める。そして記念アルバム及びこのライヴのサウンド・プロデューサー:難波弘之を呼び込み、外道+1で本格的にショウ・スタート。そこからは<天国への道><Dance Dance Dance><悪魔のBaby>など定番曲を立て続けに繰り出し、代表曲 <ビュンビュン>へ。歳のいったオーディエンスは、立ち上がりはしないものの、なかなかの好リアクションでヴォルテージが上がっていった。
ゲスト・コーナー最初の登場は金子マリで2曲。新録作でも歌っているジャニス・ジョプリン<Summertiime>の渋いヴォーカルが印象的で。入れ替わって元・四人囃子:森園勝敏。さらに山本恭司も加わってのジミ・ヘンドリックスのカヴァーを2曲。大病を経験している森園は、椅子に座っての参加だったが、高校時代に地元の島根で外道や四人囃子の前座を務めたという山本恭司は、大先輩の隣で元気一杯に弾きまくった。
休憩を挟んでのゲストは、何と渡辺香津美でインスト2曲。外道とはかなり意外な顔合わせなれど、キャリアの長い者同士、結構付き合いは古いようで。しかも一時はアカデミックなコトしかやらなかった香津美さんが、こうしてコンテンポラリー・ジャズやハード・フュージョンっぽい世界に戻ってきたコトが嬉しい。数年前にはあり得なかった共演だろうな。
一点、ドレッシーな黒のスーツに蝶ネクタイのROLLYはステージに。フュージョン的世界観が、突如グラムなロックン・ロールにすり替わる。和装で傾く秀人のお株を奪う派手な振る舞いは、さすがROLLY。そして紹介もなく、デーモン閣下 突如降臨。今日は何でもあり!と言いつつ、飛び出したディープ・パープル<Burn>に場内は大盛り上がりだ。秀人のギター・ソロはアドリブだったけど、難波さんのソロは ほとんど完コピでサスガ

アンコールを求める声にステージに戻ったメンバーは、まずジャンケン大会で限定10枚のサイン色紙(ゲストぞ含む全員の書いてある貴重品)を配布。デーモン閣下、渡辺香津美、山本恭司、ROLLYのゲストも再度登場して、名刺がわりの代表曲<香り>を爆裂。オーディエンスも総立ちで熱く応える。渡辺香津美、山本恭司、ROLLY、秀人のギターのソロ回し、まさに悶絶でした。ロックってコレだわ

外道だけでなく、加納秀人の音楽性の広さを濃縮したような3時間。ライヴをやると暴走族が集まったとか機動隊が出動したとか、とかくセンセーショナルに扱われてきた外道だけど、MCで本人が言ってたように、彼は外道の前にはTHE Mに在籍(ゴダイゴの浅野孝已、イエローの垂水兄弟、ファニー・カンパニーの西哲也のほか、岡沢章やラッキー川崎らも)していた。外道にしてもストレートなハード・ロックやブギーだけでなく、疾走しながらもビートは結構ファンキーにハネてたりして、ひと筋縄ではいかない。その辺りが、オトナになって分かる外道の魅力。だから自分は秀人のフュージョン指向もスンナリ受け入られたのだろう。さすがに今は積極的に聴き込んだりはしないけど、青少年時代の熱きロック・スピリットを思い出したような一夜でした。
【Set List】
1. 水金地火木土天回明
2. Get Down
3. 天国への道
4. イエローモンキー
5. Dance Dance Dance
6. 悪魔のBaby
7. 何?
8. ビュンビュン
9. Summertime (with 金子マリ)
10. イエローモンキーブルース (with 金子マリ)
11. Little Wing (with 森園勝敏)
12. Voodoo Chile(with 森園勝敏+山本恭司)
13. ただそれだけでいい!(with 山本恭司)
〜 intermission〜
14. D3 (with 渡辺香津美)
15. SPANISH DREAM (with 渡辺香津美)
16. 俺のRock’n Roll(with ROLLY)
17. 愛の寝台車(with ROLLY)
18. 友達(with デーモン閣下、五十嵐公太、満園庄太郎)
19. BURN (with デーモン閣下、五十嵐公太、満園庄太郎)
20. 完了
21. やさしい裏切りの果てに
〜 Encore 〜
22. 香り(with デーモン閣下、渡辺香津美、山本恭司、ROLLY、五十嵐公太、満園庄太郎)
個人的には、CarolからVOW WOWや紫、Creationなんかも聴いていましたね。ギター小僧だったのでよくコピーしていました。
今はちょっときついかもしれませんが、懐かしいです。