これはもう、アナザー・イエスと言ってしまってイイのではないかな? <Owner Of A Lonely Heart>でお馴染み、"80125"イエスを主導したトレヴァー・ラビンの、6作目のソロ・アルバム『RIO』が6日にリリースされる。94年のジャパン・ツアー終了後イエスを脱退したトレヴァーは、元々のマルチ・ミュージシャンぶりを存分に発揮して、映画音楽の世界で成功。50本以上のサウンドトラックを手掛けてきた。偶発的に作ったソロ前作『JACARANDA』(12年発表)も前編インストゥルメンタルで、トレヴァー自身はジャズ・アルバムと位置付けている。そうした意味で、ヴォーカルをフィーチャーした本格的ソロ作としては、イエス在籍中の89年にリリースした『CAN'T LOOK AWAY』以来34年ぶりだ。
それでもお久しぶり感が薄いのは、ジョン・アンダーソン、リック・ウェイクマンと共にARWことアンダーソン・ラビン&ウェイクマンを結成し、来日もしていたからか。その後もボックス・セットなどを出し、熱心なファンの間では、本格的な新しいソロ作への期待が高まっていたらしい。
一応アルバムには、『CAN'T LOOK AWAY』以来の参謀役でARWでもドラムを叩いたルー・モリノ、売れっ子ヴィニー・カリウタ、トレヴァーのサントラに参加してきたヴァイオリンのチャーリー・ビッシャラットらが参加している。が、ほとんどの楽器はトレヴァー自身によるマニュアル・プレイ。中には如何にも映画音楽作家らしい壮大なオーケストレーションの曲があったり、いきなりカントリー・タッチの曲が飛び出して面食らったりする場面もあるが、様々なサウンド・テクスチャーが覗くのはイエス譲りでもある。そもそも彼自身が「様々な領域にはいりこみたかった」と語っているそうだ。それでもエフェクティヴで歪んだギター・ソロが鳴り出したり、プログレらしい鍵盤使いに出くわすと、思わずニヤリ。イエスでの最終作『TALK』(94年)からダイレクトに繋がるサウンドメイクも多い。
日本盤は、海外では限定パッケージにのみ収録の3曲を、ボーナス・トラックとして標準収録。そのうち<Fragile>はARWに書いた曲で、ジョン・アンダーソンが歌ったテイクも存在するとか(未発表)。<Georgia>はオリジナルのギター・インストだが、実際は<Georgia On My Mind>をモチーフにしたお遊びのトラック。
スティーヴ・ハウ主導の現行イエスが5月にリリースした『MIRROR TO THE SKY』は結構な力作で、近年のイエス作品群では上位に位置するモノだった。しかしスティーヴ・ハウの性格か、ちょっと生真面目すぎる気がして、聴いていてちょっと疲れる感じもあって…。それに対してトレヴァーは、「ン、イエスがどうしたって? あんなの、僕ひとり(+ドラム)だってできるヨ」とか言いながら、ペロッと舌を出してる感覚 サウンドは重厚なのに、何処かフットワークの軽さがある。ちなみに『RIO』とは、彼の孫娘の名前だそーです。
一応アルバムには、『CAN'T LOOK AWAY』以来の参謀役でARWでもドラムを叩いたルー・モリノ、売れっ子ヴィニー・カリウタ、トレヴァーのサントラに参加してきたヴァイオリンのチャーリー・ビッシャラットらが参加している。が、ほとんどの楽器はトレヴァー自身によるマニュアル・プレイ。中には如何にも映画音楽作家らしい壮大なオーケストレーションの曲があったり、いきなりカントリー・タッチの曲が飛び出して面食らったりする場面もあるが、様々なサウンド・テクスチャーが覗くのはイエス譲りでもある。そもそも彼自身が「様々な領域にはいりこみたかった」と語っているそうだ。それでもエフェクティヴで歪んだギター・ソロが鳴り出したり、プログレらしい鍵盤使いに出くわすと、思わずニヤリ。イエスでの最終作『TALK』(94年)からダイレクトに繋がるサウンドメイクも多い。
日本盤は、海外では限定パッケージにのみ収録の3曲を、ボーナス・トラックとして標準収録。そのうち<Fragile>はARWに書いた曲で、ジョン・アンダーソンが歌ったテイクも存在するとか(未発表)。<Georgia>はオリジナルのギター・インストだが、実際は<Georgia On My Mind>をモチーフにしたお遊びのトラック。
スティーヴ・ハウ主導の現行イエスが5月にリリースした『MIRROR TO THE SKY』は結構な力作で、近年のイエス作品群では上位に位置するモノだった。しかしスティーヴ・ハウの性格か、ちょっと生真面目すぎる気がして、聴いていてちょっと疲れる感じもあって…。それに対してトレヴァーは、「ン、イエスがどうしたって? あんなの、僕ひとり(+ドラム)だってできるヨ」とか言いながら、ペロッと舌を出してる感覚 サウンドは重厚なのに、何処かフットワークの軽さがある。ちなみに『RIO』とは、彼の孫娘の名前だそーです。