
日本のブルース・ロック・ギタリストの第一人者:竹田和夫が率い、和製ロック黎明期の70年代〜80年代に活躍したバンド、クリエイション。そのクリエイション代表作と竹田ソロ合わせて11枚が、紙ジャケ/デジタル・リマスターの高音質仕様でこの5月から3回に分けてリイシューされていて、当ブログでも初CD化の79年作『スタジオ・ライヴ!』 とか、TVドラマ『ムー一族』主題歌<暗闇のレオ>を収録したクロスオーヴァー的ソロ作『MISTY MORNING FLIGHT』(78年) を既に紹介済み。そのポストを見たレコード会社担当氏からお声掛け頂き、クリエイションとして出演する原宿クロコダイルへ。クロコはもう何年も来てなかったのに、ここ半月で2度目。ちょっと不思議だけど、外道も観たばかりだし、サディスティック・ミカ・バンドとかセンチメンタル・シティ・ロマンスとか、それぞれの周年絡みで70年代和製ロック、ちょっとキテいるみたいだ。
正体不明の前座ソロ・パフォーマンスの後、いよいよクリエイション登場。米在住の竹田さんは、ジャパン・ツアーで年2回帰国するのが最近のルーティンだそうで、再発がスタートした5月にもクリエイションとソロで首都圏10公演を消化。今はそれを拡大した15回の公演中である。個人的には、2014年5月に日比谷野音で行なわれたイベント《CROSSROAD :CREATION × SHOGUN》を観て以来のクリエイション。
今回クリエイションとしてステージに上がったのは、ギター/ヴォーカルの竹田以下、ベース:ヒロ小川/松本繁、ドラム:笹井新介、ギター:TOMOKO、そして時々竹田に代わってリード・ヴォーカルを取る女性シンガー2人という編成。ステージは大きく分けて2部構成で、前半はヒロ小川のベースで80年代前半の楽曲、ヒットした<Lonely Heart>や<NewYork Woman Serenade>、<Walk Away>など5曲を立て続けにプレイした。でも自分的には、この時期のクリエイションは正直馴染みが薄くて、今回のリイシューで初めて手にした作品も。『LONELY HEART』みたいによく知ってるアルバムもあるけど、こりゃ〜この機会に聴き込まんとアカンですねェ。このあたりの曲では、竹田はライト・ブルーのテレキャスターを使用。
そして後半は、ベースがサウスポーのオリジナル・メンバー松本繁にスイッチ。竹田もワインレッドのレスポールに持ち替え、70年代初期3作からのレパートリーを立て続けに繰り出す。女性シンガーをフィーチャーしての<She's Got Me>、ツイン・リードが美しいバラード<Dreams I Dream Of You>、自分が高校時代にコピーしまくった 1stからの<Lonely Night>や<Feeling Blue>、そしてコーラス陣が活躍する<Tokyo Sally>など。当時のメンバーはたった2人なのに、アレンジはほぼオリジナル通り。これは無条件に反応してしまいます
ドラム笹井も、故・樋口晶之(17年没)の微妙にシンコペイトするロック・ドラムをうまく継承していてナイス。女性ギタリスト:TOKOMOもリードに、バッキングにと忙しく、往年のクリエイションを髣髴させる的確なサポートぶり。そしてSGベースをハスに構える独特のポジションで、気持ち良さげにプレイする松本には懐かしさを覚えた。この方、竹田さんとは高校時代のクラスメートだったのネ
そしてもちろん、竹田和夫のギター・プレイの安定感たるや。スタイル自体は新しくなくても、フレーズのひとつひとつが閃光のよう。若手ミュージシャンが目にも止まらぬスピードで早弾きするより、彼のベンド一発の方ずっと雄弁で、強い説得力がある、そういうミュージシャンだ。チャーだの森園勝敏だの大村憲司だの、70年代はそういうギタリストがたくさんいたけど、竹田さんはその代表格。それを再び実感させられた。
アンコールは<Tokyo Sally>に続くツイン・ベース編成で、松本がヴォーカルも取る<Tobacco Road>で、ベース2人とドラムのソロをフィーチャー。続いて<You Better Find Out>、そしてラストは大ヒットしたインスト<Spinning Toe Hold>で幕。レパートリー的には懐かしさが前に立ってしまうものの、演奏陣に若手が多いコトもあって、サウンドには現役感たっぷり。世代のバランス感も程良く、本当なら満員御礼にできそうだよなぁ〜、と思う。普段は日本にいない、という事情があるにせよ、ちょっともったいないな〜。それくらい、シッカリしたパフォーマンス。画像の通り、クリエイションとしては11月頭にもう1公演あるので、往年のファンはお見逃しなく。
今回クリエイションとしてステージに上がったのは、ギター/ヴォーカルの竹田以下、ベース:ヒロ小川/松本繁、ドラム:笹井新介、ギター:TOMOKO、そして時々竹田に代わってリード・ヴォーカルを取る女性シンガー2人という編成。ステージは大きく分けて2部構成で、前半はヒロ小川のベースで80年代前半の楽曲、ヒットした<Lonely Heart>や<NewYork Woman Serenade>、<Walk Away>など5曲を立て続けにプレイした。でも自分的には、この時期のクリエイションは正直馴染みが薄くて、今回のリイシューで初めて手にした作品も。『LONELY HEART』みたいによく知ってるアルバムもあるけど、こりゃ〜この機会に聴き込まんとアカンですねェ。このあたりの曲では、竹田はライト・ブルーのテレキャスターを使用。
そして後半は、ベースがサウスポーのオリジナル・メンバー松本繁にスイッチ。竹田もワインレッドのレスポールに持ち替え、70年代初期3作からのレパートリーを立て続けに繰り出す。女性シンガーをフィーチャーしての<She's Got Me>、ツイン・リードが美しいバラード<Dreams I Dream Of You>、自分が高校時代にコピーしまくった 1stからの<Lonely Night>や<Feeling Blue>、そしてコーラス陣が活躍する<Tokyo Sally>など。当時のメンバーはたった2人なのに、アレンジはほぼオリジナル通り。これは無条件に反応してしまいます


そしてもちろん、竹田和夫のギター・プレイの安定感たるや。スタイル自体は新しくなくても、フレーズのひとつひとつが閃光のよう。若手ミュージシャンが目にも止まらぬスピードで早弾きするより、彼のベンド一発の方ずっと雄弁で、強い説得力がある、そういうミュージシャンだ。チャーだの森園勝敏だの大村憲司だの、70年代はそういうギタリストがたくさんいたけど、竹田さんはその代表格。それを再び実感させられた。
アンコールは<Tokyo Sally>に続くツイン・ベース編成で、松本がヴォーカルも取る<Tobacco Road>で、ベース2人とドラムのソロをフィーチャー。続いて<You Better Find Out>、そしてラストは大ヒットしたインスト<Spinning Toe Hold>で幕。レパートリー的には懐かしさが前に立ってしまうものの、演奏陣に若手が多いコトもあって、サウンドには現役感たっぷり。世代のバランス感も程良く、本当なら満員御礼にできそうだよなぁ〜、と思う。普段は日本にいない、という事情があるにせよ、ちょっともったいないな〜。それくらい、シッカリしたパフォーマンス。画像の通り、クリエイションとしては11月頭にもう1公演あるので、往年のファンはお見逃しなく。