日本独自に進行しているサンタナ50thアニヴァーサリー・シリーズ第6弾は、カルロス・サンタナと“マハヴィシュヌ” ジョン・マクラフリンの73年共演作『LOVE DEVOTION SURRENDER〜魂の兄弟たち』のSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディション。もちろん自分の目的は、当時の4chクアドラフォニックSQ盤のSA-CD化による高音質サラウンド・ミックスで、この尖りまくった両者のギター・バトルを存分に楽しみたかった。
サンタナのキャリア的には、インドのヒンズー教導師スリ・チンモイに傾倒し、精神世界に深く入り込んだ時期のアルバム。サンタナでの『CARAVANSERAI』と『WELCOME』の間に出され、音楽的にも精神的にも近しい関係となったマクラフリンと共に、67年に亡くなったジョン・コルトレーンへの敬愛を示したジャズ寄りのインスト作である。
参加メンバーも、サンタナからのマイケル・シュリーヴ、ダグ・ローチ、アーマンド・ペラーザ、ミンゴ・ルイスに加え、マハヴィシュヌ・オーケストラからはビリー・コブハムに、何故かヤン・ハマーがドラムで。更にラリー・ヤング、ドン・アライアスも、という重量級の布陣。でもこのアルバムに関しては、極論するとバックはあまり関係ないかな? ラテン・ジャズ系のビートが賑やかに鳴っているけれど、その裏で御詠歌というか呪文というか、のような歌が淡々と響いていたり、動きの少ない荘厳なコードに乗ってメラメラと進行していく。そんな宗教色、スピリチュアル・ジャズ要素の強いサウンドだ。
でもそこへ乗っかるカルロスとマクラフリンのギター・ワークが、ただひたすらに凄まじく…。掛け合いもあれば、延々と弾き倒すロング・ソロもあり、アコースティック・ギターによる美しいフレーズの交歓もある。自分では全然聴き込めていないけれど、解説によれば、従来のステレオ・ミックスでは聴けないソロ・プレイもあるのだとか。とにかく、元から圧倒的な立体感や深いリヴァーブが気持ち良いアルバムだったけれど、それがクアドラ独特の4chミックスで臨場感が相当に増幅された。
音楽的には大きく賛否が割れた作品だったし、純粋なる音楽的進化を求めるアルバムでもない。でもカルロスのギターが好きというファンとっては、素通りし難い一枚。それがよりパワーアップされての復刻なのである。
参加メンバーも、サンタナからのマイケル・シュリーヴ、ダグ・ローチ、アーマンド・ペラーザ、ミンゴ・ルイスに加え、マハヴィシュヌ・オーケストラからはビリー・コブハムに、何故かヤン・ハマーがドラムで。更にラリー・ヤング、ドン・アライアスも、という重量級の布陣。でもこのアルバムに関しては、極論するとバックはあまり関係ないかな? ラテン・ジャズ系のビートが賑やかに鳴っているけれど、その裏で御詠歌というか呪文というか、のような歌が淡々と響いていたり、動きの少ない荘厳なコードに乗ってメラメラと進行していく。そんな宗教色、スピリチュアル・ジャズ要素の強いサウンドだ。
でもそこへ乗っかるカルロスとマクラフリンのギター・ワークが、ただひたすらに凄まじく…。掛け合いもあれば、延々と弾き倒すロング・ソロもあり、アコースティック・ギターによる美しいフレーズの交歓もある。自分では全然聴き込めていないけれど、解説によれば、従来のステレオ・ミックスでは聴けないソロ・プレイもあるのだとか。とにかく、元から圧倒的な立体感や深いリヴァーブが気持ち良いアルバムだったけれど、それがクアドラ独特の4chミックスで臨場感が相当に増幅された。
音楽的には大きく賛否が割れた作品だったし、純粋なる音楽的進化を求めるアルバムでもない。でもカルロスのギターが好きというファンとっては、素通りし難い一枚。それがよりパワーアップされての復刻なのである。