gabe dixon

午前中から都内に向かい、来月からスタートするシティポップ系のセミ・レギュラー・ラジオ番組の初収録。そして夕方から別件ミーティング。番組の方は既にスタートしていて(週1オンエア)、メイン・パーソナリティーの女の子(25歳とか)が別におり、自分は奇数月のコメンテイターとして登場。これは近くなったら改めてお知らせします。

さて、テデスキ・トラックス・バンドが先週から今週にかけ、東名阪で素晴らしいライヴ・ステージを展開していた。諸般の事情で観に行くコトができず、地団駄を踏んでいる。そこで、みんなコレはあんまし知らんだろう?と、キーボード/ヴォーカルを担当しているゲイブ・ディクソンの最新ソロ作『LAY IT ON ME』を。実はコレ、拙監修【Light Mellow Seraches】で紹介しているのよ(その時のブログはこちら→ http://lightmellow.livedoor.biz/archives/52333145.html

ゲイブ・ディクソンが前任コフィ・バーブリッジ急死の後を受けてテデスキ=トラックスに加入したのが、2019年のこと。その年、初めてバンドと一緒に日本を訪れ、人気ライヴ盤『LAYLA REVISITED』から正式メンバーとしてクレジットされている。既にソロと自分名義のバンドで4枚のアルバムを出しており、ポール・マッカートニーやアリスン・クラウス、アヴィーチーらと共演、ロギンス&メッシーナの再編ツアーにも参加した。よってキャリアは充分で、テデスキ=トラックスの最新作『 I AM THE MOON』シリーズでも、加入後初のスタジオ・レコーディングでいきなりの大活躍。4部作のコンセプトの骨子となったタイトル曲を提供している。今回のツアーでもゲイブをフィーチャーする場面があったそうだから、確実にバンドに貢献しているのだろう。

デュエット曲<Got Your Love>では、新しいボスの片割れ:スーザン・テデスキがゲストで歌っている。けれどアルバム全体はモア・ポップ。エルトン・ジョンやビリー・ジョエル、ベン・フォールズに至るピアノ・ロックのエッセンスが詰まっていて、テデスキ=トラックスとは違った側面を見せる。でもそうした才能を大きく飲み込んでしまうところが、あのバンドの凄さでもあるのだな。

個人的には、テデスキ=トラックスでの活躍に期待しながら、その合間にソロ・キャリアも伸ばしていって欲しいところ。またゲイブのソロを未チェックの方は、是非この機会に…