インコグニート、2023年の新作到着。シトラス・サンや、ジャイルズ・ピーターソンと組んだストラータなど、いくつかのプロジェクトを同時に回して気を吐くブルーイだけど、これで19枚目というインコグニートは本家・本元・家元・元祖。今作では新顔が多めながら、そのサウンドは19年の前作『TOMORROW 'S NEW DREAM』と比べても、何ら遜色はない。そういえば、その間には、8枚組ボックス『ALWAYS THERE : 1981-2021 (40 Years & Still Groovin) 』があったり、そこから抜粋した日本独自盤『TOKYO DREAM』もあったなぁ。
バンドというより出入りが自由なプロジェクト的スタンスで運営されているインコグニート。ヴォーカル陣は前作にも参加していたチェリ・V、昨年ツアーからの新人ナタリー・ダンカンに、復活組のトニー・モムレムという顔ぶれ。バンドも近年の仕切り役だったマット・クーパーが不参加で、代わりにお馴染みリチャード・ブルが鍵盤で活躍。ギターもシトラス・サンでプレイしているチャーリー・アレンにスイッチした。リズム・セクションのフランシス・ヒルトン (b) とフランチェスコ・メンドリア (ds)、ジョアン・カエターノ (perc)は不動。
そこへ楽曲ごとにアディショナル・メンバーが加わるのだけれど、その中に“オランダのインコグニート”と謳われるトリスタンからコーエン・モレナール(kyd)がいて、ちょっと驚いた。トリスタンはずーっと日本盤が出ていたけれど、最新作『SEVEN』は遂に紹介されなくなってしまったようで残念至極。一方で、拙監修【Light Mellow Searches】でご紹介したばかりのマックス・ビーズリー (Vibes)が、久々に1曲フィーチャーされている(http://lightmellow.livedoor.biz/archives/52379512.html)
基本的に、いつものインコグニート節全開、といったところで、従来ファンなら裏切られるコトはない。強いていえば、ダンサブルな曲が少し抑えめで、メロウなミディアムが多いか。ジャズの香りもホンノリ強めの印象で、インスト・チューンの存在感が強い気もする。でもその辺りは、あくまで微調整の範囲内。好きな方は安心して聴いてくださいな。
そこへ楽曲ごとにアディショナル・メンバーが加わるのだけれど、その中に“オランダのインコグニート”と謳われるトリスタンからコーエン・モレナール(kyd)がいて、ちょっと驚いた。トリスタンはずーっと日本盤が出ていたけれど、最新作『SEVEN』は遂に紹介されなくなってしまったようで残念至極。一方で、拙監修【Light Mellow Searches】でご紹介したばかりのマックス・ビーズリー (Vibes)が、久々に1曲フィーチャーされている(http://lightmellow.livedoor.biz/archives/52379512.html)
基本的に、いつものインコグニート節全開、といったところで、従来ファンなら裏切られるコトはない。強いていえば、ダンサブルな曲が少し抑えめで、メロウなミディアムが多いか。ジャズの香りもホンノリ強めの印象で、インスト・チューンの存在感が強い気もする。でもその辺りは、あくまで微調整の範囲内。好きな方は安心して聴いてくださいな。
「Back On The Beach」という曲がヘビロテされてて、かなり刷り込まれました(笑)