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スティーヴン・スティルスのマナサス、ピーター・ゴールウェイ率いるオハイオ・ノックス、それにサウザー・ヒルマン・ヒューレイ・バンドなど、伝説的なバンドで名脇役として活躍したセッション・キーボード奏者、ポール・ハリスが、10月24日に亡くなった。享年78歳。死因は現時点では公表されていない。

決して目立つ存在ではないけれど、ふと気がつけば印象的なピアノを弾いていたり、オルガンを唸らせている。セッション・ワークが多いから、“えっ、コレ誰のプレイ?” なんてクレジットを確認するとポール・ハリス、そんなコトが少なくなかった。上掲マナサスのジャケットでは左から2番目、サウザー・ヒルマン・ヒューレイでは左から二番目、下のグループ・ショットでは一番右がハリス。ほ〜ら、やっぱり脇役だわ。

出身はニューヨークのクイーンズ地区の住宅地フォレスト・ヒルズ。60年代中盤からセッション活動を始め、フォーク系のシンガー・ソングライターとの仕事が多かった。エリック・アンダーソン、リッチー・ヘヴンス、ジョン・セバスチャン、キャス・エリオット、ニック・ドレイク等など。それからB.B.キングのセッション常連となり、ドアーズにはアレンジ面でしばしば協力している。70年代に入った頃からスティルス周辺の仕事が多くなった他、ジュディ・コリンズ、アル・クーパー、ジョン・サイモン、ジョー・ウォルシュ、リック・デリンジャー、ポコらをサポート。74年にサウザー・ヒルマン・ヒューレイ・バンド結成に参加した。

その後もシールズ&クロフツ、マリア・マルダー、ダン・フォーゲルバーグ、アンディ・ギブ、マナサスにゲスト参加していたローリング・ストーンズのビル・ワイマン、意外なところではアバ、ファンク・バンドのキャメオ、エアロスミスらのセッションにも加わっている。ボブ・シーガー&ザ・シルヴァー・ブレット・バンド<Against The Wind>の印象的なピアノ・ソロも、ポールのプレイだった。

最近はフロリダのフォート・ローダデール在住。
Rest in Peace...