若手ブルー・アイド・ソウル・アーティストのホープにして、80'sブギー・シーンに先鞭をつけたタキシードのフロントマンでもあるメイヤー・ホーソーンのソロ6作目が登場。お髭のせいか、何だか急に怪しいスケベ面に豹変してしまった感アリだけど、中身の方はいつにも増してヴィンテージ感バリバリ。音は時計に逆行して、もはやレイト60's的な香りを漂わせているトラックが少なくない。
ソロ・アルバムとしては『ARE CHANGES』から2年ぶり。だけど前作は日本リリースがなく、いつの間にかサクッと出ていて、慌ててゲットした。そのせいかロクに聴き込まないうちに、このアルバムが届いてしまった感じで、あまり比較はできないのだけれど、スウィート・ソウル感は確実に増している。オープニング<Hawthorne Rides Again>からして、マーヴィン・ゲイあたりのニュー・ソウル感そのものなのに、今回はそこから更に遡っていく感じ。最近はジェイレン・ンゴンダやアノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズみたいなモダン・ヴィンテージ・ソウルに注目すべき人が出てきているので、メイヤーもその辺りの傾向と連動しているのかね?
<Physical Touch>で聴ける蹴っ躓いたようなビートは、如何にもヒップホップ世代のそれだけど、あくまでベースはクラシック・ソウル。<The Pool>や<Sweet Temptation Woman>は、モロにカーティス・メイフィールドだ。音の加工の手法が完全にオールド・スクールで、スネアなんてチャカポコいってる。バラードの<Tell Me>は、フィリー・スタイルというかスタイリスティックス狙い。終盤になってようやく<On The Floor>というディスコ・ダンサーが登場する。個人的には<Deeper Vibration>という哀愁ミディアムと、イントロにスウェイ・ビートを使った<Eyes Of Love>が印象的だったけど、後者はなぜがボーナス扱い。ゲットしたのはCDだが、バックカヴァーの楽曲クレジットは“Side One” “Side Two”と記されていて、あぁ〜、もぅアナログがデフォルトなんだな、と…。
そこでふと気づいたのが、このアルバムを出したメイヤー自身のレーベル P&Lのロゴマーク。それがまるっきりスタックスのパクリなのだ。道理で時代を逆行するワケだよ
<Physical Touch>で聴ける蹴っ躓いたようなビートは、如何にもヒップホップ世代のそれだけど、あくまでベースはクラシック・ソウル。<The Pool>や<Sweet Temptation Woman>は、モロにカーティス・メイフィールドだ。音の加工の手法が完全にオールド・スクールで、スネアなんてチャカポコいってる。バラードの<Tell Me>は、フィリー・スタイルというかスタイリスティックス狙い。終盤になってようやく<On The Floor>というディスコ・ダンサーが登場する。個人的には<Deeper Vibration>という哀愁ミディアムと、イントロにスウェイ・ビートを使った<Eyes Of Love>が印象的だったけど、後者はなぜがボーナス扱い。ゲットしたのはCDだが、バックカヴァーの楽曲クレジットは“Side One” “Side Two”と記されていて、あぁ〜、もぅアナログがデフォルトなんだな、と…。
そこでふと気づいたのが、このアルバムを出したメイヤー自身のレーベル P&Lのロゴマーク。それがまるっきりスタックスのパクリなのだ。道理で時代を逆行するワケだよ