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伊藤銀次・杉真理・鈴木雄大というポップ職人御三方による Magical Friday Triangle Vol.2 @丸の内コットンクラブ。6月に続き、今回も推薦コメントを寄せたので、シッカリと2nd Showを観て参りました。ボックス・シートの一部を除いてほぼ満席と、前回観た時以上に集客好調。やっぱり楽しさ全開の充実したパフォーマンスが、オーディエンスを呼び寄せたんだろうな。

前回との大きな違いは、サポート陣の充実。前回はカホンとパーカッション担当だった上原ユカリが本業のドラム・キットに陣取り、まだ20歳代という外崎銀河(kyd)、そしてそこへ今回が初参加の岡沢茂が入って、れっきとしたバンド編成になった。前回マルチ・プレイヤーぶりを発揮して、ベースや鍵盤まで弾いていた雄大さんは、今回はギター系に専念。とはいえエレキにアコギ、変則チューニングのエレキと、盛んに持ち替えていましたが。

スタートは、このステージのために書き下ろしたというアカペラっぽいテイストの<トライアングル・ハーモニー>。この曲が象徴するように、3声のコーラス・ワークが気持ちよく、そこにこそ この3人が集まる意味の一端があると改めて。バックが入っての1曲目は、前回も演った雄大さんの<Knock on Your Door>。でもやっぱりリズム隊、それもとりわけ経験値の高いベースとドラムがいると、楽曲の躍動感が違ってくる。アコギ・セットにはアコギ・セットの魅力があるけど、コットンクラブのようなハコには、やっぱりボトムが締まったバンド編成が似合うと思うなぁ。

しかも自分が座ったのが、上手のステージ・サイド。銀次さんやユカリさんの真横で<ドリーミング・デイ>が聴けたワケで、セカンド・ラインっぽいノリのグルーヴ・ドラムに釘付けになった。『NIAGARA TRIANGLE Vol.1 / 2』のフロント5人中2人がこのステージにいるワケで、当然その周辺曲が歌われるのを期待してしまうが、その熱気は前回以上。まさか、佐野(元春)さんの<Bye Bye C-Boy>が杉さんヴォーカルで聴けるとは思わなかった。

バンド・セットになったことも手伝ってか、前回レパートリーは半分以上が入れ替え(前回 Live Report はコチラから)。中盤に披露されたのは前回演っていない曲ばかりで、アンコールまでアッと言う間に駆け抜けた。本編ラストは、「ココにはいない僕らの仲間の曲を!」と言うMCで村田(和人)さんの<一本の音楽>。前回もココで飛び出して興奮したのを覚えているが、リズム・セクション入りの今回はそれ以上にハートに来ました。

でも3人はそのままステージを降りず、拍手を促してアンコールに突入 ナイアガラ周りの決定版3曲で、笑顔笑顔の大団円。ステージ入れ替え制で時間制限があるのは仕方ないけど、もっとたっぷり3人の音楽交歓を堪能したい。そう思わずにはいられない、旨味たっぷりライヴだった。

 【Set List】
1. トライアングル・ハーモニー
2. Knock on Your Door
3. トワイライト・シンフォニー
4. いとしのテラ
5. ドリーミング・デイ
6. Bye Bye C-Boy
7. スピーチ・バルーン
8. Nobody
9. Baby Blue
10. 美しき緑の星
11. 一本の音楽
-- Encore --
12. DOWN TOWN
13. 君は天然色
14. A面で恋をして