ソウル・ジャズの大御所シンガー:マリーナ・ショウが逝去。1月19日、現在の住まいであるナッシュヴィルで。娘のマーラが、マリーナ自身のfacebookで公表した。死因は伝えれていないが、家族に看取られたピースフルな最後だったという。享年84歳。
1942年ニューヨーク州ニューロシェル生まれ。60年代初頭から地元ジャズ・クラブで歌い始めた。66年にシカゴのレーベル:チェスと契約。子会社のカデットからデビュー。2枚のアルバムを残すも成功には至らず、72年にブルーノートへ移籍。ジャズとR&Bを綯い交ぜにしたメロウ&ジャジーなサウンドと、飾りのない実直な表現で音楽ファンを魅了した。75年の『WHO IS THIS BITCH, ANYWAY?』は名盤として知られるも、2年後には米コロムビアへ再度移籍。英レア・グルーヴ・シーンで注目される『SWEET BEGINNING』(77年)、77 年の映画『ミスター・グッドバーを探して』のテーマ曲<Don't Ask To Stay Until Tomorrow>を含む『ACTING UP』(78年)などをリリースしている。
80~90年代はやや地味な活動に甘んじるも、徐々にクラブ・シーンで再評価熱が高まり、ゼロ年代になってチェス/カデット時代の<California Soul>がサンプリング・ソースとして注目された。日本にも頻繁に来日するようになり、デヴィッド・T・ウォーカー(g)、チャック・レイニー(b)、ハーヴィー・メイスン(ds)、ラリー・ナッシュ(kyd)という『WHO IS THIS BITCH, ANYWAY?』参加メンバーで、円熟のライヴ・パフォーマンスを展開。マリーナは杖をつきながらステージに上がるも、歌えばめっぽう元気に様子だった。ただし、日によって好不調の波が激しい年もあったよう。自分もデヴィッド・T.とのご縁から、何度かバックステージを訪ねたことがあったけれど、間近で会ったマリーナは、ホントに気さくな田舎のオバハンだった。
来日メンバーでアルバムを作るという計画も話も耳にしていたが、結局それは叶わずじまい。個人的には、未だに復刻されない82年作『LET ME IN YOUR LIFE』を、いつか何とかしたいと思っている。ジョニー・ブリストルやウェブスター・ルイスがプロデュース/アレンジを手掛けた好盤なのでね。
Rest in Peace...
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80~90年代はやや地味な活動に甘んじるも、徐々にクラブ・シーンで再評価熱が高まり、ゼロ年代になってチェス/カデット時代の<California Soul>がサンプリング・ソースとして注目された。日本にも頻繁に来日するようになり、デヴィッド・T・ウォーカー(g)、チャック・レイニー(b)、ハーヴィー・メイスン(ds)、ラリー・ナッシュ(kyd)という『WHO IS THIS BITCH, ANYWAY?』参加メンバーで、円熟のライヴ・パフォーマンスを展開。マリーナは杖をつきながらステージに上がるも、歌えばめっぽう元気に様子だった。ただし、日によって好不調の波が激しい年もあったよう。自分もデヴィッド・T.とのご縁から、何度かバックステージを訪ねたことがあったけれど、間近で会ったマリーナは、ホントに気さくな田舎のオバハンだった。
来日メンバーでアルバムを作るという計画も話も耳にしていたが、結局それは叶わずじまい。個人的には、未だに復刻されない82年作『LET ME IN YOUR LIFE』を、いつか何とかしたいと思っている。ジョニー・ブリストルやウェブスター・ルイスがプロデュース/アレンジを手掛けた好盤なのでね。
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