

ミネアポリスのアーバン・ソウル・シンガー、ロッキー・ロビンスが、79~85年にA&MやMCAからリリースした4作品が、英Expansionから2組の2in1CDでリイシューされた。2019年に34年ぶりの新作『GOOD LIFE』を出したのがExpansionだったので、その流れかと思うが、ちょっと間延びの感あり。それでもロッキー・ロビンスの4枚が足並み揃えてオフィシャル再発されたのは、今回が初めてだから、これは注目したい。ミネアポリス出身ということで、下積み時代にはアレキサンダー・オニールとも近い存在だったとか。もっともヴォーカル・スタイルは全然違って、ロッキーの方は優男風なんだけど。
79年の1st『ROCKIE ROBBINS』は、シカゴの音楽シーンで活躍するリチャード・エヴァンスとジョニー・ペイトがプロデュース&アレンジを担当。同郷の先輩:アース・ウインド&ファイアーの<Be Ever Wondeful>をカヴァーし、R&Bチャート67位へ滑り込ませた。収録曲の多くはリチャード自身のペン。<I Can Hardly Wait>はスキップ・スカボロウとワンダ・ハッチンソン(エモーションズ)の共作で、アルバムにはジェイムス・ギャドソン/ポール・ハンフリー (ds) リッキー・ピーターソン/リンダ・ウィリアムス/デンジル・ミラー (kyd) ダニー・リーク (g) ポウリーニョ・ダ・コスタ (perc) など、シカゴとL.A.の混成チームが参加した。初CD化は02年のユニバーサル【名盤の殿堂】シリーズ。09年にも輸入盤でCD再発されている。
80年作『YOU AND I』は、一昨年の【Throwback Soul】シリーズで廉価再発 / 日本初CD化されたばかり。プロデュースはフィリー・ソウルの名伯楽ボビー・マーティンが手掛け、ソウル系職人ソングライター:サム・ディーズが4曲を提供。うち1曲はラリー・グラハムとの共作で、彼はスライドを効かせたスラップ・ベースも弾いている。一番ヒットしたのは、R&B9位を記録したメロウ・ミディアムのタイトル曲。オリジナルはポップ・カントリー・グループのエグザイルで、AOR系ファンは要チェックだ。またポップ・ファンク<I Never Knew>は、マクサスのジェイ・グルスカの楽曲。<Point Of View>はマイケル・ワイコフ<Looking Up To You>を書いたリオン・ウェア=ゼイン・グレイのコンビが提供している。前作で多くの楽曲を書き下ろしていたロッキーは、今回はわずか2曲しか書いていない。が、彼のまろやかなヴォーカルを生かせる楽曲を揃えたことが、このアルバムの成功に繋がったのは間違いのないところ。
81年の『I BELIEVE IN LOVE』は、1作目に楽曲提供したスキップ・スカボロウとジェリー・ピータースによるプロデュース&アレンジ。でもホーン・アレンジにトムトム84がいたり、リッキー・ピーターソンが再び鍵盤を弾いていたりする。ベーシックはL.A.録音だが、一部ダビングはミネアポリス、参加メンバーにはシカゴ人脈も、という一枚になっている。ペイジス・コンビの作でアル・ジャロウが歌っていた<My Old Friend>、マイケル・センベロが書いてシェリル・リンが歌った<Look Before You Leap>、アヴェレージ・ホワイト・バンドのカヴァー<For You, For Love>(作家陣にビル・チャンプリンも)、スカボロウとアルトン・マクレイン夫妻が書いた<Nothing Like Love>、マシュー・ワイルダー提供<I'll Turn To You>など、AOR好きが気になるトラックが多いが、アルバム自体のデキは『YOU AND I』の方が上かなぁ。他の参加メンバーはハーヴィー・メイスン (ds) フレディ・ワシントン (b) アル・マッケイ (g) パトリース・ラッシェン (kyd) ヴィクター・フェルドマン (perc) トム・スコット (sax) などかなり豪華。欧州で2度CD化されたが、Funk Records盤はブートレグのようです。
そして少し間が空いてMCAから出た85年作『ROCKIE ROBBINS』は、旧知のリチャード・エヴァンス、新鋭のワーデル・ポッツJr.&ダナ・メイヤーズが制作を分けったアルバム。後者の若手チームは、ソーラー・レーベル人脈に直結する連中で、 リオン・シルヴァースIIIが絡んだ曲も。そのサウンドも当時のポップな打ち込み系ライト・ファンクばかりだ。対してリチャード・エヴァンス担当曲は、案の定ミディアムやスロウ中心。シンセやドラムの音は時代なりに変化しているものの、クワイエット・ストーム期に活躍したクレイグ・T・クーパーが奥様デボラ(元チェンジ)を伴って参加した<Work For Love>、マクサン・ルイスやフィリップ・イングラムが関わる<We Belong Together>などは、なかなかの好曲だ。このアルバムも出所が怪しいFunk RecordsのCDしかなかったので、正規では初CD化となる。
…というワケで、今回自分がゲットしたのは、『I BELIEVE IN LOVE』と『ROCKIE ROBBINS』の2in1だけなのだが、オチオチしてる間に入手困難になりそうな盤なので、お買い逃しのなきよう。
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80年作『YOU AND I』は、一昨年の【Throwback Soul】シリーズで廉価再発 / 日本初CD化されたばかり。プロデュースはフィリー・ソウルの名伯楽ボビー・マーティンが手掛け、ソウル系職人ソングライター:サム・ディーズが4曲を提供。うち1曲はラリー・グラハムとの共作で、彼はスライドを効かせたスラップ・ベースも弾いている。一番ヒットしたのは、R&B9位を記録したメロウ・ミディアムのタイトル曲。オリジナルはポップ・カントリー・グループのエグザイルで、AOR系ファンは要チェックだ。またポップ・ファンク<I Never Knew>は、マクサスのジェイ・グルスカの楽曲。<Point Of View>はマイケル・ワイコフ<Looking Up To You>を書いたリオン・ウェア=ゼイン・グレイのコンビが提供している。前作で多くの楽曲を書き下ろしていたロッキーは、今回はわずか2曲しか書いていない。が、彼のまろやかなヴォーカルを生かせる楽曲を揃えたことが、このアルバムの成功に繋がったのは間違いのないところ。
81年の『I BELIEVE IN LOVE』は、1作目に楽曲提供したスキップ・スカボロウとジェリー・ピータースによるプロデュース&アレンジ。でもホーン・アレンジにトムトム84がいたり、リッキー・ピーターソンが再び鍵盤を弾いていたりする。ベーシックはL.A.録音だが、一部ダビングはミネアポリス、参加メンバーにはシカゴ人脈も、という一枚になっている。ペイジス・コンビの作でアル・ジャロウが歌っていた<My Old Friend>、マイケル・センベロが書いてシェリル・リンが歌った<Look Before You Leap>、アヴェレージ・ホワイト・バンドのカヴァー<For You, For Love>(作家陣にビル・チャンプリンも)、スカボロウとアルトン・マクレイン夫妻が書いた<Nothing Like Love>、マシュー・ワイルダー提供<I'll Turn To You>など、AOR好きが気になるトラックが多いが、アルバム自体のデキは『YOU AND I』の方が上かなぁ。他の参加メンバーはハーヴィー・メイスン (ds) フレディ・ワシントン (b) アル・マッケイ (g) パトリース・ラッシェン (kyd) ヴィクター・フェルドマン (perc) トム・スコット (sax) などかなり豪華。欧州で2度CD化されたが、Funk Records盤はブートレグのようです。
そして少し間が空いてMCAから出た85年作『ROCKIE ROBBINS』は、旧知のリチャード・エヴァンス、新鋭のワーデル・ポッツJr.&ダナ・メイヤーズが制作を分けったアルバム。後者の若手チームは、ソーラー・レーベル人脈に直結する連中で、 リオン・シルヴァースIIIが絡んだ曲も。そのサウンドも当時のポップな打ち込み系ライト・ファンクばかりだ。対してリチャード・エヴァンス担当曲は、案の定ミディアムやスロウ中心。シンセやドラムの音は時代なりに変化しているものの、クワイエット・ストーム期に活躍したクレイグ・T・クーパーが奥様デボラ(元チェンジ)を伴って参加した<Work For Love>、マクサン・ルイスやフィリップ・イングラムが関わる<We Belong Together>などは、なかなかの好曲だ。このアルバムも出所が怪しいFunk RecordsのCDしかなかったので、正規では初CD化となる。
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