
クイーン+アダム・ランバート、絶賛最後(?)の来日中。自分は行く予定はなく、今や積極的な興味も湧かないけれど。それにしても年明けからの外タレ来日ラッシュはスゴイね。ドーム公演だけでも、ブルーノ・マーズ7回公演に始まり、ビリー・ジョエル、エド・シーラン、テイラー・スウィフト4公演、そしてクイーン2days。ブルーノやビリーあたりは観たい気持ちはあったけど、以前観ているし、自分の鑑賞欲求とコスト・パフォーマンスのバランスが取れずにスルーした。クイーンはアダムと組んでからは観てないが、2020年に出た『LIVE AROUND THE WORLD』の映像で個人的には充分かな。ポール・ロジャースと来た時は、これはクイーンとは名ばかりの別モノと、喜び勇んで観に行って堪能したけど。しかもクルマで15分もかからぬ、地元さいたまスーパー・アリーナだったし。
やっぱり自分のとって思い入れのあるクイーンは、80年作『THE GAME』まで。そこまではシッカリ発売直後にレコード買ってたモンね。でもそのあと『FLASH GORDON』『HOT SPACE』でコケて…。でも『THE WORKS』で持ち直し、LIVE AIDも生中継で観た。その全体の流れの中では、映画『BOHEMIAN RHAPSODY』ほどの感動こそなかったものの、解散の噂が絶えない中だったから、見事復活の感覚があったなぁ。
でも思い入れのある初期クイーンでも、70年代のライヴは、正直ちょっとダサかった。79年に出した初のライヴ・アルバム『LIVE KILLERS』も、当時は大きく賛否が割れた。要するに、『QUEEN II』以降それだけ完璧に作り込んだスタジオ・アルバムを作っていたから、それをステージで再現するのは困難だったのだ。そして機材の進化でようやくステージ環境が整うようになり、ライヴ・エイド以降のスタジアム級のライヴでオーディンエンスを巻き込むカタチで、クイーンのパフォーマンスが完成の域に達した。今回の来日記念で『絆』というライヴ・ベストが組まれたが、この選曲はファンからの人気投票によるもの。超意外な<Somebody To Love>と<39>のワン・ツー・フィニッシュなんて、まさにバンドとオーディエンスの距離感を示すモノと思えるし、ファン大合唱の<Love Of My Life>が上位なのも、普通のロック・バンドのライヴ・ベストじゃ120%考えられない。『絆』とは、よくぞ付けたものだ。
それでも自分がクイーンのライヴ盤を聴こうと棚に目をやる時、真っ先に目に入ってしまうのが、この『AT THE BEEB』である。発売は89年だが、中身は73年2月と12月のBBCスタジオ・ライヴ8曲。デビュー・アルバムは73年7月発売なので、最初の録音はまだデビュー前の収録だ。発売時の邦題は、『女王凱旋! 〜旋律のライヴ・クイーン』。現在は、この8曲に73年7月録音の4曲を追加し、2枚組『ON AIR 〜BBCセッションズ』(16年)のディスク1になっている。7月のセッションが『AT THE BEEB』に未収なのは、主要曲が2月と12月のセッションと重複していたからだろう。
でもコレ、BBCというのがミソで。BBCのライヴ音源がCDやレコードで発売されるようになったのは80年代になってからだと思うが、日本でも音源はFM放送などでもっと早くからオンエアされていた。当時一番有名だったのはディープ・パープル。けれどクイーンのコレも結構早い段階で日本の電波に乗っていた。記憶は定かではないけど、確か自分がクイーンのライヴ音源を耳にしたのは、この73年2月のスタジオ・ライヴだったはず。全曲1stからなので、まだハード・ロック色が強く、ライヴでの再現性にも問題はない。まだ世に出ていない超シンプルな<Ogre Battle>も演ってるが、圧巻は<Brighton Rock>の原型を含む<Son And Daughter>。原盤がBBCだからか、『絆』のファン選考対象から外れたけれど、やっぱりデビュー前後のクイーンのストレートなライヴ・パフォーマンスにこそ一番愛着がある。フレディも、まだ
レロレロレロ〜
と歌ってなくて、なかなか健気でヨロシかったり…
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でも思い入れのある初期クイーンでも、70年代のライヴは、正直ちょっとダサかった。79年に出した初のライヴ・アルバム『LIVE KILLERS』も、当時は大きく賛否が割れた。要するに、『QUEEN II』以降それだけ完璧に作り込んだスタジオ・アルバムを作っていたから、それをステージで再現するのは困難だったのだ。そして機材の進化でようやくステージ環境が整うようになり、ライヴ・エイド以降のスタジアム級のライヴでオーディンエンスを巻き込むカタチで、クイーンのパフォーマンスが完成の域に達した。今回の来日記念で『絆』というライヴ・ベストが組まれたが、この選曲はファンからの人気投票によるもの。超意外な<Somebody To Love>と<39>のワン・ツー・フィニッシュなんて、まさにバンドとオーディエンスの距離感を示すモノと思えるし、ファン大合唱の<Love Of My Life>が上位なのも、普通のロック・バンドのライヴ・ベストじゃ120%考えられない。『絆』とは、よくぞ付けたものだ。
それでも自分がクイーンのライヴ盤を聴こうと棚に目をやる時、真っ先に目に入ってしまうのが、この『AT THE BEEB』である。発売は89年だが、中身は73年2月と12月のBBCスタジオ・ライヴ8曲。デビュー・アルバムは73年7月発売なので、最初の録音はまだデビュー前の収録だ。発売時の邦題は、『女王凱旋! 〜旋律のライヴ・クイーン』。現在は、この8曲に73年7月録音の4曲を追加し、2枚組『ON AIR 〜BBCセッションズ』(16年)のディスク1になっている。7月のセッションが『AT THE BEEB』に未収なのは、主要曲が2月と12月のセッションと重複していたからだろう。
でもコレ、BBCというのがミソで。BBCのライヴ音源がCDやレコードで発売されるようになったのは80年代になってからだと思うが、日本でも音源はFM放送などでもっと早くからオンエアされていた。当時一番有名だったのはディープ・パープル。けれどクイーンのコレも結構早い段階で日本の電波に乗っていた。記憶は定かではないけど、確か自分がクイーンのライヴ音源を耳にしたのは、この73年2月のスタジオ・ライヴだったはず。全曲1stからなので、まだハード・ロック色が強く、ライヴでの再現性にも問題はない。まだ世に出ていない超シンプルな<Ogre Battle>も演ってるが、圧巻は<Brighton Rock>の原型を含む<Son And Daughter>。原盤がBBCだからか、『絆』のファン選考対象から外れたけれど、やっぱりデビュー前後のクイーンのストレートなライヴ・パフォーマンスにこそ一番愛着がある。フレディも、まだ



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