

カナザワ監修【Private Stock Original Master Collection 〜Light Mellow編】10作品が Ultra Vybe / Octaveからいよいよ復刻。前ポストのサマンサ・サングに続いてピックアップするのは、75年の全米3位<Moonlight Feels Right(恋のムーンライト)>で知られる米南部アラバマ出身のバンド、スターバックだ。70年代後半に3枚のアルバムを残しているが、そのうち最初の2枚がプライヴェート・ストック発。いずれも初CD化ではないが、既にほぼ入手困難なので、コレは注目すべき復刻だと思う。
軽妙なマリンバと哀愁を孕んだ甘酸っぱい<恋のムーンライト>のイメージが鮮烈なためか、どうしても一発屋的な印象があるスターバックだけれど。でも実際は、相応のキャリアを持つミュージシャンの集合体。中心人物でヴォーカルと鍵盤のブルース・ブラックマン、マリンバやヴァイヴ、パーカッション担当のボー・ワグナーは、60年末にスマッシュ・ヒットを持つソフト・ロック系のエタニティーズ・チルドレン出身。その後バラバラに活動していたが、ブルースが72〜73年頃に組んだ “エクストラヴァンガンザ” なるバンドにボーが合流し、それがスターバックに進化した。<Moonlight Feels Right>は74年に作ったデモ・テープに入っていたもので、コレが認められて新興レーベルだったプライヴェート・ストックに迎えられている。
76年の1st『MOON LIGHT FEELS LIGHT(奇跡を呼ぶスターバック +1)』は、1曲を除いてブルース・ブラックマンの作。彼はほんのりノスタルジックな曲作りを得意とし、それが芸能一家出身で10代の頃からラスベガスでショーに出演していたというボーの個性と結びついた。マリンバやヴァイヴを ある種飛び道具的に使いながら、シンセの貢献も高く、76年作にしては懐かしさと新しさが奇妙なマッチングを演出。その軽やかなグルーヴ、シティ・ライクなメロウネスは、マッスル・ショールズ一派やボビー・コールドウェルらマイアミのTKファミリー、あるいはジョン・ヴァレンティ、ファラガー・ブラザーズらに通じるシティ派ブルー・アイド・ソウルを形成している。<Moonlight Feels Right>に続く第2弾シングル<I Got To Know(星影のマリンバ)>も、全米43位。更に<Lucky Man>が全米73位をマークした。ボーナス・トラック<One Of These Mornings>は、その後に出たアルバム未収シングルである。
その後スターバックは、フリートウッド・マックやスリー・ドッグ・ナイト、エルヴィン・ビショップらの全米ツアーに同行。若干のメンバー交代&補強を経て、77年に発表した2作目が『ROCK'N ROLL ROCKET(スターバックの奇跡 +1』だ。こちらもブルースが曲作りの中心を担っていて、大勢に変化はない。しかし当時はボストンやスティクス、フォリナー、エアロスミスにキッスなど、いわゆるアリーナ・ロック系グループが登場し、人気を上げてきた時期。そのあたりへの意識もあってか、楽曲によってはロック色が濃くなっている。アートワークが凡庸なグループ・ショットになって、ブルースの純白のベレー帽だけが彼らのユニークさを主張。唯一全米トップ40入りした<Everybody Be Dancin'(恋するダンス)>は、<Moonlight Feels Right>を少しモダンにしてディスコ・スタイルに目配せしたものだ。<Call Me>や<Fat Boy>、<Benny Bought The Big One>あたりが、デビュー盤の流れを受け継ぐ哀愁&ファニーなポップ・チューン。<Sunset Eyes>は何処かドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンドを髣髴させるし、<A Fool In Line>はボーのヴィブラフォンをフィーチャーして90年代にレア・グルーヴ方面で注目された。ボーナス・トラック<Gimme A Break>は、<Everybody Be Dancin'>のシングルB面アルバム未収曲。
この後ブルースとボーの間に亀裂が入り、United Artists(UA)へ移籍して『SEARCHING FOR A THRILL(スリルは恋の合言葉)』(78年)を発表。時代性も手伝って、実はそれが一番AOR寄りの仕上がりになっている。しかしバンドはそれを最後に解散。ブルースは新たにコロナを結成し、80年に『KORONA』をリリース、<Let Me Be>を全米43位にした。このコロナとスターバック3作目は現状は未CD化ながら、今回復刻された2作と合わせた4in2の仏産ブートCD(実はCD-R)が出回っているのでご注意あれ。
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■ PRIVATE STOCK ■ Original Master Collection - Light Mellow Edition -
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76年の1st『MOON LIGHT FEELS LIGHT(奇跡を呼ぶスターバック +1)』は、1曲を除いてブルース・ブラックマンの作。彼はほんのりノスタルジックな曲作りを得意とし、それが芸能一家出身で10代の頃からラスベガスでショーに出演していたというボーの個性と結びついた。マリンバやヴァイヴを ある種飛び道具的に使いながら、シンセの貢献も高く、76年作にしては懐かしさと新しさが奇妙なマッチングを演出。その軽やかなグルーヴ、シティ・ライクなメロウネスは、マッスル・ショールズ一派やボビー・コールドウェルらマイアミのTKファミリー、あるいはジョン・ヴァレンティ、ファラガー・ブラザーズらに通じるシティ派ブルー・アイド・ソウルを形成している。<Moonlight Feels Right>に続く第2弾シングル<I Got To Know(星影のマリンバ)>も、全米43位。更に<Lucky Man>が全米73位をマークした。ボーナス・トラック<One Of These Mornings>は、その後に出たアルバム未収シングルである。
その後スターバックは、フリートウッド・マックやスリー・ドッグ・ナイト、エルヴィン・ビショップらの全米ツアーに同行。若干のメンバー交代&補強を経て、77年に発表した2作目が『ROCK'N ROLL ROCKET(スターバックの奇跡 +1』だ。こちらもブルースが曲作りの中心を担っていて、大勢に変化はない。しかし当時はボストンやスティクス、フォリナー、エアロスミスにキッスなど、いわゆるアリーナ・ロック系グループが登場し、人気を上げてきた時期。そのあたりへの意識もあってか、楽曲によってはロック色が濃くなっている。アートワークが凡庸なグループ・ショットになって、ブルースの純白のベレー帽だけが彼らのユニークさを主張。唯一全米トップ40入りした<Everybody Be Dancin'(恋するダンス)>は、<Moonlight Feels Right>を少しモダンにしてディスコ・スタイルに目配せしたものだ。<Call Me>や<Fat Boy>、<Benny Bought The Big One>あたりが、デビュー盤の流れを受け継ぐ哀愁&ファニーなポップ・チューン。<Sunset Eyes>は何処かドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンドを髣髴させるし、<A Fool In Line>はボーのヴィブラフォンをフィーチャーして90年代にレア・グルーヴ方面で注目された。ボーナス・トラック<Gimme A Break>は、<Everybody Be Dancin'>のシングルB面アルバム未収曲。
この後ブルースとボーの間に亀裂が入り、United Artists(UA)へ移籍して『SEARCHING FOR A THRILL(スリルは恋の合言葉)』(78年)を発表。時代性も手伝って、実はそれが一番AOR寄りの仕上がりになっている。しかしバンドはそれを最後に解散。ブルースは新たにコロナを結成し、80年に『KORONA』をリリース、<Let Me Be>を全米43位にした。このコロナとスターバック3作目は現状は未CD化ながら、今回復刻された2作と合わせた4in2の仏産ブートCD(実はCD-R)が出回っているのでご注意あれ。
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