peter lemongello

ライヴ・レポートを挟んで、再び筆者監修【Private Stock Original Master Collection 〜Light Mellow編】10作品から。如何にも60年代風ルックス、でも当時はイケメン・エンターテイナーとしてローカルな人気を誇っていたという男性シンガー、ピーター・レモンジェロの76年作が日本初CD化。プロデュースが、ビル・ラバウンティやスティーヴ・イートン、ヘレン・レディなどを手掛けたジェイ・センターというと、興味をソソられる人がいるかな? 実際その音も、ビル・ラバウンティのデビュー作『PROMISED LOVE』を、少しMOR路線にシフトさせたような趣きがある。

参加ミュージシャンも、まだ若いリー・リトナーやマイク・ベアード、エルトン・ジョン・バンドのナイジェル・オルソンとディー・マレイなど。アレンジは、レッキング・クルーに連なるキーボード奏者で、プリンス&ザ・リヴォリューションやウェンディ&リサで知られるウェンディ・メルヴォワンの父親マイク・メルヴォワン。

収録曲では、何といってもスティーヴ・イートン作<All You Get From Love Song Is A Love(ふたりのラヴソング)>が目を引く。これはイートンのソロ『HEY MR. DREAMER』(74年)が初出で、翌年ライチャス・ブラザーズがカヴァー。77年のカーペンターズ版が最も有名で、全米35位(アダルト・コンテンポラリー・チャート4位)を記録した他、実はあのキャンディーズもシングル<アン・ドゥ・トロワ>のB面で歌っている。

タイトル曲<Do I Love You>は、ポール・アンカ、71年のヒット曲のカヴァー。ニール・セダカの<The Hungry Years>、そしてクリフ・リチャードの持ち歌からは<Miss You Nights>と、デヴィッド・ポメランツが彼に提供した<If You Walked Away>を取り上げた。その他、ランディ・エデルマンの74年名作『PRIME CUTS』からの<Where Did We Go Wrong>、アンディ・ゴールドマーク作<That's A Melody>なんてトコロも。<You'll Never Know>は多くのシンガーたちが歌い継いだスタンダード。

ボズ・スキャッグス『SILK DEGREES』の同年作と聞けば、確かにコチラは些かコンサヴァな作品に映る。でも潮目が変わる時期だったのだと割り切れば、きっと、ほのかなブルー・アイド・ソウル風プレAOR作品として楽しめるだろう。

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