夜も深くなってきた頃、ロンドン発の訃報が入ってきた。ポスト・グラム〜モダン・ポップ系ロック・バンド、コックニー・レベルを率いて活躍したスティーヴ・ハーリーが、17日までに死去。娘グレタの発表によると、自宅で安らかに息を引き取ったらしい。彼は最近までアコースティック・トリオによるライヴを続けていたが、昨年10月にガン治療中であることを明かし、年明けに開催予定だったショウをキャンセル。しかしクリスマスには復活を期す旨のコメントを出していた。享年73歳。
コックニー・レベルは72年結成、翌73年デビュー。メンバーには、後年アラン・パーソンズ・プロジェクトで名をあげるステュアート・エリオットも在籍していた。有名なのは、デビュー・アルバム『THE HUMAN MENAGERIE（美しき野獣の群れ）』、アラン・パーソンズをプロデュースに迎えた『THE PSYCHOMODO（さかしま）』。この後バンドに亀裂が入り、ハーリーとスチュワート以外のメンバーを一新。リンダ・ルイスもいたフェリス・ホイールやブラッサム・トーズ、スタッド、ファミリーなどを渡り歩いたジム・クリーガン（g）、後に10ccに加入するダンカン・マッケイ（kyd）らを迎え、“スティーヴ・ハーリー＆コックニー・レベル”名義で、『THE BEST YEARS OF OUR LIVES』（75年）を発表。ここから＜Make Me Smile＞の全英No.1ヒットが生まれている。この曲はデュラン・デュランやイレイジャー、スージー・クアトロらがカヴァーした。
このあたりをキッカケに、メンバーがアラン・パーソンズ・プロジェクトに駆り出されるようになり、ハーリー自身も『I ROBOT』（77年）でヴォーカル担当。バンド自体も年１作のペースでアルバムを重ねたが、ハーリーが米国へ移住。その時L.A.で作った初ソロ作が『HOBO WITH A GIRL』(78年）で、ビル・ペイン (kyd) やフレッド・タケット (g)、ボブ・グラウブ (b)、コーラスにはビル・チャンプリンやボビー・キンボール、マイケル・マクドナルド、トム・ケリー、ローズマリー・バトラーらが参加。曲によってはコックニー・レベルの面々も名を連ねている。ただ毒気を抜かれたようなサウンドは、ハーリー本来のモノとは言えず、すぐにUKへ帰国。でもこのドタバタが災いしたか、その後のソロ活動は成功せず。ミュージカルの舞台にも立ったが、ヒットは単発的で、再編コックニー・レベルも苦戦が続いた。それでも近年はアコースティック編成でマイペースの活動を行なっており、2018年には来日公演実現している。
Rest in Peace...
このあたりをキッカケに、メンバーがアラン・パーソンズ・プロジェクトに駆り出されるようになり、ハーリー自身も『I ROBOT』（77年）でヴォーカル担当。バンド自体も年１作のペースでアルバムを重ねたが、ハーリーが米国へ移住。その時L.A.で作った初ソロ作が『HOBO WITH A GIRL』(78年）で、ビル・ペイン (kyd) やフレッド・タケット (g)、ボブ・グラウブ (b)、コーラスにはビル・チャンプリンやボビー・キンボール、マイケル・マクドナルド、トム・ケリー、ローズマリー・バトラーらが参加。曲によってはコックニー・レベルの面々も名を連ねている。ただ毒気を抜かれたようなサウンドは、ハーリー本来のモノとは言えず、すぐにUKへ帰国。でもこのドタバタが災いしたか、その後のソロ活動は成功せず。ミュージカルの舞台にも立ったが、ヒットは単発的で、再編コックニー・レベルも苦戦が続いた。それでも近年はアコースティック編成でマイペースの活動を行なっており、2018年には来日公演実現している。
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