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ようやく確定申告提出。エッ、もうとっくに締切過ぎてるだろッ〜って イエイエ、僕ら物書きのギャラというのは、源泉徴収されて支払われるものなので、通常は確定申告=還付請求。だから3月15日の期限は関係なくて、5年間は有効。それでもこの時期に申告するのは、還付が早く、5〜6月の各種納税や国保の一括支払い時期に間に合うから。それで毎年、何とか回しているのです。だからこの時期、裏金問題で政治が揺れてるのはホントに腹立たしい この際、何にもできない岸田総理にはサッサと辞めてもらって石破にでも替えた方が、まだ多少は国民の方を見てくれる気がするなぁ…。

…そんなこんなでふと気づけば、前から紹介したいと思っていた Groove Merchant の廉価キャンペーンが、残りあと2週間。クロスオーヴァー黎明期、あるいはフュージョン前史と言えそうな70年代前半のジャズ・ファンクのお宝を、どうぞお安いうちに。とりあえず今日は、ピアノ系の2人をピックアップしてご紹介。

ラリー・ウィリスは、ジャッキー・マクリーンやヒュー・マサケラのグループで頭角を現したプレイヤー。でも何より興味を惹かれるのは、ブラッド・スウェット&ティアーズのメンバーだったこと。加入したのは72年作『NEW BLOOD』からで、まさにB.S.& T.の変革期に迎えられた新しい血だったワケである。ウィリスの在籍は約7年に及び、ボブ・ジェームスのプロデュース作や、マイク・スターン加入後の来日公演にも同行。都会派ブルー・アイド・ソウル色を強めた時期のB.S.& T.に、ジャズ・ファンク的アプローチで貢献していた。グルーヴ・マーチャントでの唯一の『INNER CRISIS』は、そのB.S.& T.に参加して間もない73年のソロ作。バックにはエディ・ゴメス (b)、アル・フォスター (ds)、ハロルド・ヴィック(sax)に、B.S.& T.仲間のデヴィッド・バージェロン (tb) らが参加。重心の低いジャズ・ファンクで唸らせてくれる。

もう一人のマイケル・ロンゴは、60年代後半からディジー・ガレスピーのグループで活躍し、御大からの絶対的信頼を得ていた人。在籍中に2枚のリーダー作を出したあと独立。グルーヴ・マーチャントと契約し、『FUNKIA』『900 SHARES OF THE BLUES』をリリースしている。ガレスピーのカヴァーで始まる『FUNKIA』には、マーヴィン・ゲイ<What's Going On>やガトー・バルビエリ<The Last Tango In Paris>、アストラッド・ジルベルト<Gingele>など有名曲を収録。<Samia>はレス・マッキャンとエディ・ハリスによる『SECOND MOVEMENT』から。メンバーはベースのロン・カーターとドラム、パーカッションという超シンプルなカルテットで、ギターもサックスも不在。その分、ラテン・ジャズ色濃厚なロンゴのアコースティック&エレキ・ピアノが堪能できる。対して『900 SHARES OF THE BLUES』は、全編ロンゴの書き下ろし。その代わり参加メンバーが豪華で、前作からのロン・カーター&ミッキー・ローカーのリズム隊に、ジョー・ファレル (sax) ランディ・ブレッカー (tr) ラルフ・マクドナルド (perc) らが参加。より成熟したジャズ・ファンクを披露して、お髭の口元のアップという印象的なアートワークを裏切らない。

さて、グルーヴ・マーチャントのキャンペーン対象は約60枚。絶対的なマスト・アイテムこそないものの、ジャズ・ファンク好きには楽しめるアイテムが充実している。さぁ、次は何を紹介しようかな?

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Tower Records
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