caravan 70hatfield & the north 2
national health_1985178chris squire

カンタベリー・ロック・シーンの名脇役、サックスやフルート、クラリネットなどの名手だったジミー・ヘイスティングスが死去。キャラヴァンの創設メンバー、パイ・ヘイスティングの兄で、準メンバーのポジションで長年活躍。その他、多くのセッション活動を行なった。享年85歳。

個人的に彼の演奏で思い入れが強いのは、キャラヴァンの2作目『キャラヴァン登場(IF I COULD DO IT ALL OVER AGAIN, I'D DO IT ALL OVER YOU)』(70年) の<Can't Be Long Now>、いわゆる<リチャードのために>。とても端正なプレイをする人、という印象があるが、ロンドン・カレッジ・オブ・ミュージックや王立海兵音楽学校で教鞭を取ったことも。長年付き合ったキャラヴァンの諸作以外にも、ハットフィールド&ザ・ノース『THE ROTTERS CLUB』 (75年)、ナショナル・ヘルスの1作目(78年)、それにイエスのクリス・スクワイアのソロ作『FISH OUT OF WATER(未知への飛翔)』(75年)のフルート・プレイも記憶に残っている。

それ以外でもソフト・マシーン『3』『4』、ブライアン・フェリーの初期ソロ『ANOTHER TIME, ANOTHER PLACE』などに参加。少なからずブリティッシュ・ロックの重要作に関わってきた名手だった。

Rest in Peace...