smooth reunion

スウェーデンのスティーリー・ダン・フォロワー2人組:スムース・リユニオンの08年ワン&オンリー・フル・アルバム『CLEANING UP THE BUSINESS』のアナログ盤が、間もなく発売。この時期はオーレ・ブールド、ピーター・フリーステット、ステイト・カウズらがスウェーデンやノルウェーから続々登場し始めた頃で、北欧AORは新しいムーヴメントとして脚光を浴びつつあった。このスムース・リユニオンも、その盛り上げ役のひとつだった。

彼らは、ジョセフ・メリン(87年生まれ)とサミュエル・アンドレ(86年生まれ)が06年に音楽学校で出会って結成したツー・メン・ユニット。翌年リリースしたミニ・アルバムが最初の作品で、その後この唯一作を作った。2人の嗜好的には、『AJA』『GAUCHO』期のスティーリー・ダンがお好みらしいが、なにせ録音がゼロ年代。ピッチの高いスネアの音やサウンド全体のリヴァーヴ感、エッジの立った構築は、むしろ活動再開後のスティーリー・ダンを思わせる。もっとも当時の2人はスティーリー・ダンと比べられるのが不快だったようで、その影響を認めつつも、似ているトコロより似てないトコロの方が多い、と反発している。まぁ、まだ20代になったばかりの生意気盛り、今の彼らに同じ質問をすれば、「若気の至り」と一笑に伏すのではないかな。

今となっては、カナダのモンキー・ハウスなど、よりスティーリー・ダン色が濃厚なフォロワーは少なくないし、ペイジ99のジョン・ニクソンやファン・フィクションのメンバーみたいな米国のAORニュー・カマーが「ステイト・カウズを聴いて、AORにはまだ可能性があると教えられた」と公言したりもしている。でもその対象がスムース・リユニオンであっとしても、何ら不思議はなかった。そうした若い世代がクリエイトした、新世代AORの名盤の初ヴァイナル化なのだ。

このアルバムの発表から、はや16年。その後ユニットとしては何の動きもないが、ジェフ・メリンの方はジャニーズ系やハロー・プロジェクト界隈のグループらに多くの楽曲を提供。職業ソングライターとして、密かに活動を続けている。日本の音楽出版社との繋がりも強いらしいから、何かソレっぽいのを作ってくれないかしらん?

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