体調不良で3月中のスケジュールが軒並みキャンセルとなっていたジャズ・ギタリスト、渡辺香津美。コロナを始め、この手の事情での公演中止には半ば慣れっ子になってしまっている昨今だが、そういえば香津美サン、ちょっと長いか?なんて気に掛けていたら、本日 衝撃情報が。実は2月27日に軽井沢の自宅で倒れ、脳幹出血で緊急入院していることが明かされのだ。
ちょうど、某・音専誌の特集記事の関係で日本のフュージョン名盤群を聴き漁っていたタイミングで、『OLIVE'S STEP』とか『MOBO』とか聴いたばかり。それでなくても、2枚組『GOLDEN BEST』の選曲・解説などを担当させてもらったご縁もあって。半年前に外道のライヴに客演したのをナマで観て、一時は封印していたフュージョン系の活動も増えてきそうだな、吉田美奈子とのジョイントも気になるな、なんて思っていた矢先のコトだった。
さらに詳しい事情は、奥様でピアニストの谷川公子さんがnoteに切々と記している。
『ギタリスト渡辺香津美の今』
危機はひとまず乗り越えたとはいえ、症状はかなり重篤なようで、1ヶ月経っても まだ意識が戻っていないらしい。脳幹だから、意識は戻ったとしても、何らかの障害が残る可能性がある。果たしてギタリストとして復帰できるかどうか…。
いま我々ができることは、静かに祈ることだけである。