ディープ・パープルの代表作『MACHINE HEAD』(72年)のSuper Deluxe Edition (3CD+Blu-ray+LP)を性懲りも無くゲットしてしまいました。国内仕様盤は月末発売なので、ココは輸入盤で。『MACHINE HEAD』、中坊の時に買ったアナログ盤に始まって、これで果たして何枚目だ? CDだけでも初期のプラケに紙ジャケ盤、2017年リミックス/リマスターの2枚組Deluxe Editionがある。ま、我が私的ロック史の原点の一枚だから仕方ないけど…
今回の50th Anniversary(正確には52年)Super Deluxe Edition、コンテンツとしては2024年RemixのCDとLP、2024年RemasterのCD、ライヴCDが『IN CONCER '72』と『MONTREUX '71』の2枚、そしてBlu-rayには、ドゥイージル・ザッパがミックスした『MACHINE HEAD』のAtmos Mix、1974年のQUAD Mix、更に3曲の5.1ch Mixが収録されている。
2枚あるライヴCDのうち、『IN CONCER '72』はロンドンにあるパリス・シアターで録音されたもので、古くは『IN CONCERT 70-72』として、その後『IN CONCERT '72 (2012 MIX)』としてリリースされていた音源。『MONTREUX '71』はまさにモントルーのカジノで同年4月にライヴ録音されていた未発表音源だ。この時のカジノの印象が良かったのだろう、彼らは同年12月に再びモントルーを訪れ、カジノのステージを無観客で使って新作をレコーディングする予定だった。ところが彼らがモントルーに入ったあと、そこで公演中だったフランク・ザッパ&マザーズのライヴ中に火災が起こり、カジノが全焼。そこでパープル一行は、急遽宿泊していたホテルの廊下に仮設スタジオを作り、そこでレコーディングを敢行した。ストーンズ所有のレコーディング・モービル・ユニットを抑えていたから、予定を変更できなかったのだ。それがこの『MACHINE HEAD』になった。この火事の模様を歌ったのが<Smoke On The Water>であることは、有名すぎるほど有名な逸話である。
2024年リミックスは言うまでもなく聴きやすい音になっているけれど、個人的な目的は、やはり未発表ライヴとBlu-ray。我が家はDolby Atmosはサスガに入れてないので聴けないが、 QUADの4chミックスをサラウンドで聴くだけでも相当に面白く、スッキリ分離の良いサウンドで楽しめる。特にリア・スピーカーから飛び出すギター・ソロのクッキリした音像が強烈で…。しっかし、Atmos Mixのエンジニアがザッパの息子とは、何かと縁がありますな?
初めて聴く『MONTREUX '71』は、実はあまり録音の状態が良くなくて、しかも冒頭<Speed King>では電気系のトラブルなのか、何度も音が消えてしまうハプニングが起きている。それを何とかイアン・ペイスが繋いで凌いだようだが、その<Speed King>を敢えて丸ごと入れているのが謎。普通はカットしてしまうところだが、2曲目以降の怒涛のパフォーマンスを導き出した要因として、敢えてそのまま収録したのかな。<Child In Time>にもテープ切れらしき音飛びがあるが、ここでのイアン・ギランのシャウトにも鬼気迫るモノがある。『LIVE IN JAPAN』を第2期ラインナップのピークとしたら、そこへ向けて疾走していく、荒削りながらも上昇機運真っ只中のパフォーマンス、と言うかな。
中高生の頃はパープルが大好きだったのに、成長してチョッとは知恵がついてくると、生意気にも「パープルは初心者が聴くモノ。ハード・ロックの王者はやっぱりレッド・ツェッペリンでしょ?」なんて言ってしまう。自分も御多分に洩れずそんなクソガキだったが、ひと通りいろいろな音に触れたあと、オトナになってからパープルを聴き直すと、若造の頃には気づかなかった魅力を発見したりする。パープル3期がファンキー・ロックに向かっていったヒントも、きっとそこに隠れているかも。
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2枚あるライヴCDのうち、『IN CONCER '72』はロンドンにあるパリス・シアターで録音されたもので、古くは『IN CONCERT 70-72』として、その後『IN CONCERT '72 (2012 MIX)』としてリリースされていた音源。『MONTREUX '71』はまさにモントルーのカジノで同年4月にライヴ録音されていた未発表音源だ。この時のカジノの印象が良かったのだろう、彼らは同年12月に再びモントルーを訪れ、カジノのステージを無観客で使って新作をレコーディングする予定だった。ところが彼らがモントルーに入ったあと、そこで公演中だったフランク・ザッパ&マザーズのライヴ中に火災が起こり、カジノが全焼。そこでパープル一行は、急遽宿泊していたホテルの廊下に仮設スタジオを作り、そこでレコーディングを敢行した。ストーンズ所有のレコーディング・モービル・ユニットを抑えていたから、予定を変更できなかったのだ。それがこの『MACHINE HEAD』になった。この火事の模様を歌ったのが<Smoke On The Water>であることは、有名すぎるほど有名な逸話である。
2024年リミックスは言うまでもなく聴きやすい音になっているけれど、個人的な目的は、やはり未発表ライヴとBlu-ray。我が家はDolby Atmosはサスガに入れてないので聴けないが、 QUADの4chミックスをサラウンドで聴くだけでも相当に面白く、スッキリ分離の良いサウンドで楽しめる。特にリア・スピーカーから飛び出すギター・ソロのクッキリした音像が強烈で…。しっかし、Atmos Mixのエンジニアがザッパの息子とは、何かと縁がありますな?
初めて聴く『MONTREUX '71』は、実はあまり録音の状態が良くなくて、しかも冒頭<Speed King>では電気系のトラブルなのか、何度も音が消えてしまうハプニングが起きている。それを何とかイアン・ペイスが繋いで凌いだようだが、その<Speed King>を敢えて丸ごと入れているのが謎。普通はカットしてしまうところだが、2曲目以降の怒涛のパフォーマンスを導き出した要因として、敢えてそのまま収録したのかな。<Child In Time>にもテープ切れらしき音飛びがあるが、ここでのイアン・ギランのシャウトにも鬼気迫るモノがある。『LIVE IN JAPAN』を第2期ラインナップのピークとしたら、そこへ向けて疾走していく、荒削りながらも上昇機運真っ只中のパフォーマンス、と言うかな。
中高生の頃はパープルが大好きだったのに、成長してチョッとは知恵がついてくると、生意気にも「パープルは初心者が聴くモノ。ハード・ロックの王者はやっぱりレッド・ツェッペリンでしょ?」なんて言ってしまう。自分も御多分に洩れずそんなクソガキだったが、ひと通りいろいろな音に触れたあと、オトナになってからパープルを聴き直すと、若造の頃には気づかなかった魅力を発見したりする。パープル3期がファンキー・ロックに向かっていったヒントも、きっとそこに隠れているかも。
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録音がもともとそうだったのだと思いますが、クリアな音だったらもっと魅力的だったのにと残念です。でも個人的にはThe Beatlesのアルバムについで一番聴いたアルバムかもしれません。