

2014年のコンピレーション『Light Mellow MAGIC』に<ムーン・マジック>を収録してから、何と10年。他社企画のアナログ盤復刻に先を越されながらも、ようやくオリジナル・アルバム2枚の初CD化が実現する。しかも後発らしく、フル・アルバム2枚を1枚のCDにパッケージした、2in1スタイル。オマケに、CMにも使用された後続シングル曲<コートにすみれを>をボーナス収録。シティポップ好きは見逃せないデジタル化になる。
岡本一生は、アン・ルイス、布施明や桑江知子、大滝裕子などナベプロ系譜を皮切りに、山下久美子、石川優子、門あさ美、ハイ・ファイ・セット、太田裕美、松原みき、梓みちよ、真梨邑ケイなど、そして岡本朗に改名してからも、稲垣潤一、上田正樹、高橋真梨子、児島未散から西城秀樹、斉藤由貴、シブがき隊、小柳ルミ子、小堺一機など、ポップスはもちろんアイドルから演歌まで、ジャンルを越えて幅広く活躍したソングライター。自らもアーティストとして、78年『ムーンライト・シンギィング』、80年『ムーンライト・ミステリー』、82年『ファイヴ・オクロック・シャドウ』の3作品を発表している。そのうちシティポップ色の強い2枚をCD化するワケだ。詞曲はもちろん、すべて岡本一生作。
デビュー作『ムーンライト・シンギィング』は、山下達郎と佐藤博が2曲ずつアレンジを手掛け、他は萩田光雄の編曲。バックには細野晴臣・林立夫・鈴木茂のティン・パン・ファミリー、キーボードは佐藤と坂本龍一が分け合い、達郎氏はギターも弾いている。他にも後藤次利、高水健司、松木恒秀、渡嘉敷祐一など一流どころが集結。
『ムーンライト・ミステリー』の編曲は、劇伴やアニメの仕事が多い小六禮次郎が中心。ユーミンの荒井由実時代のバック・バンド:ダディー・オーのギタリスト大野久雄、そして戸塚修もアレンジを分け合っている。残念ながらクレジット不詳で参加陣は詳らかではないが、アン・ルイス、チャクラの小川美潮の名があるので、コーラスを取っていると思われる。岡本はアンの78年作『Think! Pink!』に2曲提供。そのアレンジが小六なので、チームがそのままシフトしているかも。ジャズ・チューン<もう少し>のデュエットもアンだそうだ。
そして何より『ムーンライト・ミステリー』では、永井博によるジャケットが注目される。実はコレ、大滝詠一『ロング・バケーション』より1年近く早い。今回の2in1は、リバーシブルでジャケットを入れ替えできるようになるはずだが、基本的に表扱いは、永井さんの方になる。
発売は今月22日。タワーレコード限定発売です。
デビュー作『ムーンライト・シンギィング』は、山下達郎と佐藤博が2曲ずつアレンジを手掛け、他は萩田光雄の編曲。バックには細野晴臣・林立夫・鈴木茂のティン・パン・ファミリー、キーボードは佐藤と坂本龍一が分け合い、達郎氏はギターも弾いている。他にも後藤次利、高水健司、松木恒秀、渡嘉敷祐一など一流どころが集結。
『ムーンライト・ミステリー』の編曲は、劇伴やアニメの仕事が多い小六禮次郎が中心。ユーミンの荒井由実時代のバック・バンド:ダディー・オーのギタリスト大野久雄、そして戸塚修もアレンジを分け合っている。残念ながらクレジット不詳で参加陣は詳らかではないが、アン・ルイス、チャクラの小川美潮の名があるので、コーラスを取っていると思われる。岡本はアンの78年作『Think! Pink!』に2曲提供。そのアレンジが小六なので、チームがそのままシフトしているかも。ジャズ・チューン<もう少し>のデュエットもアンだそうだ。
そして何より『ムーンライト・ミステリー』では、永井博によるジャケットが注目される。実はコレ、大滝詠一『ロング・バケーション』より1年近く早い。今回の2in1は、リバーシブルでジャケットを入れ替えできるようになるはずだが、基本的に表扱いは、永井さんの方になる。
発売は今月22日。タワーレコード限定発売です。
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