まずはお知らせ。自分らしく心地よい暮らしをテーマに、「一歩先いく、あたらしいライフスタイル」をサポートするウェブマガジン、@Living に、シティポップの記事を寄稿させていただいた。入門編的な内容ながら、こうした音楽専門ではないところからお仕事の依頼をいただくのは嬉しいモノ。興味のある方は読みになってみて下され。
https://at-living.press/culture/38569/
そしてご紹介は、お久しぶりネ、のビル・カントス。ピアノ・ソロ作品とかクリスマス・アルバムとか、あるいは奥様マリ・ファルコーニと一緒に作ったゴスペル・アルバムとか、そういう作品は結構あるけれど、シッカリと歌っているヴォーカル・アルバムはコレで4作目。国内盤も出た06年作『LOVE WINS』以来となる。ただし、誰もが期待しているデビュー作『WHO ARE YOU』(95年)のようなAORアルバムではなく、オリジナル曲とジャズ&ポップスのスタンダードを取り上げた、4ビート中心のコンテンポラリー・ジャズ・ヴォーカル作品だけれど。
デジパックを開くと、ビルとバート・バカラック、ビルとハーブ・アルパートのツー・ショットが。ご存知の方も多いと思うが、ビルはバカラックやハーブ、それにセルジオ・メンデスなどのツアー・バンドのメンバーとして活躍し、レコーディングにも参加。キーボードを弾くだけでなく、アレンジを担当したり、セッション・リーダーとしての責務を果たしてしている。それぞれのバンドでの来日も結構頻繁。このアルバムも、バカラックのメロディにビルとマリが歌詞を乗せた<Bull in a China Shop>、ジョニー・マンデルの曲にやはりビルとマリが詞を書き、ハーブのトランペットをフィーチャーした<Love, To Me>が、アルバムの柱を成している。
その他ポップ・サイドからのカヴァーは、うっすらラテン・ジャズに仕上げられたビートルズ<Things We Said Today(今日の誓い)>、グルーヴィーに遊び心を効かせたモンキーズ66年の全米No.1ヒット<I'm a Believer>(ニール・ダイアモンド作)、そして絶品ボッサ・アレンジのホール&オーツ<Kiss On My List>(81年/全米No.1)などをセレクト。そしてスタンダード方面からは、定番<Fly Me To The Moon> やリチャード・ロジャース&ロレンツ・ハートのミュージカル・ソング<This Can't Be Love>を取り上げている。ビルの書き下ろし(マリとの共作含む)は今回3曲。参加ミュージシャンにはヴィニー・カリウタ (ds), グラント・ガイスマン (g), マイケル・シャピロ (perc), ジョン・フェラーロ (ds,perc) など。デヴィッド・コズ&&フレンズに参加していた女性シンガー/トロンボーン奏者オーブリー・ローガンとのデュエットもある。
ピアノも歌も一流のヒトなので、そうしたジャジーなヴォーカル・アルバムがお好きならきっと楽しめるはず。ハーブのトランペットも情感たっぷりだし。でもビルの名前でAORを期待すると、「アレッ〜?」ってことに。きっとこの人、自分からはもう、デビュー時のようなAORアルバムは作らないんだろうな。
《amazon / LP》
《Tower Records / LP》
《Tower Records / CD》
デジパックを開くと、ビルとバート・バカラック、ビルとハーブ・アルパートのツー・ショットが。ご存知の方も多いと思うが、ビルはバカラックやハーブ、それにセルジオ・メンデスなどのツアー・バンドのメンバーとして活躍し、レコーディングにも参加。キーボードを弾くだけでなく、アレンジを担当したり、セッション・リーダーとしての責務を果たしてしている。それぞれのバンドでの来日も結構頻繁。このアルバムも、バカラックのメロディにビルとマリが歌詞を乗せた<Bull in a China Shop>、ジョニー・マンデルの曲にやはりビルとマリが詞を書き、ハーブのトランペットをフィーチャーした<Love, To Me>が、アルバムの柱を成している。
その他ポップ・サイドからのカヴァーは、うっすらラテン・ジャズに仕上げられたビートルズ<Things We Said Today(今日の誓い)>、グルーヴィーに遊び心を効かせたモンキーズ66年の全米No.1ヒット<I'm a Believer>(ニール・ダイアモンド作)、そして絶品ボッサ・アレンジのホール&オーツ<Kiss On My List>(81年/全米No.1)などをセレクト。そしてスタンダード方面からは、定番<Fly Me To The Moon> やリチャード・ロジャース&ロレンツ・ハートのミュージカル・ソング<This Can't Be Love>を取り上げている。ビルの書き下ろし(マリとの共作含む)は今回3曲。参加ミュージシャンにはヴィニー・カリウタ (ds), グラント・ガイスマン (g), マイケル・シャピロ (perc), ジョン・フェラーロ (ds,perc) など。デヴィッド・コズ&&フレンズに参加していた女性シンガー/トロンボーン奏者オーブリー・ローガンとのデュエットもある。
ピアノも歌も一流のヒトなので、そうしたジャジーなヴォーカル・アルバムがお好きならきっと楽しめるはず。ハーブのトランペットも情感たっぷりだし。でもビルの名前でAORを期待すると、「アレッ〜?」ってことに。きっとこの人、自分からはもう、デビュー時のようなAORアルバムは作らないんだろうな。
《amazon / LP》
《Tower Records / LP》
《Tower Records / CD》
90年代に出したアルバムにハマってた世代としては「あ、そっちに行っちゃったのね」感はありますw