週明けで、久々にNHKへ。…といっても昨日のような生出演とか収録ではなく、とあるFM番組のための制作協力/ミーティング。某・洋楽AORアーティストについて、いろいろレクチャーしてきた。オンエアが近くなったら、ココでお知らせできるかな?
さて、今回ご紹介するのは、80年代初頭、カシオペアやザ・スクエア(後のT-SQUARE)の人気上昇を追いかけるように登場してきたフュージョン・バンド、ハング・ライジ。当時は、ヤマハのライト・ミュージックで優勝した、カルロス菅野在籍のアーリー・バーズ、同じヤマハの East West でグランプリを獲ったカンガルー、そして大御所ジャズ・ドラマー:ジョージ川口の次男である川口雷二が率いたこのハング・ライジなどが続々登場。和製フュージンが活況を呈した時期だ。そのハング・ライジが、先にリリースされたタワー・レコード企画のコンピ『IGNITION ~ J-Guitar Collection』に収録され、密かに注目度アップ。その機に乗じて、一気に今回の初CD化と相成った。
ハング・ライジは、川口雷二以下、近藤洋(b), 長江純 (sax), 中野豊 (g), 寺田正彦 (kyd), 吉田幸平 (perc)から成る6人組。高校の同級生で、ジャズをプレイしていた川口、ロック・バンドを組んでいた近藤・中野が揃って大学に進学し、そこに他校から来てジャズ研に参加していた寺田が加わって、80年に結成された。雷二バンドと呼ばれたこの当時は、渡辺香津美<Liquid Fingers>、ラリー・カールトン<Rio Samba>、リー・リトナー<Wild Rice>などカヴァー曲が中心で、オリジナルはこのアルバムのスターター<Crash!>など、わずか2曲しかなかったという。
しかし、川口雷二グループ、川口雷二とハング・ルーズ、そしてハング・ライジと変遷があり、メンバーもサックスやパーカッションを追加。学内でのライヴから、六本木ピットインや各地ジャズ・フェスと活動域も広がって、別府国際ジャズ・フェスティヴァルでは特別新人賞を受賞することに。そして83年、そうした実績を積んでキングからデビュー。かくいう自分も、すぐさま行き着けの貸レコード屋でアルバムをチェックした。そしてカシオペアを髣髴させるタイトなアンサンブル、ザ・スクエアに通じるポップ・ロック寄りのメロディ・センス、そしてその絶妙なバランス感が大層気に入って、すぐにレコードを買いに走ったのを覚えている。本場のファンキー・フュージョンみたいなパーティ・ソング<Dance>も、大好きだったな。
そしてその頃には、森園勝敏(四人囃子〜プリズム〜ソロ)との交流ができ、森園がプロデュースした松原みき『COOL CUTS』(84年)に、川口・近藤が参加。将来は順風満帆と思われた。ところが某メンバーがトラブルを起こし、活動停止へ。それでも中核メンバーだった近藤や寺田はセッション活動に可能性を見出し、現在も活動を続けている。
今回の初CD化に当たっては、デビュー前のデモ・トラックや、貴重な学園祭のライヴ音源など、4曲をボーナス収録。中には森園がゲスト参加しているレア・ナンバーも含まれている。この機会に、是非とも再評価を促したい、隠れた好バンドだ。
《amazon》
《Tower Records はココから》
ハング・ライジは、川口雷二以下、近藤洋(b), 長江純 (sax), 中野豊 (g), 寺田正彦 (kyd), 吉田幸平 (perc)から成る6人組。高校の同級生で、ジャズをプレイしていた川口、ロック・バンドを組んでいた近藤・中野が揃って大学に進学し、そこに他校から来てジャズ研に参加していた寺田が加わって、80年に結成された。雷二バンドと呼ばれたこの当時は、渡辺香津美<Liquid Fingers>、ラリー・カールトン<Rio Samba>、リー・リトナー<Wild Rice>などカヴァー曲が中心で、オリジナルはこのアルバムのスターター<Crash!>など、わずか2曲しかなかったという。
しかし、川口雷二グループ、川口雷二とハング・ルーズ、そしてハング・ライジと変遷があり、メンバーもサックスやパーカッションを追加。学内でのライヴから、六本木ピットインや各地ジャズ・フェスと活動域も広がって、別府国際ジャズ・フェスティヴァルでは特別新人賞を受賞することに。そして83年、そうした実績を積んでキングからデビュー。かくいう自分も、すぐさま行き着けの貸レコード屋でアルバムをチェックした。そしてカシオペアを髣髴させるタイトなアンサンブル、ザ・スクエアに通じるポップ・ロック寄りのメロディ・センス、そしてその絶妙なバランス感が大層気に入って、すぐにレコードを買いに走ったのを覚えている。本場のファンキー・フュージョンみたいなパーティ・ソング<Dance>も、大好きだったな。
そしてその頃には、森園勝敏(四人囃子〜プリズム〜ソロ)との交流ができ、森園がプロデュースした松原みき『COOL CUTS』(84年)に、川口・近藤が参加。将来は順風満帆と思われた。ところが某メンバーがトラブルを起こし、活動停止へ。それでも中核メンバーだった近藤や寺田はセッション活動に可能性を見出し、現在も活動を続けている。
今回の初CD化に当たっては、デビュー前のデモ・トラックや、貴重な学園祭のライヴ音源など、4曲をボーナス収録。中には森園がゲスト参加しているレア・ナンバーも含まれている。この機会に、是非とも再評価を促したい、隠れた好バンドだ。
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川口雷二さんといえば、若かりし頃にha
中村梅雀さんと組んでいたこともあったらしいですね。