ポール・マッカートニー&ウイングスが74年にロンドンのEMIスタジオ(アビー・ロード・スタジオ)でレコーディングし、未発表のままになっていたスタジオ・ライヴ音源が、初めてのオフィシャル・リリース。元々はTV放映用のスタジオ・ドキュメンタリーとして作られ、アルバム化する目論見もあったとか。しかしポール自身がその出来に納得できなかったようで、そのままお蔵入りに。2010年に出た『BAND ON THE RUN -Deluxe Edition-』のDVDにアーカイヴされたけれど、それ以前は海賊版がベストセラーになっていて、ビートルズ・マニアの間ではそこそこ知られた存在だったモノだ。
今回のオフィシャル盤には映像はなく、新たにリミックスされた音のみの全26曲。『BAND ON THE RUN』のアーカイヴ映像は、内容はともかく画質自体は決して褒められたシロモノではなかったので、それ以上の改善が期待できないことから収録を見送ったのだろう。この26曲の約半分は、TVカメラが入っていないところで録られたそうで、オフィシャル初出だそうだ。
でもこうして全体をアルバムとして聴くと、当時のポール、そしてウイングスのノリノリの状況がビンビン伝わってきて、メチャ面白い。スタジオ・ドキュメンタリーという性格上、遊びっぽい演奏やデモっぽい弾き語りも少なくないが、本気で録っているテイクにはホーンやオーケストラまで入っていて、テンションばりばり。それだけ集めて出したら、スタジオ・ライヴの名盤と呼ばれていたかも、なんて思っちゃうほどだ。
中でも聴きモノは、『WINGS OVER AMERICA(USAライヴ)』のアンコールでプレイされていた<Soily>のオリジナル・スタジオ・ヴァージョン、ライヴ定番<Maybe I'm Amazed>のエレピ・ヴァージョン、スタジオ版以上にスペクタクルなオーケストラが堪能できる<Live And Let Die>、一人でピアノを叩きながら歌い始めてスタジオ版さながらに盛り上がっていく<Nineteen Hundred And Eighty Five>、ワイルドさ増量の<Let Me Roll It>や<Junior's Farm>もあれば、ウイングスの初アルバムからの弾き語り<Tomorrow>、何とビックリ、超ブルージーで後半フェイクしまくりの<Wild Life>まで。<Let It Be>や<The Long And Winding Road / Lady Madonna>弾き語りメドレーもあるが、これはお遊び・ご愛嬌。
何れにせよ、自分のような『BAND ON THE RUN』大好き野郎にはモッテコイのスタジオ・ライヴで、ジミー・マカロック (g) とジェフ・ブリットン (ds) を迎えて体制を立て直したばかりのウイングスの勢いが詰まりまくっている。リンダの存在感もよく分かるな。まぁ、ポールの趣味的側面も込みコミなので、作品としてのまとまりは欠くものの、そこは元がドキュメンタリーなのだから仕方がない。ならばむしろその多彩さをポールらしさと割り切って、丸ごと楽しんじゃうのがお得かな。
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《Tower Records はココから》
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何れにせよ、自分のような『BAND ON THE RUN』大好き野郎にはモッテコイのスタジオ・ライヴで、ジミー・マカロック (g) とジェフ・ブリットン (ds) を迎えて体制を立て直したばかりのウイングスの勢いが詰まりまくっている。リンダの存在感もよく分かるな。まぁ、ポールの趣味的側面も込みコミなので、作品としてのまとまりは欠くものの、そこは元がドキュメンタリーなのだから仕方がない。ならばむしろその多彩さをポールらしさと割り切って、丸ごと楽しんじゃうのがお得かな。
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