比屋定篤子の名曲群を書いた小林治郎の新ユニット:えとらんぜのレコ初ライヴ@中目黒楽屋。先月こちらでアルバム・レビューをポストした時に、「こりゃあ早々にライヴも観たいなぁ〜」と書いたら、治郎サンから早々にお招き戴きました。これまではカフェ・ライヴみたいな、ごく小さなハコで小編成のライヴをやっていたのは知っていたが、今回はレコ発にちなんでのバンド・セット。自分的には、初の生えとらんぜ でもあって、かなり贅沢な時間を過ごすことができた。
サポートも、レコーディング・メンバーである松本圭司 (kyd) と外園一馬 (g)、ドラムはスケジュールの都合で坂田学。そしてゲストに、やはりアルバムに顔を出している日野良一 (g) と矢島絵里子 (flute, cho, perc) と豪華。グランド・ピアノがヒナ壇の半分近くを占拠する狭いステージに、総勢7人が上がっているという濃密さだった。
アルバム同様<明日へRide on Time>で幕を開けたステージは、CD収録曲を中心に、比屋定カヴァーや新曲も交えて。独特の磁場を持った文重嬢のヴォーカルは、思ってた以上に安定感があって、すんなりと耳に馴染む。それでいて心の深くにポッと火を灯すような瞬間があって、その効果は生パフォーマンスで威力倍増。控えめなようでシッカリ印象に残る彼女のキャラも面白く、とことんシャイな治郎サンとの相乗効果もあって、そ〜っと見守りたくなるステージ運びだった。
もちろん演奏は手練れが揃っただけあって危なげナシ。アコースティック編成ながらも、豊潤な音でグイグイ迫ってくる。いつもニコヤカな外園クンだけでなく、普段はポーカー・フェイスで鍵盤に向かっているイメージの圭司氏も、頻繁にクールな笑みを見せていたような…。治郎サンが操るブラック・ナイロン弦のアコースティック・ベースは、終始柔らかくてマイルドなボトムを繰り出し、それが彼らのサウンドの特徴にもなっていた。テレキャスター、アコギ、ガットと3本のギターを取っ替え引っ替え奮闘していた外園クンのラテン・プレイも珍しいものだが、そこにブラジリアン専門である日野良一が入ると、一気に視界が広くなった感じがして、ちょっとした驚き。ヴォーカル・ハーモニーやフルートを巧みに取り入れて浮遊感を演出したり、スロウ・チューンではバードコール(小鳥のさえずろを模した楽器)で駆使して大自然を装ったり…。サンバでもボサノヴァでもショーロでもない、言わばミナス系、とでも表現したら良いのか…? そちらは専門じゃないので詳しくないけど、まったくもってブラジル音楽は奥が深い、と改めて。
終盤、松本圭司がベースを持ち、治郎サンはパンデイロ片手に客席に飛び込む場面も。そしてアンコールのラストは、待ってました!の比屋定カヴァー<まわれ まわれ>で盛り上がって大団円。現時点でのCD購入は以下とライヴ会場に限られるけれど、一人でも多くの音楽好きに届いてほしいものだ。
https://spacebossanova1997.stores.jp/items/66621e71dda673082c74873f
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アルバム同様<明日へRide on Time>で幕を開けたステージは、CD収録曲を中心に、比屋定カヴァーや新曲も交えて。独特の磁場を持った文重嬢のヴォーカルは、思ってた以上に安定感があって、すんなりと耳に馴染む。それでいて心の深くにポッと火を灯すような瞬間があって、その効果は生パフォーマンスで威力倍増。控えめなようでシッカリ印象に残る彼女のキャラも面白く、とことんシャイな治郎サンとの相乗効果もあって、そ〜っと見守りたくなるステージ運びだった。
もちろん演奏は手練れが揃っただけあって危なげナシ。アコースティック編成ながらも、豊潤な音でグイグイ迫ってくる。いつもニコヤカな外園クンだけでなく、普段はポーカー・フェイスで鍵盤に向かっているイメージの圭司氏も、頻繁にクールな笑みを見せていたような…。治郎サンが操るブラック・ナイロン弦のアコースティック・ベースは、終始柔らかくてマイルドなボトムを繰り出し、それが彼らのサウンドの特徴にもなっていた。テレキャスター、アコギ、ガットと3本のギターを取っ替え引っ替え奮闘していた外園クンのラテン・プレイも珍しいものだが、そこにブラジリアン専門である日野良一が入ると、一気に視界が広くなった感じがして、ちょっとした驚き。ヴォーカル・ハーモニーやフルートを巧みに取り入れて浮遊感を演出したり、スロウ・チューンではバードコール(小鳥のさえずろを模した楽器)で駆使して大自然を装ったり…。サンバでもボサノヴァでもショーロでもない、言わばミナス系、とでも表現したら良いのか…? そちらは専門じゃないので詳しくないけど、まったくもってブラジル音楽は奥が深い、と改めて。
終盤、松本圭司がベースを持ち、治郎サンはパンデイロ片手に客席に飛び込む場面も。そしてアンコールのラストは、待ってました!の比屋定カヴァー<まわれ まわれ>で盛り上がって大団円。現時点でのCD購入は以下とライヴ会場に限られるけれど、一人でも多くの音楽好きに届いてほしいものだ。
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