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十年来の恒例お年始公演【Pink Lady Night】の裏版【裏Pink Lady Night】の1st set@Blues Alley Japan。裏版としては昨年に続き2回目になる。正月公演はPink Lady のヒット曲の数々を爆笑モノの奇妙奇天烈なアレンジで聴かせる演目だけれど、こちらは同じフォーマットで、Pink LadyのシングルB面曲をお披露目している。仙波清彦師匠率いるバンドは、正月よりは若干小振りだけれど、それでも基本メンバーは変わらずの20人越え。パーカッション・鼓だけで総勢12名という、賑やかな物量作戦アンサンブルは相変わらずだ。

セット内容も前回と同じだったけれど、そもそもがシングルB面曲。なので個人的には馴染みの薄い楽曲ばかりだけれど、とにかくアレンジが面白いので、聴く方も気が抜けない。モータウン・ビートもあれば、演歌もあり、マーチにヨーデル、アカペラ、スウィング、プログレ、ハード・ロックにラテン、ファンク、スカ、ボサ…。本編ラストの<ドラゴン>ではレッド・ツェッぺリン<移民の歌>のリフから、ヒップホップに展開する。

正月の正調Pink Lady Night (正調なのか…笑?)は、kyd久米大作のアレンジだけれど、裏版では中心メンバーである白井良明 (g) 、バカボン鈴木 (b)、村田陽一 (tb)、葛岡みち (cho) も参加して、5人でアレンジ分業。バカボンさんアレンジ<事件が起きたらベルが鳴る>がキング・クリムゾン<Red>を下敷きにしていたように、それぞれの持ち味が遺憾なく発揮されている。しかも曲によっては、昨年よりさらにアレンジが進化・深化したモノもあるようで、より高度なスキルが要求された楽曲も。数人が同じ鳴りモノ、例えばタンバリンなりトライアングルなりを手にしていても、決して同じプレイをしているワケではなく、それぞれに打ちどころを変えていて、全体として大きなアンサンブルになっている。コレ、本当にリハーサルが大変そうだなぁ…

まぁとにかく何回見聴きしても、全然飽きることがない未唯mieさんライヴ。その典型が、この裏・表 Pink Lady Night なのは間違いないのよ。

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