おかえり、シゲさん そう言ってイイのかな? Smooth Aceが4人から2人になり、その都度ゲストを入れてライヴを続けてはいたものの、ジリジリと後退を強いられ、メイン・シンガーの彼女も気付いた時にはセッション活動の方が目立つ状況に。NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』の音楽制作とか、いつからだったかな? その他にも映画・CM音楽などへの関与多数。そして愛息sotaroクンがデビューしてからは、そのサポートでよく名前を見るようになった…。
そうしたところに、ようやく登場の初ソロ・アルバム。「お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません…」といった感じだけれど、聴けばその優しい歌声が時間のギャップを埋めていく。全7曲というヴォリューム感はチョッと小振りだけれど、その分中身はメッチャ濃ゆい。
Smooth Aceで活動中から、小坂忠や高橋幸宏、細野晴臣、吉田美奈子、佐藤博、清水靖晃といったベテラン・ミュージシャンたちに愛され、ライヴやレコーディングに参加してきた歌声の主である。だからこのアルバムでも、カーネーション:直枝政広が<夕光>を提供したりとか、高野寛と共作した<永遠の風景>とか、スカート:澤部渡と共作した深遠な<Over>とか。高橋幸宏<犬になれたら>のミニマム表現、一人多重録音によるアカペラの坂本龍一<Ballet Mecanique>など、カヴァーにも工夫がいっぱい。一番意外だったのは、オリジナルに近い再現率のピンク・フロイド<See Emily Play>。プロデュース&アレンジ、エンジニアを務める飯尾芳史のマルチ・プレイに、難波弘之のオルガンがイイ感じで乗っている。アルファ出身で、YMOの元アシスタント・エンジニアだけれど、こんなコトもやっちゃうのネ。
そして最後は、シゲさん作詞・作曲、ゆったりポップな<FUFUFU>で締め。適度な多彩さと彼女のルーツを覗き見しながら、ちょっと童心に帰ってピュアな歌心に包まれる。だから不思議と心が洗われる感じがしたりして…。佐橋佳幸、矢口博康、ゴンドウトモヒコなども参加。ウン、なかなかヨカです。
《amazon》
《Tower Records はココから》
Smooth Aceで活動中から、小坂忠や高橋幸宏、細野晴臣、吉田美奈子、佐藤博、清水靖晃といったベテラン・ミュージシャンたちに愛され、ライヴやレコーディングに参加してきた歌声の主である。だからこのアルバムでも、カーネーション:直枝政広が<夕光>を提供したりとか、高野寛と共作した<永遠の風景>とか、スカート:澤部渡と共作した深遠な<Over>とか。高橋幸宏<犬になれたら>のミニマム表現、一人多重録音によるアカペラの坂本龍一<Ballet Mecanique>など、カヴァーにも工夫がいっぱい。一番意外だったのは、オリジナルに近い再現率のピンク・フロイド<See Emily Play>。プロデュース&アレンジ、エンジニアを務める飯尾芳史のマルチ・プレイに、難波弘之のオルガンがイイ感じで乗っている。アルファ出身で、YMOの元アシスタント・エンジニアだけれど、こんなコトもやっちゃうのネ。
そして最後は、シゲさん作詞・作曲、ゆったりポップな<FUFUFU>で締め。適度な多彩さと彼女のルーツを覗き見しながら、ちょっと童心に帰ってピュアな歌心に包まれる。だから不思議と心が洗われる感じがしたりして…。佐橋佳幸、矢口博康、ゴンドウトモヒコなども参加。ウン、なかなかヨカです。
《amazon》
《Tower Records はココから》