david t. walker_plum happy

ブルー・ミッチェルのポストでデヴィッド・T.ウォーカー参加と書いていて、そういえば、と思い出したのがコレ。デヴィッド・T. が70年にリリースしたソロ3作目、『PLUM HAPPY』の紙ジャケ再発。韓国Big Pink制作による輸入盤国内仕様盤。デヴィッド・T.聴こう、なんて思った時は、大抵この後のオード盤3作のどれかに手を出すので、聴くのはかなり久し振りだ。

55年前の作品というコトで、ジャケに映るデヴィッド・T.もほとんど別人だけれど、このアルバムに関しては、内容もちょっとサイケな色合いのあるソウル・ジャズになっている。もっともギター・プレイ自体は偉大なるワン・パターン。でも他のギタリストが真似しようと思っても、全然できないあのシグネイチャー、ポロロン・スタイルが、思いっきり楽しめる。エフェクター使いなど、所々でサイケな時代の空気感が漂ってくるのが、このアルバムの面白いところかな。

入っているのはオリジナルを中心に、ビートルズ<Come Together>、ボブ・ディラン<Lay Lady Lay>のカヴァー、トラディショナルのゴスペル・チューン<Oh Happy Day>などを含む全8曲。<Love Vibrations>は元ファラオズのゴドイ・コルバートの作品。デヴィッド・T.がいたRevueでソロ・シングルを出している元レーベル・メイトだ。

バックには、前作『GOING UP』から引き続きのトレイシー・ライト (b) とリチャード・ウォーターズ (perc) に、アル・エドモンド (ds)、ピアノで若き日のジョン・バーンズも。裏ジャケにはデヴィッド・T.、トレイシー、アルの3人が、サイケなファッションで豪快に笑っている。時代だな〜。

コロナ禍で来日もしばらく遠のいたままだけど、そのまま引退はナシだぜよ…

プラム・ハッピー (生産限定紙ジャケット仕様)
デイヴィッド・T・ウォーカー
ヴィヴィド・サウンド
2024-07-31

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