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デイン・ドナヒュー、46年ぶりのニュー・アルバム『L.A. RAINBOW』のリリースが、いよいよ目前に。あの78年のワン&オンリー作をご存知で、その質感を愛おしく思っている方ならば、まず裏切られるコトはありません。まるで、その2〜3年後に作られた第2作が瞬間冷凍パックされて今に蘇った、みたいな。詳細は、こちらのポスト をご覧あれ。

今回のライナーノーツは、デイン・ドナヒュー御本人と、プロデューサーであるジョン・ニクソン(Page 99)という、2人のメール・インタビューをダブル・フィーチャー。普段よりも更に長めで、充実したモノになったと思う。

その中で復活に至る流れが検証できた。詳しくはライナーをお読みいただきたいが、まずはジョンと、その弟トムがやっているポッドキャストのAORプログラムに、デインがゲスト出演。意気投合したのを機に、Page 99の1st収録曲<Sunrise On the Water>をデインのヴォーカルでリ・ワークし、配信&サブスクでリリース。続いてクリスマス・クラシック<Silver Bells>を制作し、これもデジタル・リリース。それに手応えを感じたデインがソロ・アルバムの制作を決意し、ジョンにプロデュースを持ち掛けた、というコトらしい。デインは78年作のパーフェクトな作りを誇りに思っていて、それを汚すようなコトはしたくないと考えていた。だがジョンと知り合ったことで、「コイツとなら…」と、心を動かされたそうである。

話題のオーレ・ブールド参加も、デイン自身のアイディアだったとか。コロナ期のYouTubeで、マイケル・オマーティアンやビル・シュニーらがスティーリー・ダンの幻の曲<The Second Arrangement>をレコーディングしている動画が公開されたコトがあるが、オーレはそこで北欧代表的にリード・ヴォーカルとギターを提供していた。それを見たデインが、ジョンに「オーレに参加してもらえないかな?」と相談したという。オーレもジョンのポッドキャストに出たことがあったので、すぐに連絡。リモート参加が実現した。

しかもオーレにソロ・パートが空いていた2曲を送り、「インスピレーションを感じた方にギター・ソロを」と依頼したところ、彼は両方に複数のギターとシンセのパートを入れてくれたという。それが<High Life Dream>と<Lonely Day In Paradise>。ジョンはアルバム中、<Lonely Day In Paradise>のグルーヴが一番好きだそうだ。

当初の予定より1週間ほど発売がズレたけれど、もう自分のトコロにはもう届いているので、更なる延期はありませんからご安心を。さあ、もういくつ寝ると…

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LAレインボウ [監修・解説:金澤寿和(Light Mellow)]
デイン・ドナヒュー
Pヴァイン・レコード
2024-09-04

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