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ジャクソン・ファミリーの次男ティト・ジャクソンが急死した。現地時間15日、ティトの息子たちで “3T”として活動しているTJ、タジ、タリルが、インスタグラムで明らかにした。公式な死因は発表がないが、元マネージャーからの情報として、ニューメキシコからオクラホマの自宅へ向かう途中、突然心臓麻痺の発作を起こしたと伝えられている。本人が運転していたのかどうかは不明。享年70。

ティト・ジャクソンは、ジャクソン・ファイヴ、ジャクソンズのメンバーとして、ギターとコーラスなどを担当したジャクソン家9人姉弟の次男。本名はトリアーノ・アダリル・ジャクソンで、上に長女リビーと長男ジャッキー。ティトを挟んで、順にジャーメイン、ラトーヤ、マーロン、マイケル、ランディ、ジャネットと並ぶ。このうち上の男兄弟5人で組んだのがジャクソン・ファイヴ。彼らを育てたモータウンからの移籍問題が起きた時、創設者ベリー・ゴーディの娘と結婚していたジャーメインがモータウンに残留したため、末弟ランディを加えてジャクソンズに改名した。

兄弟の中では温和な性格で知られ、かつ少し地味な存在。ソロ・デビューも一番遅かった。が、音楽に目覚めたのは一番早く、真っ先に親のギターを手に練習を始めたという。それが元でジャクソン・ファイヴが始まった、とも言われるほどだ。ただし彼自身はブルースやR&Bなど、渋めの音楽が好きで、そのためずーっとソロ・デビューをためらっていたらしい。兄弟姉妹が人気を競うように活動する中、ファミリーの居場所を守っていた感もある。

ゼロ年代半ばからチョクチョク来日していたティトが、本格的にソロ活動に踏み出したのが2016年の『TITO TME』というアルバムで。その5年後の2nd『UNDER YOUR SPELL』は、趣味を前面にブルース色の濃い内容に仕上げている。日本ではジャクソン5信奉者であるノーナ・リーヴス西寺郷太との親交でも有名だった。

Rest in Peace...