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64歳の誕生日は、横浜まで遠征してGOOD BYE APRILのライヴ・ツアー『Billboard Live Tour 2024 with special guest 土岐麻子&ヒグチアイ』を。11月に発売されるメジャーでの初アルバムにライナーを寄稿させてもらった関係で、お呼ばれしたのだ。ただし発売まではまだ時間があるので、今ツアーの冠は、5月発表<ニュアンスで伝えて feat. ヒグチアイ>と7月発表<ふたりのBGM feat. 土岐麻子>のダブル・リリース記念になる。

とにかくGOOD BYE APRILに関しては、もう何度も取材やライヴで会っていて、メンバーのキャラクターや持ち味も充分に分かっている。その上で積極的に応援したい気持ちが強く、この初のビルボード・ツアーも楽しみにしていた。やっぱり若い彼らには、ビルボード出演はステイタスになるからね。サポート・キーボードは常連の はらかなこチャン。

開演前は「少しは緊張してるかな〜」と思いきや、特にそんな様子もなく、いつの通り和気藹々のコンビネーションぶり。やはり先行配信シングルになっている<Highway Coconuts>から、軽快にショウ・スタート。続いて、同じ回に観に来ていた林哲司先生プロデュース曲<BRAND NEW MEMORY>、初期アルバムからのラテン・チューン<君は僕のマゼンタ>を披露。ひとしきり盛り上がったところで、最初のゲスト:ヒグチアイが登場。<ニュアンスで伝えて>、彼女のオリジナル<最後にひとつ>を披露し、『swinging in the dark』収録のバラード<空の数だけ>を見事に歌い上げた。

そこで入れ替わりで現れた土岐麻子。するといきなりEPOが提供した彼女の人気曲<Gift 〜あなたはマドンナ〜>を爽やかに。EPOとGOOD BYE APRILと言えば、昨年10月に共演ライヴを成功させているワケで、この辺りの繋がりの強さに思わずニマニマ。でもそれはメンバーも同じで、みんな満面の笑みで演奏している。ヴォーカル倉品クンはMCで、「去年メジャー・デビューしてからいろんなことが叶ってきた」とファンに感謝を伝えたが、シティポップ系バンド多しと言えども、ホント、彼らほどの勢いとタイミングでもって夢を次々に実現させているバンドは他にない。これに続いて、再び『swinging in the dark』から好ミディアム<regret orange>を土岐サンと一緒に。そして夏の終わりと彼女自身をイメージして当て書きしたという<ふたりのBGM feat. 土岐麻子>を余韻たっぷりに。

土岐サンが手を振りながらステージを下りたあとは、バンドだけでディスコ・チューン<サイレンスで踊りたい>、『swinging in the dark』の人気曲<missing summer>、『xanadu』のスロウ・ナンバー<ぜいたく>をプレイして幕。アンコールではゲスト2人も再び登場し、竹内まりや<SEPTEMBER>。これは単に季節的なチョイス、というだけでなく、イメージ的にもコレしかないよな〜、というナイス・セレクトで、アゲアゲのクロージングになった。

来週はBillboard Live Tokyoで、清水信之プロデュースのイベントにサポート・バンドとして出演。稲垣潤一、安部恭弘と共演する。実はこの横浜にも、ノブさんの手下的存在であるサハリン(佐橋佳幸)が観に来ていて。ホント、先輩アーティストやプロデューサーに愛されてる連中だなぁ〜、と。音楽や楽曲が良いのは、もはや当たり前。それに加えて先輩たちをリスペクトし、キャラも良い。実力だけではない、ご縁や運を大事にしているからこそ、こうしてさほど無理せずに自分たちが立ちたいポジションに恵まれていくんだろうな。これはもう、今から11月のアルバム発売が楽しみだ。

1stで終わりが早かったので、帰りは知り合いがやっている野毛のAOR Bar Breezin' へ。こうして気持ちよく夜が更けていったとさ。

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HEARTDUST
GOOD BYE APRIL
日本クラウン
2024-11-13

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